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おすすめラジオクラウド 相談は踊る「別れた職場の同僚が忘れられません」

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こんにちは。文字起こし職人のみやーんです。僕が選んだラジオクラウドのおすすめコンテンツを紹介するコーナーの第36回目。
今回は『ジェーン・スー生活は踊る』のお悩み相談コーナー・相談は踊るより「別れた職場の同僚が忘れられません(26歳女性)」です。

1ヶ月間交際後に別れたものの、その後もズルズルと関係を続けてきた相談者さん。その男性から「彼女が出来たので関係を終わりにしたい」と言われたもののふっ切れないでいるようです。この方の相談メールに対し、恋愛の赤ペン先生ことジェーン・スーさんがどんどん赤を入れて添削していきました。スーさん恋愛通信講座、開講です!


堀井美香:26歳女性の方からのお悩みです。「スーさん、堀井さん、こんにちは。ずっとスーさんに相談したいことがありましたので初めてメールいたします。26歳の女性です。私には1年以上前から好意を寄せている職場の先輩がいます。先輩とは1ヶ月ほど交際した期間があったものの、お互いに多忙であることと同僚であることを理由に振られてしまいました。しかし、その後もズルズルと体だけの関係が続いています」。

ジェーン・スー:あるね、そういうのね。聞くね。

堀井美香:「先日、先輩に『彼女ができた。裏切れないので、もうこの関係はやめよう』と言われました。諦めようと思うのですが、同僚として毎日会いますし、仕事の関係で何か連絡を取ると、そこから以前のようにリラックスして雑談ができる心地よさもあったりして、いまも気持ちの踏ん切りはつきません。彼女ができそうならもう少し早い時点で言ってくれたらよかったのに……とか、最後に1回だけ会いたいとか、彼女がいるなら中途半端に優しくしないでほしいとか。自分勝手すぎるのは承知の上ですが、先輩への怒りや、そんな風に思ってしまう自分へのやるせなさで苦しくて仕方がありません。

スーさん、私はいったいどうすればよいでしょうか? 先輩が幸せになることを邪魔したいと思ってるわけではないのです。ただ、先輩のことをふっ切りたいにも、こんなに人のことを好きになったのは初めてで、顔を見るだけで毎日苦しいのです。先輩のことでもう悩みたくはありません。何かアドバイスはありませんでしょうか?」という26歳女性の方です。

ジェーン・スー:なるほどね。26歳、若いな。そうすると、やっぱりこういうのってね、1日のうちに考える時間も長くなっちゃいますよね。なぜなら、まだ「執着筋」がたくさんあるからですよ。

堀井美香:執着筋?

ジェーン・スー:物事に執着する力っていうのには堀井さん、筋力がいるじゃないですか。

堀井美香:ああーっ、そうねー!

ジェーン・スー:衰えましたね、私たちの執着筋。

堀井美香:本当ね。スラスラ落ちていくもんね。いろんなものが。

ジェーン・スー:ポロポロと、指の間から、手のひらから。落ちているのもわかるけど、「ま、いっか」で。あんなにしがみついていたものが、たくさん。

堀井美香:なるほど。執着筋ね。

ジェーン・スー:そう。執着マッスル。これがなくなることによって、人は穏やかになっていくわけですけれども。26歳、まだまだ執着筋モリモリですよ。「マッチョ」と言っても過言ではないの。


「物事に執着するには筋力がいる」ってすごい表現ですねー。超納得感あります(笑)。まだまだ若くて執着筋マッチョの相談者さんに対して、赤ペン先生が添削をスタートします。


ジェーン・スー:まあでもね、赤ペン先生、いただいたメールをひとつひとつ添削していこうかな?

堀井美香:そうなんですよ。今日ね、相談者さん。スーさんがいただいたメールに1個ずつ赤を入れていきましてね。本当にね。「改行」「1字足りない」みたいな、そういうことをね、本当に1個1個やっていましたから。

ジェーン・スー:はい。では行きますね。赤ペン先生でーす。1年以上前から好意を寄せている職場の男性がいるそうですが……「お互いに多忙であること、同僚であることを理由に振られてしまいました」と書かれていますが、これは嘘ですね。

堀井美香:ええっ? そうなんですか、先生!

