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放送中

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3月3日(日)人形の頭のまち?!「岩槻流しびな」(にち10おでかけリサーチ)

安住紳一郎の日曜天国

TBSラジオキャスターの久保絵理紗です。

久保絵理紗
TBSラジオキャスター。
食べるも嗅ぐもクサいモノが好き。どこでも踊ります。雨女再発。

放送を聴いてから出かけても間に合う!
オススメのスポットから生中継している「にち10 おでかけリサーチ」


3月3日、ひなまつり。きょうは、人形のまち岩槻で行われる「流しびな」を紹介しました。場所は、さいたま市にある「岩槻城址公園」。室町時代に太田道灌によって築城されたといわれる岩槻城跡です。「流しびな」の会場となるのは、朱塗りの桟橋がかかる大きな池「菖蒲池」。

▲岩槻城址公園の菖蒲池

池の前で実演される予定だった琴の演奏や十二単の着付けは、雨のためお隣の建物で。池の前にすべて出揃う年は、平安時代のような雅な空気が流れているそうですよ。しかし、雨でも毎年恒例のこちらの方々は登場!11代目さいたま小町のお二人が会場を華やかに彩られました。

▲11代目さいたま小町のおふたり(水野真鈴さん(左)と五十嵐悠香さん(右))

意外と知らない「流しびな」のこと。詳しいお話は、その道のプロフェッショナルに!ということで、今日は岩槻人形組合の井藤 仁さんにお話を伺いました。

▲岩槻人形協同組合の井藤仁さんと


「流しびな」は、手のひらサイズの「さん俵」と呼ばれる藁でできた丸い台に、2つの人形が並んでいるもの。パチンコ玉大のまん丸の顔に、折り紙で衣服をまとうもの。雛人形をイメージして見ると、ちょっと簡易に感じてしまいます・・・
それもそのはず、「流しびな」はひな祭りの元となった伝統行事なんです。流しびなの様子は平安時代の「源氏物語」にも記されていて、室町時代になって雛人形として飾られるようになったんだそうです。

▲これが「流しびな」です

今日はあいにくのお天気でしたが、朝早くから300人以上の行列が!しかし、これでも序の口でお天気に恵まれる年は一日で5000人以上来場されるんだそうです。さすが人形の街!

しかし、岩槻が人形の街になったのはなぜなのか・・・?
はじまりは“人形の頭”だったそうです。岩槻は元々桐箪笥の生産が盛んで、桐の木材から出るおがくずが人形の頭(かしら)の材料に向いていたことから人形作りが発展しました。かつては、頭職人さんが200人以上いたため、日本中に出回っていた「人形の頭」の80%以上が岩槻産だったんだとか。

あなたの雛人形の顔も岩槻産かも・・・?

流しびなは、元々子供の無病息災を祈る伝統行事ですが、願い事を添えて川や海に流します。参加されたお子さんの願い事をちらっと覗かせてもらいました。毎年来ているという地元の小学4年生の女の子は「新体操の発表会が成功しますように」、そして「絵がうまいことが唯一の自慢だから漫画家になりたいです」ととても素直な願い事。「ピーターパンとネバーランドに行きたい」という男の子もいました。聞いているだけで癒されますね。

▲放送に参加してくれたきさらちゃん(左)と、しのちゃん(右)


▲ふたりの願い事。

ひとつ気になったのが、流しびなの開催場所は「菖蒲池」。
池なのに、流れるのか・・・?実は、これは主催者の皆さんが毎年頭を抱えている課題。人形を流すために、消防車の助けを借りて勢いよく水を流したり、巨大扇風機を回したりと、毎年試行錯誤されています。ちなみに今年はというと・・・

▲中央にご注目ください


▲非常にアナログな方法でした笑


忍者に扮した方により、船をゆらゆら…オールを漕ぎ漕ぎ…非常にアナログな手法で波を作られていました。子供たちの笑顔のために大人たちの血と汗が滲みます。雨の中、岩陰に隠れて黙々と…涙出ますね。せっかくなので、“手作りの波”に私も願い事を流させてもらいました。

▲30手前の私も願いを込めて…


▲(雨女が治りますように…)

はじめての方へのオススメは、2つの流しびなを買って一つは流し、もう一つは自宅に持ち帰る作戦。1年間、自宅で厄を肩代わりしてくれた人形を流しに来ると、より良いみたいです。毎年、3月3日直前の日曜日に開催されます。来年もぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

また、今日ご出演いただいた井藤仁さんの人形屋さん「いふじ人形店」では、岩槻の伝統工業「岩槻人形」と「江戸木目込人形」の製作体験も実施しています。井藤さんが直々に教えてくださいますよ。ご興味ある方はお問合せしてみてください。(要予約です)