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おすすめラジオクラウド アトロク「熊崎風斗、グラビアポエムを語る」

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こんにちは。文字起こし職人のみやーんです。僕が選んだラジオクラウドのおすすめコンテンツを紹介するコーナーの第35回目。
今回は『アフター6ジャンクション』より「熊崎風斗アナウンサー、グラビアポエムを語る」です。

TBS社内随一のグラビアマニアっぷりを誇る熊崎風斗アナウンサー。その力量が見込まれ、グラビアアイドル雑誌『BRODY』増刊号にグラビアキュレーターとしてグラビアポエムを寄稿することが決定! 『BRODY』を発行する白夜書房の編集局副部長、森田秀一さんをゲストに迎え、グラビアポエムについて熱く語っていました。


宇多丸:グラビアポエムデビューということで。これは森田さん、やはり熊崎くんのグラビアに対する深い理解というものを見込んで?

森田秀一:そうですね。そもそも論で言うと、『BRODY』というグラビアアイドル雑誌がありまして。先月はアトロク三姉妹のグラビアをコラボみたいな感じでやらせてもらって。次になにかできないかな?って思った時、熊崎アナの顔が浮かんだわけですよ。

宇多丸:ちなみに『BRODY』はグラビアポエムなし雑誌じゃないですか?

森田秀一:そうなんですよ。で、グラビアポエムってどっちかと言うといま、あんまり主流ではないというか。やっぱりね、人によると思うんですけど。「集中して見たい」っていう人がいるじゃないですか。でも、ここに主張が入ってくるポエムみたいなのもあったりするので、それを嫌がる人もいるというか。

宇多丸:そもそも、グラビアポエムとは?っていうところを森田くんから。プロ中のプロですから。

森田秀一:そうですね。グラビアのいちばんメインにバーン!って載っているのはキャッチコピーとかタイトルと言われるようなものなんですけども。

宇多丸:「噂の○○娘」みたいな。

森田秀一:そうですね。いま、目の前にある週刊プレイボーイで言うと「噂の現役JKシスターズ」みたいな。これはキャッチコピーみたいな感じなんですけど。めくっていくとだんだん、「笑う、はしゃぐ、変顔をする。ここに偽りのない本気の姿が映し出される」とか。だんだんそういうのが入ってきて。

熊崎風斗:ええ、ええ。

宇多丸:週プレはポエム、伝統としてありますよね。

森田秀一:やっぱりいま、週刊プレイボーイっていちばん残っている最古のグラビア雑誌と言っていいでしょうかね。

宇多丸:しかも、グラビア、グラビアって言っていますけど、前の印刷特集で週プレだけは本当のグラビア印刷をしている。オフセットじゃなくて印刷をしているというところも。だから本当に正統派で老舗。グラビアポエムもついて……という。それこそ、宇垣美里さんのグラビアだってポエム、ついてましたよ。で、そのポエムについて熊崎くんが「ああ、このポエムもナントカで……」ってコメントしてましたよ。このグラビアポエムの成り立ちってわかります? いつからとか。

熊崎風斗:なんでこういうのを始めたのかとか……。

宇多丸:これはこれ自体で特集するやつか?

森田秀一:そうですね。

熊崎風斗:ただ、いま原稿のグラビアシーンの森田くんはプロ中のプロとしてやっているわけで。まず、ついているところとついていないところ、比率で言うといまはついてないところの方がおおいんですか?

森田秀一:おそらく、週刊誌。週刊プレイボーイもそうですし、フライデー、フラッシュとか。あとは漫画のヤンマガ、ヤンジャンとか。こういうのはだいたいついてます。

熊崎風斗:だいたいついてますね。そういうのを僕、見て勉強させていただきました。

森田秀一:たぶんグラビア誌もこういうグラビアっていうのと、我々がやっているようなアイドルグラビア誌と2つに分かれると思っていて。アイドルグラビア誌にはそんなにポエムはついてないと思うんですよね。

宇多丸:そのかわり、『BRODY』はすぐ横にロングインタビューとかがついているから。そこでグラビアを立体的にする……要するに、ある種グラビアにストーリーを持たせるっていうか、立体的にする仕掛けじゃないですか。だから、『BRODY』とかみたいに横にインタビューが載っていたりすると、それが補完要素だからいらないっていうことになるかもしれないし。という機能ですかね。

森田秀一:機能性としては、そうですね。


普段、何の気なしに目にするグラビアに添えられているグラビアポエム。そんなグラビアポエム界の注目ポイントについて、白夜書房の森田さんが話していきます。


宇多丸:でも、グラビアポエムシーンっていうのは注目ポイントがあるわけでしょう?

