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業界大手が倒産!一方でヒット作も!「プリクラ」のいま 

森本毅郎 スタンバイ!

ゲームセンターはじめレジャー施設や観光地などにあって、自分の顔や姿を撮ってその場でプリントシールにする機械、いわゆるプリクラ。1995年に登場してからブームになって、一時代を築いた機械でしたが、実は先日このプリントシール業界に衝撃が走るニュースがあったんです。11月7日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で取材報告しました。

いったいどんな話なのか。帝国データバンクの昌木裕司さんに聞きました。

★衝撃!大手が経営破たんしていた!

帝国データバンク 昌木裕司さん
プリントシール機の大手メーカーであるメイクソフトウェアが、10月24日に自己破産を申請しました。倒産するというのは、業界の中でも想定外だったと思います。破産のきっかけは、まず売り上げの減少ということであります。4年前の26年7月期には約66億円ほど売り上げがあったんですが、今年の7月期には、23億円とピーク時の3分の1にまで減少していったんですね。その結果、赤字も積み重なっていたというところが一番大きな要因ではないかなと思います。プリントシール機の業界というのは、いま非常に頭打ちで、今回経営破たんしたメイクソフトウェアは、実は業界ではトップクラスの会社だったのですが、業界トップでフリューという会社があります。こちらは売り上げ高がグループ全体で約253億円と一人勝ちのような状態であったんです。商品力というところでも、メイクソフトウェアはトップのフリューとは見劣りするというようなところもあって、売り上げが減少していった。また、スマホのアプリの台頭によって、シール機にかわるようなものが出てきたというのも、売り上げの減少の要因になっていると思いますね。

元祖「プリクラ」が登場したのが1995年。正式名称は「プリント倶楽部」で、略して「プリクラ」。実はこの名前、セガホールディングスの商標登録となっています。みなさんは、全部「プリクラ」と呼んでいるかもしれませんが、「プリント倶楽部」以外は、「プリントシール」というのが一般名称なんです。

そのプリントシールですが、最近はすっかり定着したと思っていたんですが、実はここへ来て業界大手のメイクソフトウェアが倒産。最大手フリューとの差を埋められなかったそうです。

また、プリントシールの機械を置いてるゲームセンターもこの30年で3分の1に減ってきていたり、スマホで良い写真が撮れたりする時代になったりと、取り巻く環境がかわってきたのも大きいようです。みなさん、そんなにプリントシールを撮らなくなっているのか。街で聞いてみました。

★街の声「プリクラ・・ここ数年とってない!」

●「めったに撮らない。中学生の時はよくとってましたが(撮らなくなった理由ってなに?)自分に自信がなくなったから。
●「全くとってないですね。多分5年くらいは撮ってないと思いますね。社会人になったので、全然撮らなくなりました。あれってみんなで楽しかったよねって、思い出作りだと思う。なのでそういうのがないからかなって、思いますけどね。携帯が充実してるのもあるので。
●「撮ってない。15年くらい前とかですかね。携帯で結構きれいに撮れるアプリもあるし、プリクラ使わなくても良いかなって。
●「全然撮ってない。最後に撮ったプリクラは3年前。カナダで留学してて当時の彼女さんと、ダウンタウンのショッピングモールで撮った。もうわかれたけど。(そのプリクラは?)もうないです。スマホに貼ってたんですけど、もう引っぺがしてはい。

数年とっていないという人が多かったです。学生のときは思い出作りでとったけど、社会人になって撮らないという声が多かったです。スマホで写真を撮ってアプリで加工するので十分、という人もいました。

こうしてスマホの台頭でとらなくなった人も増えている一方、完全には消えてはいないのがプリントシールの文化。先程の昌木さんの話にもあった「ひとり勝ち状態の業界最大手」はどうやって生き残っているのか?またスマホの台頭をどう捉えているのか?業界最大手フリューの白石夏海さんのお話です。

★業界最大手が明かす生き残りの秘訣

フリュー 白石夏海さん
メインターゲット女子高生の皆さんを中心に、プリントシール機、ご愛好いただいてまして、やはり女子高生のニーズを常にとらえて、例えば、顔が小顔に見えるですとか、目がパッチリクリっとして見えるとか、お肌がツルツルに見えるですとか、そういった「かわいくなっている」「盛れている」ところを、その時代時代のトレンドにあわせて実現してきたところが、女子高生に選んでいただいている理由だと思っております。幅広い楽しみ方が増えてきていると思っておりまして、例えば一番新しい最新機種の「トキメキルール」っていう機種ですと、撮影カメラの横にスマートフォンをおける台を設置しておりまして、そこに自分のスマートフォンを設置して、撮影中の動画を撮影しながら、プリントシール機も撮影するみたいな、撮影中の様子まで思い出として持ち帰っていただける、新しい楽しみ方も提案しております。なので、スマートフォンは共存できる仲間であると考えています。

やはりプリントシール機のメインターゲットは女子高生で、その層がいまどんな写真を好んでいるか、例えば、写真を撮ると目が大きくなる、目がパッチリクッキリするようにかわいくなる、とか、そうしたトレンドを常に調べて、最新機種を年3回ほど出し続けているということでした。

10月に発売した最新機種では、プリントシールをとりながらスマホの動画撮影もしようという、そんな趣向の機種も出していて、プリントシールとスマホは共存できると話していました。

というわけで、パチクリッとなりました。

★利用者の声

では、最後に、実際にゲームセンターでプリクラを撮った人に、スマホではなく、あえてプリクラを撮る理由を聞きました。

●「(プリントシール機で撮りました?)撮りました。(スマートフォンでも良いけどあえてプリクラを選ぶ理由は?)盛れる。加工感が強い。別人みたいになっちゃう。写真は写真だけど、プリクラはプリクラみたいな。別のモノみたいな。
●「(プリントシール機で撮りました?)撮りました。(きょうはなぜ?)彼女の誕生日なので。週1くらいで撮りますね。思い出作りたいんで。形に残るじゃないですか。プリクラにすると。
●「(プリクラ撮りますか?)イエス。(どこから?)スペイン。ウィーライクテイクプリクラ。トゥーエンジョイフレンズ!
●「イエス、ウィーテイクアピクチャー(どこから来た?)カリフォルニア、アメリカ。 (プリクラ機は、アメリカにありますか?)ノー。イッツ、ファン!

「スマホより独特の加工した感じがある」という女子高生や、「思い出に残せるからプリクラ」という男性。あときのう渋谷のゲームセンターで特徴的だったのは、いま外国人の観光客に人気ということでした。

竹内紫麻