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武田砂鉄がインタビュー。鬼龍院翔「同じことやるってすごくつまらない」

ACTION

TBSラジオ「ACTION」。金曜日のパーソナリティは、ライターの武田砂鉄さん。初回のゲストは、新元号で曲を作ってすぐ公開!ゴールデンボンバーの鬼龍院翔さんでした。

武田 :ゴールデンボンバーさんの批評性が、音楽業界の慣習をぶっ壊している感じが大好きで。
鬼龍院:目立ちたがり屋なだけです(笑)

武田 :今ちょうど新元号の「令和」という曲が話題になっておりますが。
鬼龍院:はい、便乗しました。
武田 :便乗しましたね(笑)でも元号が変わるのってどういう風に迎えていいのかっていう緊張感があったじゃないですか。それをあそこまで振り切るという姿勢がすごいなと思いました。
鬼龍院:そうですね。うっかりすると炎上しちゃうので、すごく気を付けました。
武田 :テレビ見てたら坂上忍さんがちょっと苦い顔していて、「どっちに転ぼうかな?」という感じで構えてたんですけど、最後はニヤっと笑ったんでよかったなと思ったんですけど(笑)

武田 :すごい再生回数なんですよね。
鬼龍院:そうなんですよ、300万再生とかかな?(日々更新中)
幸坂 :頭の中で無限ループするような曲ですよね。
鬼龍院:音楽作った者として嬉しいです、ありがとうございます。

武田 :今回の新元号は6原案ぐらいあって、その中でも「令和」の“れ”の発音って舌を上顎に付けて、弾けるようにするじゃないですか。だから耳に入りやすい音だったのかなと思うんですね。
鬼龍院:パンチを効かせやすいと思います。ボーカル的に言うと、“っれ”って。“ひょ”とかじゃなくてよかったですね。
幸坂 :“ひょ”(笑)
鬼龍院:音楽的にも「令和」ってかっこいいんですよね。ビジュアル系バンドのメンバーの名前みたいで。
武田 :「令和でーす」みたいな。
幸坂 :(笑)
鬼龍院:「かっけーじゃん」って思って(笑)

鬼龍院:僕はそんなにニュースや政治が分かる人間ではないんですが、4月に発表されるニュースを見たときに、「ミュージシャンってすぐ使うんだろうなぁ~。僕らなら大分早くできるだろうなぁ~」と思ったところからですね。

武田 :2か月前ぐらいから企画の発表をしてましたが、レペゼン地球さんとか、キュウソネコカミさんとか新元号使った曲を作られましたが、悔しい思いとかされましたか?

鬼龍院:いやいや、絶対に僕らの制作過程というのは、PVも撮って、歌も録ってなので、そりゃYouTuberの方が早いだろうというのは分かっていたし、その中でレペゼン地球さんやキュウソネコカミさんとかは僕本当好きなんです。なので「さすがだな!」と嬉しい気持ちなんです。悔しい気持ちは本当ないですね。

武田 :去年もクリスマスライブで、そのDVDを20時間後ぐらいに届けるということをされてましたが、早く届けるとか、早くものにするみたいなことに、何かこだわりが?

鬼龍院:クリスマスが分かりやすいんですけど、過ぎちゃったら、なかったことのようにされちゃうじゃないですか。
武田 :おいしい期間が1日、2日ぐらいしかないですからね。

鬼龍院:早く届けるって大事だと思うんです。4月10日にCDが発売されるのも、本当は遅い。だからやっぱり盛り上がっているときに盛り上げるというのは大事だですね。だからインターネットやSNSはありがたいです。CDはプレスとかすると、遅くなっちゃいますもん。

武田 :今って、何をしても批判される可能性があるじゃないですか。それにビビらないからこういうことが出来るという意識ですか?
鬼龍院:うちのジャンルはビジュアル系。一時期よりは人口が減っているんですよ。なのに、保守的な意見が多いんですよね。「ビジュアル系はもっとこうじゃなきゃダメだ!」とか、「ビジュアル系の文化を崩すな!」とか。その気持ちも分かるんですけど、この意見に耳を傾けすぎると10年前と同じことしか出来ないし。なんか、表現者なのに良い子過ぎるんですよね。

鬼龍院:同じことやるってすごくつまらないから。せっかくサラリーマンじゃなくて、ミュージシャンみたいな一か八かな仕事を選んでいるのに、そこで無難な生き方するって、そんな人生は死んだように生きたような、なんかすげぇ批判してますが(笑)、なんか大暴れする人生を選んでいいと思うんですよ。僕は悔いなく生きようともがいてるだけなんですが。

武田 :毎回前例を壊さなきゃいけないですね。

鬼龍院:そうですね。みんなが同じことをしていると、ぶち壊さなきゃと思いますね。

武田 :聴く方も作る方も真面目だなと思うんですが、最近の話題で言うと、ピエール瀧さんが逮捕されて、レコード会社がCDを回収することに対して、ファンの方々を中心に「音楽は誰のものなんだ」と、回収反対の署名運動が起こったりしました。鬼龍院さんはどのように見てましたか?

鬼龍院:不思議な現象だなと思いますよね。音楽って誰が作ったかとか、どこまで関わったとか、本当はどうでもいいことだと思うんです。わざわざクレジットをじろじろ眺めて誰が作ったかなんかは消費者は考えないでいいというか。「社会的問題を起こした人にお金が流れていくのけしからん」と言う人は、音楽をフリー素材にしちゃえばいいと思うんです。それを罰にしちゃえばいいと思う。

武田 :お金が入らないように。

鬼龍院:インターネット上でデータを公開して、音楽を聴きたい人は聴ける。そういう風にすればいいと思うんですよね。回収に行く費用とかをかけるんだったら。

武田 :僕が腹が立ったのは、レコード会社が「ファンの皆様にご心配、ご迷惑をお掛けしました」という言い方でCDを回収したんだけど、むしろ配信が停止されたり、CDが回収されたりすることがご迷惑が掛かると思うんだけど。「お客さまのためにこういうことをしました」という言い方でうやむやにするというのが、いろんなカルチャーの現場で起こっている現象だなと思うんです。

鬼龍院:会社って大きくなればなるほど、上の方は若い世代の感覚を持っていないジジイばっかりなので(笑)、「若い世代そんなこと気にしてないよ!」というのも、上に話を通すと結局古臭いことをやるしかないってことになるんですよね。

武田 :上って「止めるのが仕事だ!」と思ってる人が、どの世界にもたくさんいますからね。

鬼龍院:上の人は人生”上がり”なんでしょうね。だから穏やかに生きたいんでしょうね(笑)

武田 :僕、みうらじゅんさんが大好きなんですけど、例えば「KEEP ON ROCK’N ROLL」という言葉を翻訳するときに普通は「ロックしようぜ!」になるんですが、みうらさんは「大事なのは“KEEP ON”の方だ」と言ってて。「これを訳すんだったら“まだやってる”だ」と言ったんですね。「まだやってる」と言う方がロックだなと思ったんです。だから、ゴールデンボンバーさんの活動を見てると「まだあの人たちやってるよ」という感じがあって、それがロックだなと思いますね。

鬼龍院:たまにゴールデンボンバーを見かけたときに「まだこの人たちふざけてるんだ」と思って頂けるような存在になりたいですね。

武田砂鉄×鬼龍院翔ゲストACTIONhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190405163023

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