お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 放送ログ

俳句の季語『冬支度』『障子貼る』『冬座敷』

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

11月7日は立冬、暦の上では今日から冬です。
ここからは、皆さんのクローゼットの中も、食卓の上も、どんどん冬らしくなってゆくのではないでしょうか。

さて、皆さんは『冬支度』という俳句の季語をご存じでしょうか。
「冬」という言葉がついていますが、実はこれは秋の季語。厳しい冬を迎えるにあたっての、いろいろな準備を『冬支度』と呼んでいます。たとえば、庭の木にほどこす『雪吊り』もそのひとつです。雪の重みで木が折れてしまわないよう、放射状に縄を張って木を守ります。日本庭園の美しい雪吊りは、私たちの目を楽しませてくれる冬の風物詩にもなっています。

では、視線を冬の庭からうちの中に向けてみましょう。

これも俳句の季語ですが「障子貼る」ということばがあります。
障子の貼り替えを、年末にするという方も多いかもしれませんが、これもやはり秋の季語。ガラスの窓やサッシがなかった時代は、障子も、寒さを防いでくれる重要な調度品のひとつだったため、冬が来る前に、しっかり貼り替えをしておかなければなりませんでした。
そして、ちょっとややこしいかもしれませんが「障子貼る」は秋の季語ですが「障子」だけになると冬の季語になります。これに似たものでは「襖」や「屏風」といったものも、冬の季語になっています。 現代ならば、スイッチひとつで暖房を入れることができますが、昔はこうしてひとつひとつ、調度品を揃えて、冬を迎えていたんですね。

最後にもうひとつ、日本らしい風情のある冬の季語をご紹介しておきましょう。
「冬座敷」
障子や屏風など、冬のしつらえを整え、また、火鉢などであたためた部屋を「冬座敷」と言います。これに対して、夏のためにしつらえた部屋を「夏座敷」と呼んでいます。こちらは、襖や障子をはずして風通しをよくした涼しげな部屋です。同じ部屋でありながら、冬と夏では、がらりと変わるわけです。

「冬座敷」も「夏座敷」も、もともとは寒さや暑さから身を守るための「工夫」でしたが、いつのまにか季節を楽しむ演出になっていったようです。スイッチひとつで、涼しくもあったかくもできる現代ですが、こうした季節の楽しみ方は、ずっと忘れずにいたいものですね。

番組では皆さんからのおたよりも、募集しています。
おハガキは、〒107-8066 TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」まで。メールは、番組のホームページから、お送りください。お便りを採用させていただいた方には、クオカード三千円分と、CMでお馴染みの曲、「いすゞのトラック」のCDを差し上げます。

TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。