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マンホーラー続出!機能もデザインも!マンホールが進化

森本毅郎 スタンバイ!

「マンホールのフタ」に異変あり!12月17日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。


まず12月20日、マンホールのフタに関して大きな変更が行われます。どんな変更なのか、日本グラウンドマンホール工業会の大石直豪さんのお話です。

★マンホールの規格、23年ぶりの改訂

日本グラウンドマンホール工業会 大石直豪さん
下水道用のマンホールのフタというのは、従来は大雨とか台風に十分対応できる機能が付いていなかったので、今回JISの改正に踏み切った。今回は、マンホールのフタが地面から2センチほど浮き上がって、中で高まった圧力を外に逃がす機能が規格に盛り込まれている。マンホールのフタが外れることなく、圧力が逃げたあとはまた元の場所におさまるというもの。1995年に大きな改正を行なって以来、23年ぶりの抜本的な改正。

今回は、23年ぶりの大きな変更。マンホールのフタは全国の自治体が管理しており、自治体の予算の計画に基づいて取り替えられます。「JIS規格」は法的強制力がないので改定されてすぐに変わるというものではなく、「次に変えるときはこの規格にすることを推奨します」というもの。

特に今年は大雨や台風が多かったこともあり、マンホールのフタ外れてヒトに当たったり、外れたマンホールに気づかずに落ちてしまったりする事故が相次いだ為、そうしたことを防ぐためにフタがマンホールから外れないような仕様のJIS規格になっています。

★全てを取り換えるのに150年かかる

そして、このタイミングで規格が新しくなるのは、もうひとつ、こんな背景がありました。再び大石さんの話。

日本グラウンドマンホール工業会 大石直豪さん
我々が推計した値だと、いま日本全国のマンホールのフタは1500万個設置されている。耐用年数は、車道で15年・その他が30年。それを超過したマンホールのフタは300万個あると考えられている。現在1年間で取り替えられているマンホールの数は10万個。いま老朽化しているマンホールのフタを全部変えるのに30年、1500万個全部取り替えるとなると150年もかかる。今回の改正が後押しになって、より安全な道路空間の提供につなげたいと考えております。

いま日本にあるマンホールの数は推計1500万個。ひとまずいま老朽化しているマンホールのフタを新しい規格に変更しても、いまのスピードでは30年かかります。取り替えても、マンホールのフタ耐用年数は道路で15年。その他の場所で30年なので、またすぐ交換しなくてはなりません。古くなってしまうと、スリップ事故の元になったり、外れやすくなってしまう可能性があるため、取り替えるスピードをアップさせるという意味でも今回の規格改正は必要だったんです。

★マンホールをこよなく愛する「マンホーラー」

ですが、さらに取り替えるのに時間がかかってしまうのではと言われているのが、今のマンホールの現状です。続いて、下水道広報プラットホーム事務局の山田秀人さんのお話です。

下水道広報プラットホーム事務局 山田秀人さん
実は各都市によってデザインが違うんです。日本は1700の都市があって、少なくとも1700でデザインが違う。ここ2年くらい、マンホール好きの人=「マンホーラー」が増えている。マンホールのカードもあって、その土地に行かなければもらえない。いま地方は人に訪れてもらいたい。マンホールカードをもらう人の6割は県外からくるというデータもあり、そこを意識して各自治体は活用している。人が動いてカードと一緒に写真をとり観光する、という流れができてきている。
森本毅郎スタンバイ!

時計台と豊平川の鮭(札幌市)

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駿河湾から見た朝焼けの富士山(富士市)

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広島カープ(広島市)

「ご当地マンホール」とは、例えば、札幌では時計台の絵柄のマンホール、富士市では富士山、広島では広島カープなどなど、地域ごとに特色のあるデザインが施されているものです。

そして広島の中でもカープがあったり、折り鶴のマンホールがあったりと、1700の都市の中でも別々のマンホールがあって、さらにそのひとつひとつにオリジナルのマンホールが存在しているなど、種類は多岐に渡ります。

先月には「マンホールサミット」も開催され、5000人のマンホーラーが参加しました。もはやマンホールは観光の大事な資源となっています。

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ソメイヨシノ、イチョウ、ユリカモメ(東京23区)

ちなみに、東京23区はすべて同じ柄で、桜・イチョウ・鳥(ゆりかもめ)のデザイン。ただし、品川区の中には「シナモロール」、葛飾区では「モンチッチ」のマンホールもあります。

★大事なのはマンホールの安全性

これらをひとつひとつ取り替えるとなると、自治体はまたオリジナルのマンホールを作らなければならず、それには予算も時間もかかってしまいます。その中でどう取り替えていくかが、今後の課題となりそうです。再び山田さんのお話。

下水道広報プラットホーム事務局 山田秀人さん
デザインマンホールが人気になってくるのと同時に、やっぱり一番大事なのは安全。安全に対する規格が改定されて、実は市民を守っているという安全性が、同時にというか先行してなければならない。デザインがカワイイ、カッコイイというのももちろんいいんですが、そのマンホールの上で人が滑ったり、車が事故を起こしたり…となっては意味がないので、当たり前に通行できる上でのデザインが一番大事。
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マンホールカード

安全を考えての規格改正なので、耐用年数が過ぎたものは急いで変えなければいけません。取り替え工事のスピードアップも必要ですし、地方では観光の面でも活躍しているマンホール。課題が多い中で、どうやって進めていくのか、これからが大変です。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!