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世の男性が共感?先週と真逆な夫婦の形【リップ・ヴァン・ウィンクル】

ラジオシアター~文学の扉

毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】

 

今週は先週に引き続きゲストに小野武彦さんをお迎えして、ワシントン・アーヴィングの『リップ・ヴァン・ウィンクル』をお届けしました。

厳しい女房に小言を喰らい、縮み上がる夫リップを演じた小野さん。
その茶目っ気のある、傍から見ると少し滑稽な様子に、スタジオ内は笑いが絶えませんでした。

私のお気に入りは、女房に怯えながらも独り言はのびのびしているところです。
リップが出会う、酒樽を背負った老人は中嶋さんのお気に入り。
高い声でせかせかしていて、小野さんは「速い年寄り」と表現していました。
お芝居の中での老人というと、ゆったりしたテンポで表現されがちですが、小野さんは「速い老人」は結構いるし面白いと仰っていて、確かにと頷きました。
小野さん演じる老人のお芝居を聴いていると、背が低く四角い顔をして、手を貸せと話しかけてくる風貌が目に浮かびます。
そのリアルさに笑ってしまいました。

対談を聞いていると、小野さんは人や時代を客観的に考察している印象で、説得力あるお芝居の裏にはそういった観察力と考察力の凄さがあるのかもしれません。

登場人物一人一人にリアリティーを持たせる中嶋さんと小野さんのお芝居。
2週に渡り、性格の違う多くの人に出会えた感覚でした。
人々の繋がり方、人と時代との繋がり方も様々。

今回の作品に登場した夫婦に世の男性のほとんどが共感できるのでは、という小野さんの発言に、時代が変わっても変わらない夫婦の形もあるな、と感じました。
「夫婦」というテーマに絞って、様々な時代や国の作品を読んでみる、なんてことも面白いかもしれません。
作品の見方を変えれば、いつもと違った魅力を発見できると思います。
登場人物そのものや、人間関係、時代など、様々な観点で作品を掘り下げてみたくなりました。

by田上真里奈

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