お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • コラム
  • 放送ログ
  • 音声あり

羽田圭介、花田優一とひたすら「靴談義」

ACTION

TBSラジオ「ACTION」。木曜日パーソナリティは、芥川賞作家の羽田圭介さん。
木曜日のゲストコーナーは「職人や裏方の世界」を、羽田さんが取材するような気持ちで聞いていきます。

初回4月4日にお迎えしたのは・・・
羽田さんたっての希望。番組開始前から、是非このかたを…と話していた、靴職人・花田優一さん!羽田さんは足が30cm。そのサイズを扱っている店が全然ない!ということで、靴を買うことに関しては死活問題…

花田:今回のオファーで、靴が中心というのは愛情を感じてまして。僕はもう、意気揚々と来ちゃいました(笑)
羽田:僕はまぁ、靴にしか興味がないと言いますか(笑)

羽田:花田さんが作られるオーダーメイドの革靴と、市販の靴との大きな違いというのは?
花田:履きやすさという点でいうと、踵(かかと)なんですよ。
羽田:踵…!?
花田:オーダーメイドの靴を履かれた方は分かると思うんですが、踵が固定されていると、つま先が前へズレないんです。でも、踵がちょっとでも当たると、すごく痛いんです。足の中で骨ばってる部分って、触って頂けると分かるんですが踵なんです。
羽田:あ~!
花田:分かります?アキレス腱の下の方の。あれが当たるとすごく痛いんです。だから既製品ってスニーカーも革靴も、踵の部分を大きめに作ってあるんです。ブカブカに。
羽田:なるほど!既製品は踵が大きい。
花田:そうそう。オーダーメイドのポイントは、踵がぴったりはまってるという。既製品を選ぶときは、履いて立って、踵をトントンと叩いて、踵をちゃんとはめた状態で履きやすいかどうかを確認して頂きたい。
羽田:確かに靴を履くときって、余裕で踵に指が入りますからね。それはブカブカってことですもんね。
花田:ブカブカで、症状でいうと外反母趾になりやすいんです。前にずれ込むから。

羽田:僕が花田さんに靴を作ってもらうとしたら、どんな工程で靴が作られるんですか?
花田:とにかく手間はかかるんですが、まずはお客様にお会いして、一番重要なのは足の寸法よりその方がどういう革靴の履き方をされる方なのか。磨くことが好きなお客様だったら磨きがいのある靴を、磨くことがズボラなお客様だったら雨染みがかっこよく、ワーキングブーツっぽいテイストを付けようかなとか。
羽田:サイズよりも大事な精神的なニュアンスですね。オーダーするぐらいだから…
花田:長く履き続けるもの、もう恋人みたいなものなので。居づらいやつは別れちゃうけど、ずっと居たい人は居る、みたいな。
羽田:それだけ理想なものを作ろうとしたら、一足作るのに製作期間もかなりかかっちゃうんじゃないですか?
花田:そうですね。製法とか、職人さんの技術もどこに集中させるかで変わってくるんですが、平均的には10日と考えていただけたら。ただよくお客様のクレームでありがちなんですが、「1年待ち」というのは、10日のお客様を30人作っていたら1年待ちになってしまうということを、どうかご理解頂きたい(笑)
羽田:そうですよね、単純な算数の計算で(笑)

羽田:靴作りの中で、一番難しい工程ってなんですか?
花田:全部難しいんですが、靴って平面の革を立体的にしなくちゃいけないので、そこの技術がアスリート的な肉体を使う場面もあるので、一番難しくて手間がかかりますね。
羽田:そんな難しい工程を経て作られる靴のお値段っていくらぐらいなんでしょうか?
花田:値段ですか…(苦笑)
幸坂:恋人ですからねぇ(笑)
羽田:10日間って結構な人件費ですもんね。
花田:そのとおりで靴って材料費というよりは、職人さんへの手間賃だと思っていただけたらよくて。本当は100万円以上で売りたいです。実際、ジョンロブやフェラガモとかの有名なブランドのオーダーメイドだったらそのぐらいの値段もすると思うのですが、僕のブランドでは20万から40万円ぐらいで。

羽田:ちょっと実際にお履きになられていると思うんですが、見せてもらってもいいですか?
花田:いいですよ、脱ぎますね。

羽田:柔らかくて軽いですね。僕も昔、同じような革靴を持ってたんですよ。そのとき、底に木を使っているやつって重いイメージがあったんです、実際に重かったし。なんでこれは軽いんですか?
花田:これ実は、靴底は木じゃなくて革なんですよ
羽田:えっ、革なんですか?
幸坂:木に見える!

花田:革を積み上げて作ったんですよ。重さはなるべく軽量化させる、中底を5mmから3mmにしてみるとか、中の容れ物を軽くしたりだとか。重い靴のメリットと言えば、大理石のところをタキシードを着たジェームズボンドが「カツ、カツ」と音を立てて歩くのは、重い靴じゃないと鳴らないですよね。靴のこだわりは音とか武骨さとか、そういうところから選んでみるのも面白いですね。

羽田:その革はなんでそんな柔らかいんですか?
花田:それは、僕が柔らかい革を選んでるからなんですが…(笑)
一同:(笑)

羽田:僕もスニーカーをよく履いているんですが、ローファーが欲しいと思っていて。ローファー作ります?
花田:もちろん。女性もののパンプスも作りますので。
幸坂:へぇ~!


花田:でもローファーは難しいですね。
羽田:難しいんですか?
花田:紐で調整できないので。お酒飲んでむくんだ日なんかは、ローファーだと調整し切れないです。革の固さなどで選んだほうがよいかもですね。
羽田:僕が花田さんにローファーを注文したら、値段と期間はどれぐらいかかりますか?
花田:今のお客様だと…、今年の冬以降の納品になりますから、来年の春に履いていただけたらなと。
羽田:ほぼ1年待ちですね。
花田:是非、ご注文お待ちしております。
羽田:はい、ちょっと考えます…(苦笑)1年か~!(笑)

 
これはまだまだ一部です。前のめりな「靴談義」、もっと詳しくは、radikoタイムフリーでお聴きください↓↓↓

ひたすら靴談義http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190404163029

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)