森田秀一:基本的には、さっき言ったような週刊プレイボーイに載っているようなやつがメインだと思うんですよね。

宇多丸:週プレがグラビアポエムシーンの中心!

森田秀一:王道だと思うんですけど。ある意味、カウンターと言っていいのかわからないですけど。我々、グラビア業界的にはすごい注目しているスターポエマーみたいな人がいましてですね。

宇多丸:フハハハハハハッ!

熊崎風斗:すごい! 会いたい!

宇多丸:ええっ、スターポエマーがいるの!?

森田秀一:そうなんですよ。漫画雑誌の週刊ヤングジャンプで主にAKB48系、48グループと言われる人が載る時には、ほぼその人がポエムを書くんですけども。

宇多丸:書き手がわかるの?

森田秀一:わかります。まず、見てわかるのが大きいんですよ。ポエムがもう普通、こんなに大きくは入んないんですよ。これ、すごい昔の山本彩さん。さや姉のなんですけど、「ワン・アンド・オンリー、つよかわオーラ炸裂! バシッ! ニャニャーニャー、ニャニャーニャー」みたいな。

宇多丸:『ロッキー』のテーマまで!?

熊崎風斗:これ、誰が書いたとか、クレジットは?

森田秀一:最後に載っているんですけども。「編集:ヤマシタゴウイチ」って入るやつがありまして。ヤマシタゴウイチさんがポエム界唯一のスターと言っていいかもしれません。

宇多丸:これはヤンジャンの特にAKBグループのっておっしゃいましたけど。やっぱり森田くんから見て、各人のキャラクターをちゃんとわかっているな、みたいな。そんな感じ?

森田秀一:むしろ、これで知ることもあるというか。

熊崎風斗:はー! ゴウイチさん、お会いしたいな。

森田秀一:すごいです。この子なんか、最近出てきたAKBの子なんですけど。矢作萌夏さんっていう新人ですよね。この人のこととかもすごい少ないページ数にでっかい文字で「キラッと衝撃可憐。今年1月に加入したばかりながら、もはやグループ内ベスト5級って伝説レベルの人気爆上げ中!」とか長いんですよ。とにかく。

熊崎風斗:なるほど、なるほど。

宇多丸:ポエムっていうかまあね。

森田秀一:「このカワイさで”すちすちぴっぴ~”って超特殊系釣り師キャラ でもって圧倒的歌唱力の実力派でもあり、もはや謎レベルの大物。伝説、目撃するしか!」とか。

宇多丸:その「伝説、目撃するしか!」っていうのが超デカい。

森田秀一:たぶん他のページとの違いとして、圧倒的に文字が大きい。下手すれば写真よりも目立っちゃっているんで。これをよしとするかはわからないところもあるんですけど。

宇多丸:でも、やっぱり「伝説を目撃するしかない」じゃなくて、「伝説、目撃するするしか!」。ここがやっぱりポエムな所以だしさ。

熊崎風斗:そうだな。たしかに。

森田秀一:こういうパターンもあるんですけど。好き嫌いも結構あったりするんで。

熊崎風斗:勉強してくればよかったな。ヤマシタゴウイチさん。

宇多丸:ヤマシタゴウイチさんはどっちかっていうと、ちゃんとその人の知識というか、キャラクターを伝えようっていう。そういう情報性も入っているポエムっていう感じですけど。まあ、熊崎くんはどう組むのか?っていうあたり。熊崎くん、でも本当にグラビアに対しての独自の哲学を持っているから。

熊崎風斗:そうですね。はい。


スターポエマーのヤマシタさん、全然知らなかった! これからグラビアを見る際の注目ポイントがひとつ増えました(笑)。ここからは新人グラビアポエマーの熊崎アナが、グラビアポエムに対する哲学3ヶ条を披露していきます。


宇多丸:といったあたりでグラビアキュレーター、熊崎風斗さんのグラビアポエムに対する哲学を……。

熊崎風斗:はい。私のグラビアポエムに対する哲学、3ヶ条ありますので。ひとつひとつ披露させていただきたいと。

宇多丸:フハハハハハハッ! 仕上がっているねー! 仕上がりが早かったね!

熊崎風斗:まず、ひとつ目。これが僕、最重要だと思っています。「3つの視点を制覇する」。みなさん、3つの目線を持ってください。「被写体の目」「彼氏としての目」「第三者の目」。この3つ、全くことなる3つの目ですよ。この3つを複合的に持ち合わせるということがこのグラビアポエムを制覇するということにつながっていく。まず、被写体の目というのは文字通り、グラビアの被写体がしゃべっている風のポエム。たとえば「プール、気持ちいい」とか「なんだか、楽しくなっちゃった」みたいな。そういうセリフっぽいポエムってあるじゃないですか。そのグラビアアイドルのセリフっぽい視点。これがまずひとつ。

宇多丸:うんうん。はい。

熊崎風斗:もうひとつの視点。彼氏としての視点。これ、たとえば僕、1個例を持ってきたんですけども。「今日は浴衣の彼女に振り回される。うん、悪くない」みたいな、そういうポエム。

宇多丸:ああーっ! あるなー!

