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昔も今もピンキーです! 今陽子さん

コシノジュンコ MASACA

2019年2月10日(日)放送

今陽子さん(part 1)
1951年、愛知県生まれ。1968年、ピンキーとキラーズのボーカリストとして「恋の季節」が大ヒットし、数々の賞を受賞。72年の解散後はソロとして活動し、映画・ドラマ・舞台など、女優としても活躍しています。


JK:変わらないね!そのヘアスタイルも相変わらず変わらない。

今:入ってくるなり、ジュンコさんに「少年のようだ」って言われて(笑)少年ならまだいいですけど、最近はおっさんと呼ばれるようになってきました(笑)

JK:そんなそんな。私たちにとっては、今陽子さんはやっぱり「ピンキー」なのよね。ピンキーとキラーズ、なんてユニークな名前はどっから来たんですか?

今:これはいずみたく先生がお決めになったというか・・・当時アメリカにスパンキーとアワーギャング、という、男性3人女性1人というポップグループがあったんです。日本ではパッとしなかったんですけど、アメリカでは結構ヒットして。日本でも女の子がリードボーカルで男性が囲んでいるグループを作りたいなということで、いずみたく先生が。

JK:もうすっごく流行ったのよね!本当にみんな歌ったわよ。キラー通りってあるでしょ。その時ちょうどピンキーとキラーズが流行ってるときだったの。それで墓地に近いからって「キラーズっていう名前にしたら面白い!」ってなっちゃって。それで私が命名したのよ。

今:本当に?

JK:でも、最近はめんどくさいから、ピンキーとキラーズからとったの、って言っちゃうの(笑)本当はそうじゃなくて、墓地があってどうのこうのっていろいろあるんだけど、話が面倒くさいし、私もいまそこにブティックがあるわけじゃないしね。でも、キラー通りはますます繁栄してますよ。私はそこのGM=God Motherなのよ!

出水:ピンキーっていうのは英語で「小指」という意味ですよね?

今:小指とか、桃色がかった、とか。およそ私のイメージとはかけ離れたというか(笑)

JK:でも声は変わらないわね。
今:むしろ、ピンキーとキラーズのころは10代で、学校に行く暇も寝る暇もないくらい、本当に超多忙だったので、疲れてて声が出ないんですよね。今は67になるんですけど、声が前よりますます出るんです!今のほうが音域も全然出るんです。

出水:声帯って年々鍛えていかないと落ちていくんですね。

今:どんどんさびれていきますし、声帯は楽器ですから。体力がないとだめだし、のどだけで歌ってるとすぐつぶれちゃう。

JK:じゃあ鍛えて?

今:私の場合は、もうだいぶ昔になりますけど、NYでボイスコーチを受けたのがずっと根底にあります。黒人と白人の先生と、もちろん英語で発声練習。それとブロードウェイの歌、「コーラスライン」とか「キャッツ」の「メモリー」とか。

JK:ブロードウェイ目指せばよかったね?

今:いや、実は受かったんですよ、当時。日本人で初めてブロードウェイのオーディションに受かったんですけど、ものすごい英語の分厚い契約書とかきちゃって、もちろん弁護士もつけなきゃいけないし。その時私も貯金をはたいて、プロダクションもレコード会社も全部白紙にして、たった一人で行ってたんで、そんなお話があっても受けられる土壌がないんです。ビザも切れかかってて・・・

JK:あ~、もったいなかったね!

出水:でも今でこそ外国人のみなさん活躍されていますけど、当時、とくにアジアの女性がブロードウェイで活躍するなんて、なかなかなかったですよね!

今:そうですね。ご覧の通り、私はどっちかっていうと日本人に思われていないんです。性格とか、大きさとか、あんまり日本人ぽくないんで、よく英語で話しかけられたり。

JK:どっちかっていうと、宝塚の男役系ですよね。

今:そうです! いまだに現役の宝塚の若い子から「何組にいらしたんですか」って聞かれる(笑)

ピンキーとキラーズ ベスト 恋の季節 オレと彼女 涙の季節 七色のしあわせ 青空にとび出せ 星空のロマンス 恋人の讃歌 かぜの季節 花も嵐も 土曜日はいちばん 何かいいことありそうな 虹と雪のバラード NKCD-8008

出水:ピンキーとキラーズの結成当時は超ハードだったとおっしゃっていましたが、「恋の季節」は270万枚の大ヒットだったそうですね。

JK:大金持ちになったわね!

