お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

「異国情緒あふれるサウンドが春を運ぶ!ベイルート特集」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム

「異国情緒あふれるサウンドが春を運ぶ! 新作リリース記念~ベイルート特集」

異国情緒あふれるサウンドが春を運ぶ! 新作リリース記念~ベイルート特集http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190301123330

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

高橋芳朗:本日はこんなテーマでお送りします。「異国情緒あふれるサウンドが春を運ぶ! 新作リリース記念~ベイルート特集」。皆さんはベイルートというバンド、ご存知ですか?

ジェーン・スー:いや、私はぜんぜんわからなくて。

高橋芳朗:ベイルートを名乗っていますが別にレバノンのバンドではなく、アメリカのインディーロックバンドです。このベイルートが2月にニューアルバム『Gallipoli』をリリースしたということで、それを受けて今回の特集を企画しました。ベイルートの音楽はすごく春っぽいというか、春の足音を感じさせるようなところがあって。しかも、よく晴れた日のお昼に聴くと最高なんです。

ジェーン・スー:おっ、ちょうど晴れてきたよ。

高橋芳朗:うん、いい感じになってきましたね。そんなベイルートがどんな音楽を奏でているかというと、アンティークなヨーロッパの異国情緒あふれる優雅なサウンド。さらに言うと、猛烈に郷愁や旅情をかき立てられる、そういう音楽です。具体的には主にバルカン半島、東ヨーロッパの音楽に強い影響を受けているんですけど、これは実際に曲を聴いてもらえば理解してもらえるんじゃないかと思います。さっそくニューアルバム『Gallipoli』から一曲聴いてみましょう。この曲はイタリアの城塞都市ガリポリにインスパイアされてつくったそうです。

M1 Gallipoli / Beirut


高橋芳朗:ベイルートがどんな音楽を演奏するバンドか知ってもらったところで、彼らのことをもう少し詳しく紹介しますね。ベイルードはニューメキシコ州サンタフェ出身のザック・コンドンを中心とする、現在は6人編成のバンド。2006年にデビューして、今回のニューアルバムを含めて合計5枚のアルバムをリリースしています。

ジェーン・スー:ああ、そんなに出してるんだ。

高橋芳朗:バルカン半島や東ヨーロッパの音楽に強い影響を受けたベイルートの音楽スタイルがどういった経緯で生まれたかというと、ザック・コンドンが高校生のころに旧ユーゴスラビアの映画監督、エミール・クストリッツァの『黒猫・白猫』を見て大きな衝撃を受けて。そのあと学校をドロップアウトして、東欧旅行に行ったことが大きなきっかけになっています。そして、その東ヨーロッパ旅行の体験が強く反映されたのが、ザックが20歳のとき、2006年にリリースしたデビューアルバム『Gulag Orkestar』です。今度はこのアルバムの曲を聴いてみましょう。

M2 Postcards from Italy / Beirut


ジェーン・スー:キャラバン感があっていいですねー。

高橋芳朗:うんうん。めちゃくちゃ旅情をかき立てられるでしょ?

ジェーン・スー:乗ったことないけど、幌のついた馬車に揺られてる感じだよ。

高橋芳朗:聴いていると自然と遠い目になるよね。で、どんどん妄想が広がっていく。実際ザックはインストゥルメンタルの曲をつくるときは行ったことのない地名を一気に書き出して、そこからイメージを広げていくらしいですからね。スーさんのそういう聴き方は意外とまちがってないかもしれない。

ベイルートは大所帯ということもあってバンドメンバーが流動的だったりするんですけど、そのせいかメンバーのソロ活動や派生プロジェクトがわりと多くて。しかも、それがまたベイルートに通じる音楽性を持った素晴らしい作品ばかりなんです。次の曲はそんななかから、ブライト・モーメンツの「Tourists」を。これは2011年の作品ですね。一時期ベイルートに在籍していたトランペット奏者のケリー・プラットが立ち上げたソロプロジェクトで、目下唯一の作品になります。

M3 Tourists / Bright Moments

Natives
高橋芳朗:一曲聴き終わるたびにひとつの旅を終えたような気分になります。

ジェーン・スー:初めて聴いたのに懐かしい感じがするというか。郷愁が煽られますね。

高橋芳朗:堀井さんも目を閉じながら音楽に合わせて体を揺らしていましたね。堀井さんの頭の中にはどんな光景が広がっていたんでしょう。

堀井美香:BS-TBSの旅番組のBGMにちょうどいいなって思って(笑)。

ジェーン・スー:フフフフフ。即、仕事にフィードバック!

高橋芳朗:次、最後はやはりベイルートの曲で締めくくりたいと思います。2011年リリースのアルバム『The Rip Tide』より「Vagabond」。「Vagabond」には「放浪者」「漂流者」などの意味がありますが、まさにベイルートは音楽を通じてヨーロッパの国々を放浪しているようなところがあるんじゃないかと。そして、そのイメージを聴き手に共有させてくれる、鮮やかに旅情を疑似体験させてくれる、そこがベイルートというバンドの魅力なのだと思います。

M4 Vagabond / Beirut


高橋芳朗:ベイルートを聴きながら街を歩けば、それが赤坂だろうが西日暮里だろうが旅した気分になりそう。

ジェーン・スー:なる! ツーリスト気分になる!

堀井美香:私はいまパキスタンで綿花を摘んでましたから。

ジェーン・スー:私は土埃のモロッコで街歩きをしていました。市場で買い物をしたりして。イメージトリップ!

高橋芳朗:というわけで、本日はベイルートとその関連曲など計4曲紹介しました。興味をもたれた方はまず2月に出たニューアルバム『Gallipoli』をチェックしてみてください!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

2/25(月)

(11:06) Rosanna / TOTO
(11:22) Baby Says No / Christopher Cross
(11:33) What Can I Say / Chicago
(12:14) Ain’t Nothing Like the Real Thing / Angela Bofill & Boz Scaggs
(12:25) Where Did We Go Wrong / Marc Jordan

2/26(火)

(11:06) I Like It / DeBarge
(11:25) Human Nature / Michael Jackson
(11:35) Little Red Corvette / Prince
(12:12) Popcorn Love / New Edition
(12:22) You’ll Never Find / Janet Jackson

2/27(水)

(11:05) D’yer Mak’er / Led Zeppelin
(11:23) Mother and Child Reunion〜母と子の絆〜 / Paul Simon
(11:35) Jamaica Jerk-Off〜碧の海ジャマイカにおいで〜 / Elton John
(12:13) Swing Low Sweet Chariot 〜揺れるチャリオット〜 / Eric Clapton
(12:24) Half Caste / Thin Lizzy
(12:50) Exotica Lullaby / 細野晴臣

2/28(木)

(11:06) California Dreamin’ / Mamas & Papas
(11:25) The World Turns All Around Her / The Byrds
(11:39) Baby, You’re Free / The Cyrkle
(12:10) Take a Giant Step / The Monkees
(12:22) Darlin’ Companion / The Lovin’ Spoonful
(12:51) Along Comes Mary / The Association

3/1(金)

(11:04) Getaway / Earth Wind & Fire
(11:26) Space Age / The Jimmy Castor Bunch
(11:35) Double Dutch / The Fatback Band
(12:10) Shake Your Rump to the Funk / The Bar-Kays