ジェーン・スー:多忙であることと同僚であることは、振る理由にはなりません。それ以上に「好き」という理由があれば、忙しても同僚でも、なんとかして付き合っていくわけです。堀井さんをご覧なさい。

堀井美香:はい……ああ、そうでした。多忙で同僚でした。ああ、そうだ(笑)。

ジェーン・スー:そうでしょう?(笑)。忘れないでください。自分の旦那のこと、忘れないでください。

堀井美香:多忙で同僚で結婚しました。はい。

ジェーン・スー:だから、お互いがそこは真剣であれば、多忙であっても同僚であっても、振られることはないんですね。で、その後もズルズルと体だけの関係が続いていました。この時点でですね、「ナンバー2以降」という烙印を自分自身に押してしまうことを許してしまったんですね。まあでも人間ですから、いろいろ間違いもおかすし、どうしてもやっていけないっていう方向に行っちゃうこともありますから、それは責めません。

ただ、「1ヶ月の交際」っていうことはですね、たぶんちょっと耳が痛いかもしれませんが、彼は「なんか自分のこと好いている子がいるな」っていうことで付き合ってみたら、「ああ、なんか合わねえな」とか「そんな好きじゃねえな」と思って、適当な理由をつけて別れたんですよ。ただ、やっぱり好意を寄せてきてくれて、体の相性が良かったのか、なんとなく自分のことを構ってくれるからなのか。体だけの関係が続くっていうのは、そういうことだと思います。

お互いがイーブンに「この人は気持ちも合わないし、一緒にいて楽しいタイプではないんだけど、体の相性だけはすごくいいから会ってる」っていうんだったらいいんですよ。そこはイーブンだから。でも、明らかに相談者さんは真面目に付き合いたいわけじゃないですか。その気持ちをね、まずこの男は無碍にしたということは忘れないでください。「無碍1」ですね。ここで。

堀井美香:はい。

ジェーン・スー:「先日、先輩に『彼女ができた。裏切れないので、もうこの関係はやめよう』と言われました」。まず、この「彼女ができた」。これは本当かどうか、わかりませんね。この人、なんかいろいろ言い訳をするタイプの男の人なんじゃないかなと思うんですけども。まず彼女ができたかどうかはちょっと微妙だとは思うんですが、とにかくあなたとの関係をやめたいっていうこと、これだけがこの文章から読み取れる真実だと思います。彼女ができたかどうかはわかりません。ただ「もう君とはこういう風にズルズルするのはよくないよ」っていう、ここが真意ですね。真意。

堀井美香:はい。

ジェーン・スー:「同僚として毎日会うし、仕事の関係で何か連絡を取る」。まあ、そりゃそうですよね。「以前のようにリラックスして雑談ができる心地よさもあり」と言いますが、これは向こうはどう思っているかわかりませんね。あと、やっぱりちょっと1ヶ月付き合っていた時の思い出っていうのがもう1回、ガムのようにですね、噛むとまだ味が出るっていうことで、こういう風にやっているんだとは思いますけども。まあまあ、気持ちはわかります。気持ちはわかるし、目の前にお菓子があれば「食べるな」って言われても、それは無理だっていう話ですから。気持ちわかるけど、これは何にもならないということだけは覚えておいてください。

堀井美香:なるほど。

ジェーン・スー:この雑談を繰り返していても、特に何にもならないということを。「彼女ができそうならもう少し早い時点で言ってくれたらよかったのに……」。それは、ありません。あなたのことを大切に思っていないからです。大切と思っていない女には、そんな話はしません。

堀井美香:先生、割と辛口添削ですね。

ジェーン・スー:今日はそうですね。この子には合格してほしいの。志望校に。

堀井美香:フフフ、そういうことなんですよ、相談者さん。ねえ。


相談者さんに絶対に志望校に合格してもらうため、あえて辛口添削をするスー先生! さらに先生の赤入れは容赦なく続きます。


ジェーン・スー:「最後に1回だけ会いたいとか、彼女がいるなら中途半端に優しくしないでほしいとか。自分勝手すぎるのは承知の上ですが」と書いてありますが、そんなことはありません。自分勝手なのは男の方でもありますよ。相談者さんが別に自分勝手なわけではないです。「彼女がいるなら中途半端に優しくしないでほしい」。これはですね、相談者さん、もう1個ちょっと厳しいお話をさせていただきます。もしかしたら、「彼女がいるのになんで私にも優しくするの?」と思っているんでしょうけども、違います。この男、たぶん悪者になる勇気のない男です。自分が悪者になることを極限まで避けています。なので、「悪く思われるのが嫌だから」という理由だけであなたに優しくしています。「ひどいことをした男だ」っていう風に自分自身を認めるのが嫌なだけです。堀井さん、うなずきすぎ。赤べこみたい!

堀井美香:フフフ(笑)。

ジェーン・スー:なにかあったんですか?

