お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

「気分爽快! ロボ声ファンク特集」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム

「気分爽快! ロボ声ファンク特集」

気分爽快! ロボ声ファンク特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=201901120111123340

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日はこんなテーマでお送りいたします! 「気分爽快! ロボ声ファンク特集」。トークボックス、ボコーダー、オートチューンなど、いろいろな機材を使ってボーカルをロボットのように加工した、いわゆる「ロボ声」を取り入れたファンクやディスコミュージックの特集です。

【ジェーン・スー】
ロジャーだね!

【高橋芳朗】
うん。いまスーさんが言った「ロジャー」というのはロジャー・トラウトマンのこと。もう1999年に亡くなってしまったんですけど、主に1970年代後半から1980年代にかけて活躍したザップというファンクバンドのリーダーです。彼はトークボックスという機材を使ってロボ声を広めた、いわば「ロボ声師匠」ですね。

【ジェーン・スー】
ロボ声師匠です。ロジャーが広めたロボ声が現在も脈々と受け継がれていますよね。

【高橋芳朗】
はい。ロボ声のファンクやディスコが流行したのは70年代後半から80年代前半ぐらいになるんですけど、去年のグラミー賞で最優秀レコード賞を受賞したブルーノ・マーズの「24K Magic」。

【ジェーン・スー】
ああーっ! 「Tonight♪」だ!

【高橋芳朗】
そうそう。「24K Magic」には冒頭にロボ声が入っていましたが、あれなんかは完全にザップ/ロジャー・トラウトマンの影響を受けたものといえるでしょうね。そんなわけで今回はロボ声のファンク/ディスコを4曲、去年リリースされた比較的新しい作品から紹介したいと思います。まずはいま話にも出たロボ声ファンクのパイオニア、ザップが現行のディスコユニットのタキシードと共演した「Shy」。

【ジェーン・スー】
へー!

【高橋芳朗】
これは去年の秋にリリースされたザップの実に15年ぶりのアルバム『Zapp VII: Roger & Friends』の収録曲です。

M1 Shy feat. Tuxedo / Zapp

【ジェーン・スー】
昨年のリリースとは思えないですね。

【高橋芳朗】
もう変わらないものだよね。続いて2曲目はブランドン・コールマンの「Live for Today」。こちらも去年の秋にリリースされたアルバム『Resistance』の収録曲です。ブランドン・コールマンはロサンゼルスに活動の拠点を置くジャズミュージシャン/キーボード奏者。彼も確実にザップの影響を受けていると思いますが、この曲は70年代後半に同じジャズミュージシャンのハービー・ハンコックがやっていたロボ声ディスコのオマージュですね。

M2 Live for Today / Brandon Coleman

【ジェーン・スー】
ちょっとキリンジ感もありますね。後期キリンジのスムーズな感じ。

【高橋芳朗】
なるほどなるほど。スムーズで爽やかだよね。

【ジェーン・スー】
でも「これいつの録音なの?」って感じだね。

【高橋芳朗】
確かに、人によっては「70年代の未発表音源です」と紹介しても通用するかもしれない(笑)。では3曲目、3曲目はメキシコの男女デュオ、シロ・シュワルツの「Power of Love」。シロ・シュワルツの「Shiro」は日本語の「白」なんですよ。

【ジェーン・スー】
ええっ?

【高橋芳朗】
そして「Schwarz」はドイツ語で「黒」。だからこのユニット名は「白黒」ということになるんですけど、別に黒人と白人のユニットというわけではございません。この「Power of Love」は昨年の夏にリリースされたシングル。いままでの2曲に比べるとぐっとモラトリアム感があるというか。男女ふたりのへなちょこボーカルがめちゃくちゃキュートで。

【ジェーン・スー】
あー、モラトリアムってそういうことか。覚悟した!

【高橋芳朗】
うん。とっても可愛らしいロボ声ファンクです。

M3 Power of Love / Shiro Schwarz

【高橋芳朗】
最後はJ-POPから、Charaさんの「Pink Cadillac」。こちらは去年の12月19日にリリースされた彼女のニューアルバム『Baby Bump』の収録曲になります。これがまさにブルーノ・マーズの「24K Magic」の流れをくむようなブリブリのロボ声ファンクなんですよ。

【ジェーン・スー】
ふーん!

【高橋芳朗】
スーさん、Charaさんというとどんな声ですかね?

【ジェーン・スー】
(物真似で)「なけない女のやさしい気持ちを♪」……怒られる怒られる!

【高橋芳朗】
アハハハハ! あなた本当に物真似スキル高いよね。

【ジェーン・スー】
物真似大好き! ひとりっこだからね。友達がいなかった!

【高橋芳朗】
ここではそういうCharaさんのコケティッシュなウィスパーボイスとロボ声ファンクとの取り合わせの妙を楽しんでいただきたい。

【ジェーン・スー】
えー、ぜんぜん想像つかない!

【高橋芳朗】
わかるわかる。でもこれがめちゃくちゃかっこいいんですよ。

M4 Pink Cadillac / Chara

Pink Cadillac

【ジェーン・スー】
いままでのChara感とはぜんぜん違うんだけど、浮遊感があってグルーヴィーで新しい感じ。

【高橋芳朗】
この「Pink Cadillac」に限らずCharaさんのニューアルバム『Baby Bump』はダンスミュージック寄りの作りになっていて、これがたいへん素晴らしいのでぜひ皆さんチェックしてみてください。というわけでロボ声ファンク、こうしたスムーズでキラキラした曲が多いので今日みたいな青空の日のBGMにばっちりかと!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

1/7(月)

(11:08) I Saw The Light / Todd Rundgren
(11:34) Where Were You When I Needed You / Al Kooper
(12:16) My Old School / Steely Dan
(12:51) ソバカスのある少女 / ティン・パン・アレー

1/8(火)

(11:07) Walk Out to Winter / Aztec Camera
(11:24) Milk Film / Haircut 100
(11:35) Flesh of My Flesh / Orange Juice
(12:12) On Box Hill /Ben Watt
(12:22) Longshot for Your Love / The Pale Fountains
(12:49) 青空のマリー / ムーンライダーズ

1/9(水)

(11:05) A Hazy Shade of Winter〜冬の散歩道〜 / Simon & Garfunkel
(11:23) I’ll Be Back Up On My Feet / The Monkees
(11:35) Dismal Day~灰色の朝~ / Bread
(12:12) Nowadays Clancy Can’t Even Sing〜 歌うのをやめた私〜 / Carpenters
(12:22) Time and Love / Laura Nyro
(12:50) Simon Smith and the Amazing Dancing Bear / Nilsson

1/10(木)

(11:04) I Wish I Knew How it Would Feel to Be Free / Nina Simone
(11:34) Don’t Let Me Lose This Dream / Aretha Franklin
(11:12) I Can’t Wait Until I See My Baby’s Face / Dusty Springfield
(12:23) Wear It On Face / The Dells
(12:51) It Must Be Love / Shirley Ellis

1/11(金)

(11:03) The Sound of Music / Dayton
(11:23) Let Somebody Love You / Keni Burke
(12:13) Never Say Never / Melba Moore