熊崎風斗:これ、彼氏的な視点。ありますよね? 本人視点、彼氏視点。そしてもうひとつは第三者視点というのがあるんですけども。これ、たとえばカメラマンさんが撮ってこう思ったとか、現場にいて「普段はクールな表情をするのに、オフになるとはしゃぐ」みたいなことが書いてあったり。現場にいる人しかわからない、第三者の視点。

宇多丸:うんうん。「ふとした顔に○○を見た」みたいな。

熊崎風斗:そうなんです。僕は今回、ちょっと辛かったのはその視点を持ち合わせることができなかったんですよ。現場に行ってないから。グラビアポエムを書く上で。

宇多丸:ああ、そうか! 現場取材も?

熊崎風斗:現場取材があると、やっぱりこの第三者視点を際立ってつけられるかなと思うんです。あと、純粋に客観的事実を並べるっていうのも第三者視点のひとつだと思っていて。

宇多丸:それこそさっきのスターポエマー、ヤマシタゴウイチさんも第三者視点系?

熊崎風斗:第三者視点で、たとえば「去年デビューして今年の雑誌の表紙数ナンバーワン」とか。そういう客観的事実、それをポエムに盛り込むという。この3つですね。

宇多丸:これ、すごいわ! グラビアポエム、たしかにこの3つにわけられるよ! どうですか? 森田くん、これ?

森田秀一:いや、これは次、もう現場に呼ぶしかなくなってきますね(笑)。

宇多丸:これ、でも俺はこれからグラビアポエムを見る目が1個、精度が上がった気がするもん。

熊崎風斗:そうですね。この第三者視点っていうのがいちばんオーソドックスに使われているかもしれないですね。で、結構たまに本人がしゃべっているみたいなパターンもありましたね。

森田秀一:下手したら雑誌によって色があるかもしれませんね。ヤンマガとかだと高校生とかが多いんで、やっぱり彼氏目線が多いかもしれないですね。

熊崎風斗:「彼女に振り回される。うん、悪くない」。これ、ヤンマガかもしれないですね(笑)。

宇多丸:いやー、いいですね。これが3ヶ条のひとつ目。

熊崎風斗:2つ目。「邪魔をしない」。ですからこれ、先ほどのヤマシタさんはスターポエマーなので。それだけのスターだったら自分が主張するっていうのはありだと思うんですけど、僕なんて新参者の新しく入ったグラビアポエマーですから。主役はあくまで被写体ということで、どうやって作品を際立たせる、その一部になれるのか?っていうことをちゃんと考えてやろうと思ったんです。で、最初やっていくうちにポエムをつけていくためにはおしゃれな表現をしたいとか、思ってしまったんですよね。でも、グラビアポエムは小説じゃないんですよ。

森田・宇多丸:フフフ(笑)。

熊崎風斗:これ、いま自分がやっている仕事として置き換えるなら、テレビのしゃべりとラジオのしゃべり。ラジオのしゃべりっていうのは小説なんですよ。おしゃれな表現を使って。画がないから、事細かにディテールまで描写する。グラビアポエムはテレビなんですよね。

宇多丸:ある意味、個性を殺してでも。

熊崎風斗:そうなんです。もう被写体という素晴らしい、それだけで成立する画がありますから。あくまでそこにどう、邪魔にならないように添えられるか?っていうことを意識してやらせていただきましたね。

宇多丸:ちゃんとアナウンサーとしての視点も入っているところ、さすがですね!

熊崎風斗:アナウンサー唯一のグラビアポエマーとして、そこは大事にしていかないと。そういう意味で被写体の邪魔はしない。あくまでもメインは被写体というところです。

宇多丸:そして3つ目は?

