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新宿二丁目の「足湯カフェ」で、性のあり方にかかわらず、誰もが気軽に語ろう!▼人権TODAY(2019年2月9日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは・・・性のあり方に関係なく、誰もが気軽に語れる居場所を目指す、足湯カフェ&バー「どん浴」。2018年11月22日に東京・新宿二丁目にオープンして三ヶ月。

担当:崎山敏也

 

東京の新宿二丁目に、2018年11月22日、「足湯カフェ&バー どん浴」というお店がオープンしました。フライヤーには「LでもGでもBでもTでも、またそうでない人でも」と書いてあります。

「足湯カフェ&バー どん浴」は「セクシュアリティー=性のあり方、にとらわれず、誰もが気軽に、足湯につかりながら、語り合える場所にしたい」という3人のセクシュアルマイノリティ=性的少数者、の当事者の思いから生まれました。新宿二丁目で飲食店を経営している長村さと子さん、その店で知り合った、フリーデザイナーの泉けいさん、それまでは会社員だった大路香里さんです。

長村さんの「二丁目だからこそ、居場所になれる店を作りたい」という思いに共感したということで、大路さんは「二丁目そのものに、セクシュアルマイノリティの人たちが、ここでコミュニティを作ってきたという歴史があると思うんですけど、そういう街の歴史というか、いいところを継いだような場所を作りたかった、というのを聞いてまして。ちょっと生きづらさを抱えていたりとか、ノンケのお客さんもいらっしゃたりするんですけど、そういう人がここだったら、自分らしくいられるかなという気持ちで来てもらえる街に全体的にしていくほうが面白くなると思っています」と説明します。

私が夜に取材した日は、大路さんが勤めていた会社の同僚の男性が来ていて、男性は地方出身で、二丁目には近寄りがたいイメージを持っていたそうですが、「大人になって、東京で働くようになっても、理由がないと来ない街だったんですね。ここに来る理由というものを作れたことで、この界隈に頻繁に足を運ぶようになった。それによって、こういう新宿があるんだという面白い発見がたくさんあった。だからきっかけとしてここに来るということが多いですね」と話します。

また、「どん浴」は、3人が「居場所の大切さ」を体感してきたから、生まれた店でもあります。例えば、大路さんは大学生まで地元で暮らしてきましたが、自分が同性に惹かれる、レズビアンだと感じるようになっても誰にもいえなかった。就職で東京に出てきて、当事者の集まりに参加して友達もできて、初めて、自分のセクシュアリティーを受け入れ、東京でも、地元でもカミングアウトできるようになったそうです。「東京でもずっと一人だったら今も言えないままだったかも」と話していました。

店名の「どん浴」は、「お互いのことを貪欲に聞いたり、話したりできる雰囲気」を目指しているからです。店に入ると手前は、椅子とテーブルの席以外に、一人でも入れるようにカウンター席。奥に足湯の席と、ハンモックも。居場所はほしいけど、夜はちょっと行きにくい、という中高生、あるいは性的少数者で子供のいる方のためにも、週三日は昼前から、ランチ営業もしています。

オープンして三ヶ月、大路さんは「自分のセクシュアリティに迷われているという方が何人かいらしたことがあるんです。ホームページとか見て来てくださったんですけど、そういう迷っているんだという方もちょっと来て、それで、あまりたいして話せなかったんですけど、その人が帰ったあと、ツイッターとかブログとかで、すごく居心地がよくて、楽しかったと書いてくれててそれはほんとにやりたかったことができてるというか、うれしかったですね」と話します。

「どん欲」では、性的少数者の当事者だけでなく、年齢も文化も関係ない居場所ということで、性や家族のあり方などを話し合うイベントを開いてきました。きょう(2月9日)もトークイベントが予定されています。また、社会の様々な課題に取り組んでいる非営利団体とか学生さんには場所貸しもするそうです。先ほどの男性とは別の、「いつも来ると長居してしまう」という会社員の男性は「自分には全く関係ない場所だと思い込んでいた部分があったんですね。ただ、そんなことは全然なくて、ほんとフランクに、誰でも来れる。私、実はまもなく、子供が生まれるんですけれども、子供も連れてきて大丈夫な街だと、思える場所というのを見つけられたというのは正直ありましたね。一歩、そういう、知識だけでなくて、何かお手伝いできるんじゃないかとか、ほんとにいろんな関わり方ができるなあというのを、これからも実践させてもらえるという土台を作ってもらえたというのはとてもありがたかったです」。と話しました。

私、崎山記者も昼間お邪魔した時は、足湯に漬かってベトナム風サンドイッチをいただき、夜にお邪魔した時は、お酒を楽しく飲み、そしてスタッフやほかのお客さんと取材とは関係ないおしゃべりも楽しんできました。これからお店として試行錯誤あると思いますが、どんな「居場所」になっていくか楽しみです。

足湯カフェ&バー どん浴  火曜定休 14:00~23:00 水木金は11:30からランチ営業

詳しくは https://donyoku.dosl2018.net/