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障害がある人の為のヨガ「ハンディキャップヨガ」▼人権TODAY(2018年12月8日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・
“障害がある人の為のヨガ「ハンディキャップヨガ」” です。

人権トゥデイ

普段は車椅子で生活している小学生のお子さん

★誰もが参加できる「ハンディキャップヨガ」

きょうは、障害がある人の為のヨガ「ハンディキャップヨガ」についてです。どんなものか、10年前に考案した峯岸道子さんに聞きました。

ハンディキャップヨガJapan代表 峯岸道子さん
例えば身体のある部分が思うように動かないとか、耳が聴こえないとか目が見えないとか、色んな障害がある。障害があっても呼吸をしている限りはヨガができる。ヨガをすることで、「あ~楽になった、気持ちがいい」って力みをとってくれる。何も自分を守ろうと思わなくても良い空間を、皆求めてるような気がします。

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レッスン中の峯岸道子さん。参加者の得意・不得意を見極めながら指導します。


ストレッチやエクササイズとして流行しているヨガは、そもそも古代インド発祥の修行の一環で、深い呼吸に合わせてポーズをとることでリラックス効果があるとされています。峯岸さん自身も重度の障害がある息子さんを13歳で亡くしており、そんなどん底の時期にヨガと出会ったことで心身共に立ち直れたそうです。以来、「ヨガはどんな年齢・どんな身体状況の人にも有効なもの」という思いで、新たなジャンル「ハンディキャップヨガ」の教室を立ち上げ運営しているということです。

★“どんな人でも受け入れてくれる”という安心感

今回、私は月1回横浜で行われているクラスを取材しました。レッスンに参加していた人のお話です。

20代女性
右半身に脳性麻痺がある。身体を動かしたいなと思って、でも激しい運動だと障害のこともあるので、ヨガだったら割とできることが多いんじゃないかなと思って、ネットで調べて来た。訓練でも治療でもない、楽しんで身体の筋を伸ばせる。それがリラックスに直結してるような気がしますね。
30代女性
片麻痺で、左半身が不自由な状態。歩き方が良くなった気がしてます。こういう風に工夫したらこう出来るようになるんだなとか、ここをサポートしてもらったら出来るんだなっていうのに気づいたり、その人を見ながらペースを考えながらやってもらえるので、無理がないってところもありますね。

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クラスの後半は、ハンモックを使ったエクササイズも行われました


この日は、半身麻痺や知的障害など様々な障害のある人が10人程集まっており、足の曲げ伸ばしや体側伸ばしなど、皆さん気持ち良さそうに身体を動かしていました。ヨガは、「体の機能維持や回復」を目的としたリハビリとは違うが、例えば“片足立ち”などのポーズで体幹が鍛えられるので、歩き方が改善したと言う人もいました。

★ヨガで気づく介助者の不調

そして、ハンディキャップヨガは障害のある当事者だけでなく、その家族も一緒に参加できるのが特徴です。この日小学1年生で重度の脳性麻痺があるお子さんと一緒に参加していたお母さんに話を聞きました。

子供と一緒に参加していたお母さん
私自身も毎日のことなので身体がガチガチで、子供を抱っこしたりとか、子供の医療ケアの時も姿勢が変わらないので、一定の姿勢のままいたりするから、どうしてもそのまま凝り固まっちゃう。あとやっぱり途中何があるか分からないから、家でストレッチしてても大体途中で終わっちゃう。マッサージ行く時間もなかなかとれない。もうどこが凝ってるか分からない位すごくカチカチで辛かったりするけど、一緒にやってると自分も楽になるし、身体が軽くなるので、明日から頑張れるかなと気持ちの切り替えにもなります。

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隣にいるお母さんに手を握られながらヨガをする男性


元々は、脳性麻痺で硬縮してしまうお子さんの身体をほぐしてあげたい、という目的で通い始めたそうですが、お母さんも一緒にやってみると「毎日の介助で自分もこんなに凝っていたんだ」ということに気付かされたと言います。

★「この子より先に死ねない」という思いが、身体を緊張させる

このように、家族で一緒にヨガをすることの効果について、峯岸さんはこんな話をしてくれました。

ハンディキャップヨガJapan代表 峯岸道子さん
障害を持っている人が家族にいると、私自身もそうでしたが、家族も心が辛い。例えばお子さんに障害があって生まれてきたとすると、お母さんとかお父さんは「この子より先に死ぬ訳にはいかない」っていうようなことを思う。それって自分の身体と心をより辛くする。で、お父さん・お母さんが心を楽にすると、必ず子供はそれを感じる。なので、お父さんとお母さんがヨガで楽になる時間を作ることが、実はとっても大事なこと。

「家族一緒にヨガができる空間」を提供することが、何よりも大切だとお話していました。

(担当:TBSラジオキャスター 田中ひとみ)
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ハンディキャップヨガ
https://handicapyoga.com/
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