堀井美香:なにもないですけども(笑)。まあ、そういうことなんですよ。

ジェーン・スー:ねえ。「悪者になりたくない」っていうだけです。本当に。だから、そんな男の夢芝居に付き合う必要はないですよ。「スーさん、私はいったいどうすればよいでしょうか?」ということですが、こういうときはですね、とにかくとにかく物理的に自分自身をその状況から切り離すしかないんです。なぜなら、堀井さん、私たちにも身に覚えがあるでしょう? 「苦しいは楽しい」。「苦しい」と「楽しい」は紙一重。

堀井美香:「苦しい」は女を上げます。

ジェーン・スー:「楽しい」は女をもっと上げます。

堀井美香:苦しかった時、なんか素敵な時間でしたもん。切なくて、キュンってなって。うん。

ジェーン・スー:本当にね。他の苦しい……たとえばダイエットで食べれない苦しい。マラソンであと一周の苦しい。受験勉強の苦しい。全然違う。恋の「苦しい」は、「楽しい」と背中合わせ。忍者のようにクルクルと壁が回るんですよ。「楽しい、苦しい、楽しい、苦しい、楽しい、楽しい、苦しい、苦しい……」。

堀井美香:フフフ(笑)。

ジェーン・スー:これはね、だからその場所から離れない限り、「楽しい」と「苦しい」がセットになっている限りは無理ですよね。

堀井美香:うん。まあ、で、その場を離れることもないんですよ。この男の人のために。

ジェーン・スー:本当はね。

堀井美香:全然。本当に「嫌い」とか、嫌なことをされたとか、そういう苦しみだったらその場を離れた方がいいんですけども。まあ、別に、なんて言うんですかね?

ジェーン・スー:まあでも、どうしても自分の人生が前に進まないような気がするんだったら、転職っていうのも手だと思うんですけど、ちょっとそれは最初の選択にはしないでほしいですよね。

堀井美香:精神的な苦痛とまた違いますからね。

ジェーン・スー:「なんでこんな馬鹿な男のために私は悩んでいたんだろう」ってね、再来年ぐらいには絶対に思うから。

堀井美香:絶対に思うの。また新しい人が出てきたりしてね。

ジェーン・スー:そうそう。「なんだったんだろう?」って。

堀井美香:「なんであの人、好きだったんだろう」って。本当にあるから。

ジェーン・スー:とにかく他のことをやるしかないんですよ。だから自分をね、忙しくしてください。自分を忙しくするということはつまり、もう別に習い事をするでもいいです。あとは本を読むとか、映画を毎日必ず見るとか、そういうことです。なんかとにかく自分に鞭を打って、何かやってください。とにかく「何を見ても彼を思い出す」という状況があります。間違いない。だけど、私たちの生物の習性として、ずっと近くにあるもののことは忘れないけども、距離ができたら意外と忘れちゃうっていう習性があるんですよ。これを上手く利用してください。私たちはディシプリンでは動きません。信念では動きません。自分の性質を上手く使うしかない。

堀井美香:そうです。そうやってね、偏差値をどんどん上げていって、志望校へも合格。


「恋の『苦しい』は『楽しい』と背中合わせ。忍者のようにクルクルと壁が回るんですよ」。これまたすごい名言が来ましたね(笑)。


ジェーン・スー:そうなんです。入ってほしい。行きますよ。「こんなに人のことを好きになったら初めてで」っていうのもありますが、これも嘘です。

堀井美香:ああ、そうですか?

ジェーン・スー:はい。これは「好き」ではなく「執着」です。

堀井美香:ああっ、執着筋ですね。

ジェーン・スー:そうですね。執着筋ですね。なぜなら、「彼のどこがいいか」という話は一切メールに書いておりません。なぜ彼が好きなのかも書いてありません。なんとなく「いいな」と思った人。好意を寄せていたところとフワフワッと上手くいったはずだったのに、デザートを食べる前に皿を下げられたから、あなたは執着してるんです。最後のデザートはいつまでそこに座っていても出てきませんよ。あのシェフはね、もうキッチンからトンズラしてるから。でもね、悪者にはなりたくないからね、「今日はもう売り切れです」って言わないのよ。そういう男なの!

堀井美香:先生、今日饒舌! 赤ペン先生が饒舌です(笑)。

ジェーン・スー:「顔を見るだけで毎日苦しいのです」と書いてありますが、ひとつ言っておきましょう。「苦しい」。それは……。

スー・堀井:「楽しい」!


ということで、最後までノリノリで赤ペン添削を続けるスーさん。堀井美香さんの合いの手もばっちりでナイスアシストでした。相談者さんにはこれをしっかり参考にして無事恋愛の志望校に合格してほしい! お二人の楽しい掛け合い、ぜひラジオクラウドの音源でチェックしてみてください!

相談は踊る「別れた職場の同僚が忘れられません」

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