今:実はそれ以上いってる、という話もあるんです。だから本当に、平成生まれの子供たちも歌ってくれている。スタンダードになっているっていうのはうれしいですね。若い人と直接結びつかなくても、聴けば「ああ、そうなんですか」って知っててくれるというのはうれしいですね。

出水:いま当時のジャケット写真を見ても、黒い帽子にステッキ持ってる姿がおしゃれでかわいい!

今:あれね、ダービーハットのかぶり方が難しくて、あみだにかぶっちゃうと間違いなくチャップリンになっちゃう。だから目深にかぶって、よく照明さんに怒られたんですよ。顔に影ができるって。でもあみだにかぶったらチャップリンになっちゃうし。絶対に目深にかぶるんです。だから、すごくファッションが斬新だったんです。

出水:あのファッションはどなたのアイデアだったんですか?

今:いずみたく先生の当時の奥様のアイデアです。いずみたく先生って5回も6回も結婚されているので、わかんなくなっちゃうんですけど(^^)すごくロマンチストで、歌の世界、恋愛の世界はロマンがあって。

JK:自分自身なのね。

今:そうです。自分のことを書いてる。詩は岩谷時子先生なんですけど。越路吹雪さんと岩谷先生がどこか海外にいったときに、越路さんの外人の男性に「夜明けのコーヒーを飲もう」って言われたのに、越路さんがウブで意味がわからなくて、本当に朝コーヒーを飲もうと思った、と先生の著書に書いてあって。その「夜明けのコーヒー」っていうフレーズが気に入って、私の「恋の季節」に引用してくださったという。

出水:でも当時10代でその歌を歌いこなすっていうのは、歌詞の意味を理解したりするのは難しかったんじゃないですか?

今:2曲目の「涙の季節」にも、「あなたが耳元でささやいた夜明けは」ですから(笑)16歳の高校生には早い(笑)

JK:早起きねえ!なんてね(^^)そんなの、意味わかんなくて歌ってるんじゃないの?

今:まあ、何気に意味はわかりますけど。本当に「恋の季節」はあんな感じで演歌っぽいので、日本人に設けたんですけど、「涙の季節」は完全にボサノバ、ジャズなので、当時としては早くやりすぎたという感じです。

JK:でも60年代はジャズブームでもあるのよ。

今:そうですね。みなさん意外と知らないんですけど、ヒットが出たから「恋の季節」のピンキーって言われてますけど、もともとスタートはジャズなんです。14~15歳のころはずっとジャズ歌ってたんです。だから今やっと、本家というか、ジャズが歌えるようになった。

JK:ああ、だからNYが好きなのね。

今:はい、ニューヨークも好きだし。ミュージシャンと一緒にジャズライブをやるのが、いまの私の本職になっています。ちっちゃいころから、チャット・ベーカーとかが好きで、ちょっとマセてて。

出水:ご両親がお好きだったんですか?

今:いや、母親はどっちかっていうと民謡とか演歌。

JK:え、じゃあどうやって? 聞いたきっかけは何?ラジオとか?

今:ラジオでFENとか、英語の歌に憧れてて。あとは中学がミッションスクールだったんです。だから英語の先生や音楽の先生が外国人だったんで。ペンパルもやったり。英語には小学校のころから親しんできたんです。

JK:それじゃあ「恋の季節」ではころっと変わったわね。

今:そうなんです。今だから話せるんですが、初めて「恋の季節」をもらったときに、演歌チックで、ゆっくりのテンポなので私がちょっとこぶしをきかせて「わ~すれられないの~」って歌ってるのが嫌いで(笑)それがヒットしたんですけどね。

JK:まあ、それはわかるけどね。若いころは演歌じゃなくて、ジャズとかそういうのに憧れるから。演歌は興味なかったわよね。

今:だからやっと今、アレンジをジャズっぽくして、ポップにしています。

=OA楽曲=
M1. 恋の季節 / ピンキーとキラーズ

M2. 恋の季節2018 / 今陽子

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。