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ラジオドラマ十種競技!

ラジオシアター~文学の扉
毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】
今回はTBSラジオ特別編成で、31日(月)の午後3時から放送しました。

今回は前回に引き続きゲストに石井正則さんをお迎えして「ラジオドラマ 脚色大賞」の受賞作品をお届けしました。

この番組の作家である北阪さんが、ラジオドラマは心の動きを表現するのに適していると仰っていましたが、今回お届けした優秀賞作品はどれも登場人物の心模様を豊かに描いています。

リハーサルでは、スタジオにいらした受賞者の皆さんと、登場人物の性格や空気感を打ち合わせしていきました。
優秀賞一席、佐々木美紀さんの『王ディオニスの孤独』は王様目線の作品。
中嶋さんは「メロスはまっすぐな人でいいのですよね」と確認し、収録スタート。
脚本は「呟く様に」「溜息をつき」など、ト書きに感情が込められているのが印象的でした。
王様とメロスの台詞には共に「嘲笑」というト書きがありましたが、王様の諦めとメロスのまっすぐ突き進む性格が対比して表れたラジオドラマとなりました。

優秀賞二席、三井隆さんの『我が佳きメロス』は後半を抜粋してお届けしました。
作品前半にはセリヌンティウスがメロスを友と認めないくだりがあったそうです。
それをリハーサル後に聞いた中嶋さんと石井さん。
収録本番では一気に作品の辿ってきた時間が浮かび上がり、聴いていて感動的でした。

優秀賞三席、小川友希子さんの『走れメロス・太宰治』は、説明しすぎない短い台詞が多く、演じるお二人がそこに込めるニュアンスも聴き所だったと思います。
メロスにマントを渡す娘が語り役となっており、後にその娘がメロスと一緒になって回顧しているという構造。
爽やかで王道な作品でしたが、その中でも発想が光っていました。

ラジオドラマ収録後、熱意のこもった作品を3作ダイジェストで演じ切ったお二人は、かなりの体力を消耗したご様子。
「スポーツの十種競技のようだった!」と石井さん。
収録を聴いていただけの私も、作品に込められた熱意とそれに応える形で集中力を注いたお二人のお芝居がずっしりと来ました。

今年最後の放送に相応しい、ラジオドラマの魅力を堪能できる回になったのではないでしょうか。
また来年もラジオドラマを楽しんでいきましょう!
よいお年をお迎えください。

 

by 田上真里奈

 

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