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センター試験の変更で今から高校生大迷惑!

森本毅郎 スタンバイ!

来年1月19日と20日に行われるセンター試験までちょうど2ヶ月となりました。受験生のみなさんは追い込みの時期で大変だと思います。今年度はよいのですが・・・次の次の次の受験=2021年1月の受験について、問題が発生しているようです。11月19日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

 

次の次の次、3年後の2021年1月に行われるセンター試験が、今までとは大きく変わるそうです。独立行政法人・大学入試センターの大杉住子さんのお話です。

★30年ぶりの大改革「大学入学共通テスト」

独立行政法人・大学入試センター 大杉住子さん
「大学入学共通テスト」です。2020年度、正確には2021年1月、今の高校1年生から「大学入試センター試験」に変わって始まる制度になります。科目構成は今までと一緒ですが、新しく国語と数学に記述式の問題が入ります。もうひとつは、英語で民間の資格検定試験の活用が始まり、英検・TOEFL・TOEICなどの成績の結果を大学に提供します。そしてこの流れを一括にしてスムーズにする“大学入試英語成績提供システム”をつくります。共通1次という時代がありましたが、そこからセンター試験になって、共通テストになる。2回目の大きな改革になります。
森本毅郎スタンバイ!

これまで共通一次・センター試験ともに、全ての問題がマークシート方式でした

「思考力・判断力・表現力を問う問題を出題する」という目的で導入される「大学入試共通テスト」ですが、大きく分けて変わるのは2点です。

  1. これまでは「マークシート」でしたが、新テストでは、国語と数学の問題に3問ずつ「記述式」の問題が登場します。
  2. これまでは、一斉に同じテストを受けましたが、新テストでは、英語は、事前に民間の資格検定(英検・TOEFL・TOEIC・ケンブリッジ英語検定など)を受け、その結果を大学が考慮する場合も出てきます。

だいぶ変わりますよね。特に記述式では「自分で答えを構成して回答に落とす」という作業を通じ、思考力・判断力・表現力が測られる、ということでした。

★2回のプレテストで難易度を調整

そこで今月、予行練習にあたるプレテストが行われました。再び大杉さんのお話です。

独立行政法人・大学入試センター 大杉住子さん
去年・今年と「プレテスト」という形で試行調査を実施しました。去年の成果をふまえて今年の11月のアタマに実施。新しい問題になるので今の高校生がどのくらい答えられるのかという難易度の調整、そして大学側が新しいオペレーションになるので、回答用紙も変わったり受験の時間割も変わるので、実施面の留意点の検証を行います。センター試験も共通テストも2年間かけて作っていますので、2021年1月に実施される問題も、来年からいろいろな作業がスタートする。いよいよ本番に向けて準備を進めていく段階になります。

「次の次の次の受験の話」と聞くとまだ先のようですが、すでに動き始めているんです。

マークシートではなく、記述式になると、採点者も機械ではなく人間になります。そこで、去年、今年と2回に渡って行われた「プレテスト」では、回答側や大学側の練習だけでなく、採点者によって正解・不正解でズレ出ないように、必ず複数の採点者が目を通す、などなど、練習が行われました。

実際どうだったのか、今回のプレテストの結果や、問題点などは今年度末までにまとめられるそうです。

★予備校ではすでに対策が始まった

この新テストに向けて、「予備校」も動き始めています。大手予備校・河合塾の友安大介さんのお話です。

河合塾 友安大介さん
これまでと教え方が変わってきますので、大教室での一方通行の授業から、少人数での双方向の授業に変化しています。授業の中で自分の考えを整理して書かせたり、生徒と先生のやりとりを増やすなど、これまでにない形式の授業が行われています。特に高校1年生で、少人数での授業を展開しています。

河合塾では少人数での授業を導入。さらに今年から、ケンブリッジ英語検定を河合塾の授業の中で受けられるようにしています。

★対策できない!高校2年生の苦悩

試験も予備校の授業も大きく変わってきていますが、一番心配しているのは、こんな人たちでした。

●「高校2年生です。浪人絶対できないなと思ってます。1個下の子たちは、前もって制度が変わったあとの勉強をしてるけど、私たちは今の制度でしか勉強してない。変わっちゃった場合はそれに対応しきれないので不安があります。
●「高校2年生です。浪人したりすると変わっちゃうので無理があると思う。学校の先生はそれも含めて勉強してると言ってます…。

今の高校生2年生が、センター試験最後の世代。もし受験に失敗すると、次の年は記述式の問題が登場。新方式のテストに向けて勉強してきた世代には勝てないのでは?という不安があるようです。

★表面化しにくい隠れ被害も?

そして河合塾の友安さんは、今の高校2年生の志望校の選定について、こう分析していました。

河合塾 友安大介さん
受験生の心理としては、どうしても浪人できないということで安全思考が働いてきます。自分が進学したい、行きたい大学というよりも、合格できるだろうという大学に進学する。大学受験は人生の大きな岐路のひとつ。入試制度の変更を理由に志望を変えるのは決して良い判断ではない。目標に向かってチャレンジしてほしい。

一見するとめでたく合格した人も、実は、新テストへの切り替えを恐れて、行きたい大学をあきらめていた、というケースも出てくる可能性があるようです。実は、共通一次試験からセンター試験に変わった時にも同じようなことがあったそうです。そうして入った大学が悪いわけではありませんが、心残りがないか、後悔しないのか、被害者意識が残らないのか・・・。現実的には悩む人が出てきそうです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!