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幼少期ファミコンに飢えていた片桐仁、96時間ぶっ通しでFF4をやるゲーム廃人に

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■高校の部室に隠れて泊まってファミコンを

「マイゲーム・マイライフ」に片桐仁さんがやってきました。ラーメンズやエレ片として活動される片桐さん、軽妙なトークはさることながら、ファミコンにまつわるその不憫な人生にも注目です。
現在45歳の片桐さんはど真ん中ファミコン世代。ところが買ってもらえず、ほかのハードをひたすらやり込んでいたのだそう。そこで出た結論は、「やっぱり、どう考えてもファミコンがほしい!」。そんな片桐さん、中学生の頃にある事件が起こります。


片桐「中二のときに友達が、『ファミコン売ってやる』って言って」

宇多丸「おお、ついに」

片桐「毎月1000円ずつ払って。5000円で売ってやるって言うから」

宇多丸「ははは。中学生やりそー、そういうカネのやり取り!(笑)」

片桐「でも、そいつはちょっと悪い奴だったので、ファミコンがなかなかうちに来ないんですよ。毎月のお金を払っているのに」


宇多丸「払ってるのに」

片桐「道で会うと100円とか取られちゃうし。でも、それは積み立ててるお金なので別にいいんですけど」

宇多丸「ちゃんとカウントしているんだ」

片桐「多分ちょっと多めに取られてたんですけど」

宇多丸「ははは」


片桐「で、やっと、そいつがファミコンをうちに持ってきたんですよ。で、ゲームを、ゴルフとテニスと……最初に出たようなのを」

宇多丸「もう誰もやらない、そんなの(笑)。もうすぐスーファミの時代ですよ!」

片桐「やっと(ファミコン)やれた……! ってやってて、で、そいつが転校するってなったら、俺がいないときに、『仁ちゃんにファミコン貸してるんで、返してもらっていいですか?』って持って帰っちゃったんですよ」

宇多丸「え! 極悪じゃね!?」

片桐「俺、6、7000円払わされて、何も手元に残らなかった……」

宇多丸「それ、今まで聞いた中学生の中で一番悪い! 知能犯な上に」

しかもその後、片桐さんは事実を知った親に、「お前はファミコンを友達から買ったりするような奴なのか!」と烈火のごとく怒られたのだそうです。不憫な……。

片桐「で、やっっっと高二になったときに、スーファミが出るから、友達がファミコンをくれたんですよ」

宇多丸「なんか全体的に片桐さんの話、かわいそうなんだけど(笑)」

片桐「なんなんだろう! このゲームへのあくなき渇望!」


宇多丸「あとなんか、物乞いめいた(笑)。でも、今度はちゃんとくれる」

片桐「くれた。小林くんっていう美術部の親友がいて、『僕はファミコンを卒業したいから、受験があるからね』という立派な理由で。つきましては、『僕の部屋のテレビもあげる』って。美術部の部室にテレビとファミコンが来たんですよ!」

宇多丸「ヤバいなぁ! 罠じゃない? それ」

片桐「夢の時代が来るわけですよ。そうするともう俺、高三、学校にはいるけど、授業に出ないんですよ」

宇多丸「罠じゃんそれ!(笑)」

片桐「ドラクエ3をやって、4をやって」

宇多丸「学校でやってるの?」

片桐「学校で」

宇多丸「うちに持って帰るという選択はなかったの?」


片桐「怒られちゃうんで。ゲームは悪だ、大学行きたいならファミコンは論外だ、って。で、『今日、友達の家に勉強で合宿しに行く』って行って、学校に泊まったんですよ。真っ暗な部室に忍び込んで。警備員のおじさんにバレたらぶっとばされちゃうから、真っ暗で、布団をかぶせてずっとドラクエやって」

宇多丸「え、警備員さん来ますよね?」

片桐「来ます来ます。布かぶって電気消して潜んでる」

まさか自分のあげたファミコンで片桐さんがこんなにも廃人化するとは、と小林くんもドン引きしたのだとか。その後、片桐さんはその「隠れてゲームをする」という興奮を体が覚えてしまったのか、警備員のバイト中、その警備員室をかつての部室かのように使い、ゲームをし続けるという事態に発展します。抑圧は人を狂わせるのです。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

片桐「ファイナルファンタジー4のバックアップの問題があって、セーブできなかったんですよ。俺はもうセーブせずに最後まで行くぞって。90何時間やりましたね」

宇多丸「え、え、え? 90何時間? 連続?」

片桐「はい。気絶です。(バイトの警備員室でやっていたので)家に帰らないといけないんだけど、ずーっといて」

宇多丸「同僚に何か言われません?」

片桐「なんとかうまいことタイムカードを押して、帰ったテイにして。個室だったんで同僚とは鉢合わせないけど、たまに看護師さんがコピー用紙とか取りに来て」

宇多丸「ガチャっとあけて、いるはずのない片桐さんがゲームしてるんですよね(笑)」

片桐「そう。ヒゲボーボーでずっとゲームやってるんです」

宇多丸「ははは。やりっぱなしだから」

片桐「もう、ヒゲボーボー」

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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