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クルド難民が多く住む埼玉・川口で開かれている「クルドスイーツパラダイス」▼人権TODAY(2018年12月15日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・埼玉・川口で開かれている「クルドスイーツパラダイス」

担当:崎山敏也

埼玉県川口市、JR蕨駅近くの芝銀座商店街の中にある「Antenna Books & Cafe  ココシバ」では2~3ヶ月に一回、「クルドスイーツパラダイス」というイベントが開かれています。「クルドのお母さんたちが作る本格スイーツが1,000円で食べ放題、飲み物付き。ただし、手作りで準備数や予算の関係もあるので、そのへんは空気を読んでくださいね」というイベントです。2018年11月は18日から20日の3日間開かれました。

埼玉県川口市の「Antenna Books & Cafe ココシバ」

国を持たない最大の民族と言われるクルド人は中東のニュースでもよく登場しますが、日本には、主にトルコ出身のクルド人がおよそ2,000人。そのうち、1,500人ほどが、川口市、蕨市を中心に暮らしているとみられています。トルコ政府は、少数民族の同化政策を採っているので、クルド語が禁じられるなど、クルド独自の文化を否定され、迫害されてトルコ国外に逃れる人も多いんです。

ブックカフェ「ココシバ」ではこれまでも、国際交流NGOの協力で、クルド文学の本の読書会を開いたり、クルドのお母さんが教える手芸教室を開いたりしてきました。「ココシバ」共同代表の小倉美保さんは「お母さんたちがケーキを焼いて、差し入れで持ってきて下さるんです。それがとても美味しかったので、これ何種類か並べて、みんなに食べてもらったら、ちょっとでもクルドのことを知ってもらえるかなと思ったんです。実際ここに暮らしてて、あの人たち誰だろうというのを地元の人たちでもよく分かっていなかったりするんですね。子供と同じクラスにいるけど、やっぱりそんなに情報を持ってなかったりするので。なんか中東のイスラム系の人なんでしょ、みたいなくくりで終わっちゃうところを、もう少し具体的に、どんなもの食べて、どんな格好をしていて、どういうことを考えている人たちなのかを、ちょっとづつ知ってもらいたいんです」と話します。

今回は6種類のクルドスイーツ

クルド人の家族でも、お父さんは外で働くので日本人と付き合いがありますし、子供は小中学校に通ううちに日本語も覚え、友達もできます。でも、お母さんは家にいることが多く、近所づきあいがなかったり、日本語もうまくできない人が多いんです。そこで、国際交流NGOなどで、お母さんを先生にした料理教室を開いたりしてますし、取材した日は「ココシバ」で手芸教室が開かれていました。新しいお菓子の差し入れもあったりして、にぎやかでした。参加者の女性の一人は「見た目と食べた食感がちょっと違う感じがします。見た目はすごいシンプルで素朴だけど、食べるといろんな味が広がる。口の中に。レモンとかチーズとか。素材がものすごく生きてます」と話します。また、やや遠方から手芸教室に初めて参加したという女性は「こんな美味しいお菓子をいただきながら、こんな素敵なものができて、夢みたいです。きょうここに初めて来たんですけど、もっと早く知ってればよかったと思いましたね」と話していました。

ココシバでは「クルド手芸教室」も。

トルコから逃れたクルド人は、日本の難民審査では認められず、難民認定申請中、あるいは仮放免という不安定な状況の人がほとんどです。入国管理センターへの収容と仮放免という状態を繰り返し、先の見えない人も多いの現状です。交流の中から、医療、教育、仕事の面などで厳しい状態に置かれている現状を知ることに、さらには難民の抱える課題の解決につながります。 働く外国人を受け入れるための法制度について議論が行なわれていますが、働く場だけでなく、外国人が地域で、その人らしく暮らすことができるかは、ココシバの「クルドスイーツパラダイス」のような地域住民の取り組みから学ぶところも多いとも崎山記者は感じました。

Antenna Books & Cafe ココシバ(埼玉県川口市、JR京浜東北線蕨駅近く、芝銀座商店街) http://cocoshiba.com/