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ゲスト・福山翔大さん、ポーの世界観を見事に体現!【ウィリアム・ウィルソン】

ラジオシアター~文学の扉

毎週日曜、夜9時からお送りしている
【ラジオシアター~文学の扉】

今週はゲストに俳優の福山翔大さんをお迎えして、エドガー・アラン・ポーの『ウィリアム・ウィルソン』をお届けしました。

今回で2回目の番組出演となる福山さん。
2年前に「初恋」という作品で初々しい青年を演じていただきましたが、今回は全く違う役所!

役についての読み解きや作品について、脚本家に丁寧に確認していく姿がとても誠実で印象的です。

「これは難しい作品だね…!」と、朋子さんも色々なアプローチを提案されつつ、ポー独特の世界観を読み解くために、脚本家やディレクターとの打ち合わせも綿密に行われました!

自分の分身のような存在が目の前に現れたら、そして、何かをするごとにその存在が自分にまとわりついてきたら…!
皆さんはどうしますか?

ドッペルゲンガーとも言える存在と出会い、次第に翻弄されていく福山さん演じるウィルソン。
物語の後半になるにつれて、追い詰められたように変化していく様子が目に浮かび、聴いているこちらも息苦しさをおぼえます。

どんな人間の中にも必ず存在しているであろう、正義と悪。
“自分のことは自分が一番よくわかる”とはよくいいますが、自分自身の悪に飲み込まれていく過程が見事に描かれているこの作品、恐怖にも似たような感情に思わずゾクゾクしました。

私も女優業をしていて、役と自分が重なったときに少し恐怖を覚えたことがあります。
役を通して見えてくる本当の自分や、その瞬間に感じるもの、自分と自分が対立しているような感覚。

「君は、僕の目に映る自分のことが、嫌いなだけなんだ」
朋子さん演じるウィルソンの台詞にもありますが、ポーが描く世界には、彼自身が感じていた自己嫌悪感やリアルな闇が大きく投影されていて、逆にそれが人を惹きつける魅力となっているのだなぁと改めて感じました。

来週もエドガー・アラン・ポーの作品から、『アッシャー家の崩壊』をお届けします!
ポーの詩的でいて不可思議な世界観、どうぞお楽しみに♪

by 永瀬千裕

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