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昔の人たちの知恵が生んだ「冬の民具」

檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けする「檀れい 今日の1ページ」

皆さんは、今日は何を着てお出かけになるのでしょうか。
ダウンコートでしょうか、それともトレンチコート?カシミヤのコート!という方もいらっしゃるかもしれませんね。いまは、あったかくて機能性にすぐれた素材がたくさんありますが、昔はどうしていたのでしょう。日本で使われてきたさまざまな民具に注目してみると、すぐれた知恵と手仕事が見えてきます。

稲わらやイグサでつくった蓑は、雪よけや雨よけ、ときには日よけのために着ていました。「背蓑」は、背中全体を覆うマントのようなかたち、それから肩だけを覆う「肩蓑」というものもあります。蓑は、重い荷物を背負うときのクッションの役割も果たしました。また、たんに便利なだけでなく、網目に工夫をこらした見た目にも美しいものも作られています。そして、コートの役割をしたものとしては「着茣蓙」というものもあります。皆さん、茣蓙はご存じですよね。そう、イグサで編んだ敷物です。これにヒモをつけて、体を包むようにして着るのが「着茣蓙」です。これは、雪よけ雨よけになるだけでなく、着ないときも便利。脱いで、筒状にくるくるっとまるめてしまえば、持ち歩きやすいということで、旅の道中着としても重宝されたようです。

さて、人々の知恵が生んだ冬の民具、次は、足元に目を向けてみることにしましょう。
雪の上を歩くものとしては、ワラジを履いてからつま先に装着する「つまかけ」、それから、稲わらで編んだ靴「わらぐつ」といったものがあります。「わらぐつ」にも、スリッパやスリッポンのような形のものがあって、こちらはすでにかたまった雪の上を歩くときに履きます。雪が深い場所では、長靴のような「フカグツ」を履きます。また、このフカグツにカンジキを装着することもあります。これをつけていれば、ふかふかの雪の中を歩いても、足が沈むことがありません。また、雪を踏みかためて通り道をつくりたいときにも、竹をスノコ状に編んだカンジキを履いて「雪踏み」をします。

最後は、手袋です。昔は、手袋も稲わらで編んでいました。ミトンのようなざっくりした手袋ですが、使い込むと柔らかくなり、保温性もすぐれていました。わらの他には、布を重ねて縫った「刺し子」でも手袋を作りました。こうした民具は、寒さから命を守る重要な道具。作る時には手間を惜しまず、丁寧に作ったのでしょうね。わらの民具の揃った網目や、刺し子の細やかさには、厳しい自然の中で生き抜こうとする人々の強さがあらわれているように思います。

番組では皆さんからのおたよりをお待ちしております。
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TBSラジオ「檀れい 今日の1ページ」月~金曜日 朝6時20分頃~放送中です。

ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。
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