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「ベビーテック」で保育士の働き方改革!

森本毅郎 スタンバイ!

保育の課題をテクノロジーで解決する「ベビーテック」。全国的に保育士が不足する中、業務を手助けするさまざまな製品が登場しています。「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)「現場にアタック」で、レポーター真野淑實(まのよしみ)が取材報告しました。

 

 

★睡眠時の事故を防げ!昼寝の体勢を自動でチェック

まずは、全国700の保育園で既に導入されている「ルクミー午睡チェック」午睡とはつまりお昼寝のことですが、どういうものなのか。開発したユニファ株式会社の広報・小林美穂さんさんのお話です。

ユニファ株式会社の広報・小林美穂さん
保育園では5分おきぐらいに「午睡チェック」といって、お昼寝の時の子供の体の向きや、呼吸をしてるかしてないか、咳をしたとかを手書きでチェックしている。そのチェック作業を「ルクミー午睡チェック」を使って頂くと自動化できるというサービス。うつぶせだと60秒経つとアラートが鳴って、子供の向きを上向きに戻してあげて初めてアラートが止まる仕組みになっています。

お腹の白くて丸い端末が「ルクミー午睡チェック」です

睡眠中に子供が亡くなってしまう事故が国内で年間100件前後起きていて、これはうつぶせで寝ることが関係しているのではないかと言われています。なので保育士さん達はお昼寝の時間、5分おきに子供の寝ているからだの向きを矢印でチェックしています。2時間のお昼寝だとしたら1人あたり24回。大変ですよね。

従来の午睡チェック表

そこでルクミー午睡チェックという、4㎝ほどの丸いワッペンのようなセンサーをお子さんの服に取り付けると、子供の寝ている体の向きが5分毎にタブレットに通知が来て、保育士さんは確認ボタンを押すという作業だけで済みます。

「ルクミー午睡チェック」のタブレット画面

★ルクミー午睡チェックは「自動ブレーキのようなもの」

このシステム、保育の現場では実際どのように活用されているのか聞いてきました。

「北柏駅前保育園わらび」統括施設庁の戸巻聖さん
自動車の自動ブレーキのような感覚。基本は人がコントロールしてるけど、見落としが減る。5分間の安全が非常に高まっている。今までは5分おきにっていうのは専門でやっていたわけではなく、保育士さんはお昼寝の間に連絡ノート、ご家庭向けのノートを書きながら5分おきにチェックをするという作業をしていた。そうするとどうしても集中できなかった。こういったシステムを使うことで切り分けができるというのはあります。

お昼寝の時間、保育士さんは手書きで1人1人のお子さん用の連絡ノートを書く他、業務日誌も書き、お昼の時間に使ったお口拭きのタオルを洗ったり、3時のおやつの用意をしたり…とやることが山積み。人手不足なのでお昼寝をつきっきりで見ている余裕はなく、5分おきにキッチンタイマーを鳴らしてお昼寝チェックをしていました。ですがルクミー午睡チェックは、60秒間うつぶせ状態、もしくは20秒間体が動かない状態が続くとアラートで知らせてくれるので、より子供の安全を確保しやすくなります。

★QRコードで保育所の入退室を管理

一方、千葉県松戸市は2月、保育業務改善サービス「キッズダイアリー」とベビーテック事業パートナーとなり、市内17の保育所に新たなシステムが導入されました。どんなシステムなのか、北松戸保育所の所長、恵畑美穂さんのお話です。

北松戸保育所の所長、恵畑美穂さん
これまでは、お子様を当保育所にお預け頂くときに、連れてきた時間とお帰りの時間をその都度ご記入頂くようなやり方をしていたが、キッズダイアリー導入によって、玄関でQRコードをかざすとお子様の入退室の管理ができるようになって、今までは各クラスを巡回してお子様達の出席状況を声をかけて確認することがほとんどだったけれど、お子様達の健康状態や出欠席状況の把握が迅速になったという声は頂戴しています。

今までは保護者の方が手書きで入退室の時に記入をして、それをさらに担当職員がまとめるという、二度手間があったのですが、キッズダイアリーの導入で、その負担が減りますし、端末ですぐに出席状況が分かるので「昨日体調が悪そうだった○○ちゃん、今日はまだ来ていないね。」という形ですぐ確認することができます。保護者の方もカードを端末にかざすだけなので、記入漏れも減ったそうです。「キッズダイアリー」の活用、今はまだこの入退室管理のみですが、今後は保護者からの欠席・遅刻の連絡や、今まで紙で渡していたプリントをデータで配信することも計画しているそうです。

★保育無償化に向けて、環境を整えたい

改めて、こういった「ベビーテック」を自治体主導で導入した理由について松戸市・幼児保育課の久保直紀さんに聞きました。

松戸市・幼児保育課の久保直紀さん
やはり保育の需要、質・量共に今増えています。量に対してはなんとか受け入れの数をできるだけ頑張って増やして対応してきてるんですけども、どうしても子供が増えるといろんな事務作業が煩雑になります。そういったこともあって質の担保がなかなか難しくなってきてる。そんな中でさらに保育の無償化という問題もありますので、もっと保育の需要は増えてくると思っています。そういったことに対応するために、まずは事務負担を軽減して、保育士が保育に専念できて、保育の質を担保できる。そんな環境を整えたいと思って導入したものでございます。

今年10月の保育無償化で、ますます保育士さん達が忙しくなる前に、環境を整えたいという事なんですね。

真野淑實

真野淑實が「現場にアタック」でリポートしました!