熊崎風斗:「ストーリーとして成立させよ」。私、最初の方に作っていくのがどんどんどんどん、頭の中に案が浮かんできたんですけど、キャッチコピーっぽくなっちゃって。全体のストーリーじゃなくなってしまった。いま、手元に私のボツ案というのがあるんですけど。たとえば、都丸紗也華さんというグラビアアイドルの方のポエムを寄稿させていただいたんですが。「天衣無縫のFカップ」とか、こういうキャッチコピーっぽいものを書いていたんですが、それよりもちょっと文章っぽく作って何個か切り取っていろんな写真に盛り込んでいった方がやりやすいということを教えていただいて。

あとはあくまでも作品の一部ですから。おそらくカメラマンさんとかがこだわりを持って撮られている。編集の方がその並びというものを考えているわけじゃないですか。こういう順番にするとこの方がいちばん引き立つって。ということは、僕もその一部になるためにそのストーリー、世界観を理解した上で書く。だから、まず最初に聞いたのは「これはどういう世界観で撮られたんですか?」っていう。

たとえば今回、浅川梨奈さんという方のポエムも書かせていいただいて。今回は4名、大原優乃さん、浅川梨奈さん、永尾まりやさん、都丸紗也華さんでした。浅川さんはいま、グラビア界の絶対エースと呼ばれている方で、どちらかというと爽やかな、笑顔が素敵な方なんです。ただ今回はどちらかというとクールで……普段は笑顔なんですけど、真剣な表情が多かったりする。「これはなんなんですか?」っていうと、新しい一面を引き出したいという、そういう雑誌側の意図があった。ですからそこにどういう言葉を添えられるか? そのストーリーに乗っかってどう組み立てられるのか?っていうことを考えたんです。ストーリーとして成立させるという。ボツ案、結構大量に出ちゃいましたけどね。

宇多丸:まあ初の試みだから試行錯誤も出てくるだろうし。

熊崎風斗:そうですね。ポエムって見ているようで見ていないなっていう。

宇多丸:でもそれこそが「邪魔にならない」っていうこと。だってポエムの側があんまり強烈に印象に残っちゃうのは本来はよくないはずなので。


想像していたよりもずっと深い哲学を尋常じゃない熱量で話す熊崎アナ、半端ない! これには森田さん、宇多丸さんも非常に感心されたようです。


宇多丸:ちなみにこの3つの視点、森田くんはどうですか?

森田秀一:いや、素晴らしいと思いますよ。そこまで考えている編集者はいないと思いますね。もはや伝統芸能に近いと思うんですけど、今回はじめてやるにあたって、たぶん自分で分析をされているじゃないですか。

熊崎風斗:いろんな人のを見ないとわからないじゃないですか。

宇多丸:これ、編集副部長としては部下を育てる時に「お前ら、グラビアポエム、なんとなくつけてるんじゃないぞ! 3ヶ条がちゃんとあるんだ!」っていう。

森田秀一:完全に自分の言葉として(笑)。

宇多丸:っていう風にやってもいいぐらいですね。

(中略)

森田秀一:結構、だから最近よく流行っているマンションのチラシについているポエムみたいな。あれっぽい感じかなとは思うんですよね。短い言葉でパッと説明する。

熊崎風斗:そうなんですよ。結構短めが多くなっちゃって。

森田秀一:で、大仰な感じというか。

宇多丸:でもそれで最終的に精査されたものがグラビアにつくわけですもんね。森田くん的に精査していく過程というか、チョイスの基準というか、ありましたか?

森田秀一:どっちかって言うと熊崎さんが「いや、僕なりにブラッシュアップしたい」っていうこだわりの方がむしろ強かったですね。

熊崎風斗:やっぱりいろんな雑誌とかを見ていると、まだやっぱりスターポエマーの先輩方と自分の書くポエムのクオリティーの低さっていうのがどうしても気になっちゃって。その域までは達せていないなって。

宇多丸:でもすぐにスターになるんじゃない?

森田秀一:しかも結構、できあがったやつを見ると割と長いんですよ。ちゃんとストーリーになっているんですよね。

熊崎風斗:ストーリーとして考えて、それを切り取ってくださっていろんなところにつけていただいたり。ディテールとかどういう感じの文字体にするかは完全におまかせなので。

宇多丸:いやー、といったあたりでそんな熊崎くんのつけた初ポエム、はじめて寄稿したグラビアポエムが掲載されるのは?

森田秀一:12月7日発売の『BRODY BEAST』という……。

宇多丸:いいんですか? そんな……白夜書房で『ビースト』って言われると、また犯罪系の雑誌か?って思いますけども(笑)。

森田秀一:いやいや、「また」って(笑)。


以前から熊崎アナのグラビアに対する熱意は尋常じゃないと思っていましたが、とうとうある意味「グラビアの中の人」にまで上りつめてしまいましたね(笑)。実際にどんなポエムが添えられているのか、誌面を見るのがいまから楽しみです。熊崎アナの熱いグラビアポエムトーク、ぜひラジオクラウド音源でチェックしてください!

アトロク「熊崎風斗、グラビアポエムを語る」

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