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スタンプを集めがなら「きねがわ」の歴史と産業を知る「きねがわスタンプラリー」▼人権TODAY(2018年11月10日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・10月14日に墨田区の東墨田地域で行われた『きねがわスタンプラリー』というイベントについて

 

スタンプを集めながら「きねがわ」の歴史と仕事を知る

「きねがわスタンプラリー」はどんなイベントでしょうか。墨田区の東墨田などを中心に「きねがわ(木下川)」と呼ばれている地域があります。この地域は衣料品やバッグ・財布などのもとになる「皮革」=レザーの製造や、その過程で得られる動物の脂肪分「油脂」などを原料に加工品を作る工場が集まり、豚革の生産は日本一の規模がある地域です。「きねがわスタンプラリー」はこの地域の成り立ちや、仕事の過程をより深く知ってもらおうと始められました。
  いくつかの拠点を巡りスタンプを集めながら、歴史資料の展示を見たり、地域の人たちの指導を受けて皮工芸を体験するイベントです。毎年10月に開催されて今年で4回目になり、年々参加者が増えて、今回は約550人のお客さんが参加しました。イベントの主催団体でもある拠点会場を3ヶ所、ほかに道順の間に2ヶ所、全部で5個所のスタンプを地図を見ながら歩いて集めます。拠点会場は、スタート・ゴール地点で人権啓発に関する展示がある墨田区社会福祉会館、地域の歴史をくわしく知ることのできる産業・教育資料室きねがわ、そして皮革の製造に使用される機械を見ることができる都立皮革技術センターです。
 

皮革や油脂の製品を身近に感じる工芸体験

 拠点会場の3ケ所それぞれに革製品を自分で作ることができる「工芸体験」コーナーがあり、 墨田区社会福祉会館では犬の形のキーホルダー、産業・資料室きねがわでは、(見せつつ)房のついたストラップ、皮革技術センターでは小さな巾着を作る体験ができます。各会場で皮を濡らして変形させたり、ハサミで切って接着したりして、実際の工程を知ることで革製品が身近に感じられる体験ができます。
 小さな子供たちも参加して、地元の人たちに教えられながら、楽しそうに革工芸を体験していました。

 また皮革技術センターは普段は皮革の品質管理試験を行っており、この日が年に一度の施設公開日でした。皮をなめしたり、染色したり、伸ばしたりする大きな工業機械が実際に動くのを目の前で見学でき、工場見学のようで楽しかったという声もありました。

 スタンプラリーに初めて参加した方も多く、小さい子供を連れたお父さん、お母さんの参加も目立っていました。
「きねがわ」地域には新築されたマンションや住宅が増えており、新たに引っ越してきた人々の中には、工場から出る薬品の匂いなどに違和感を感じる方もいるそうです。
 そうした違和感をなくしてゆくためのイベントとして「スタンプラリー」は定着してきました。

 

参加者の声
「2年ぐらい前にすぐ近くに引っ越してきて。すごいですねいろんな革の種類があってびっくりしました」
 「初めて参加しました。楽しかった、遊んできました」
 「去年も来て、革の産業を身近に感じたり、自分も作って、子どもが作ってるのを見て、それが楽しいです」
 「クラフト作りとか、工場も面白い。あまり見るチャンスがないから良かったです」

 主催団体のひとつ、産業・教育資料室きねがわの板橋正枝さんは「スタンプラリー」の意義についてこう語っています。

産業・教育資料室きねがわの板橋正枝さん
「確実に関心を持ってもらえるようになったと思います。たとえば「なめし」の仕事に関心を持ってない人が大勢いると思うんですよ。ややもするとその仕事から出るにおいだけに反応して、自分は革を使う生活をしているのに全然その仕事に見向きもしないで、嫌なにおいだなと。このイベントで昔を知る、人に出会うってことがいちばん大事なので、ゲーム的な感覚だけれども確実に施設に行って学ぶことはあるでしょう。
 家の中にある革製品にも関心を持ちながらそれが大きな理解につながってくれればと思います」

   
 「スタンプラリー」を一巡すると、工芸体験作ったアクセサリーのほかに、ペンケースやしおり、ゴール地点でコースターなどの革製品や鹸や洗剤など、いろいろな製品が貰えます。それらから革や油脂がいろいろなものに使われていることも分かります。
 ここからも皮革や油脂の産業が私たちの生活をいかに様々な面で支えているか理解できます。


 
 「きねがわスタンプラリー」は「きねがわ」の歴史や産業を改めて知ったことで、参加した人がみんな笑顔で帰ってゆく印象的なイベントでした。皆さんも来年、ぜひ参加してみてください。

 「きねがわスタンプラリー2018」パンフレット
 http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/hukusisisetu/syakaihukusikaikan.files/kinegawa2018_s.pdf
 
(担当:藤木TDC)