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令和元年の母の日は‟母の日参り”を

TBSラジオキャスターリポート

TBSラジオキャスターの久保絵理紗です。

久保絵理紗
TBSラジオキャスター
(担当番組/安住紳一郎の日曜天国ほか)

4月23日、去年に引き続き、今年も『母の日参り』パートナーシップ活動発表会に出席してきました。「母の日参り」という言葉、耳にすることも増えてきたのではないでしょうか。「母の日参り」とは、「母の日」の起源に立ち返り生まれた文化です。

●「母の日参り」とは?

「母の日」はお母さんへ日頃の感謝を伝える日として、私たち日本人の生活にも身近な習慣になっていますが、そもそも起源は今から100余年前、アメリカで亡き母を偲ぶ一人の女性の呼びかけから始まったとされています。「母の日参り」はそんな記念日の原点に想いを重ねて生まれた新たな祈りの習慣なのです。

「母の日参り」のはじまりはおよそ10年前、日本香堂さんが呼びかけられて誕生しました。現在、12者のパートナーシップを迎え3年目。活動発表会では、日本香堂さんをはじめ、パートナーシップの各企業、団体の活動発表を聴かせていただきました。このTBSラジオキャスターリポートでも毎年追いかけさせていただいていますが、その言葉ひとつひとつが深く胸に沁みました。

▲母の日参りパートナーシップ12者のみなさん


▲日本香堂ホールディングス 代表取締役社長 小仲正克さん

●俳優の草刈正雄さんのご登場!

また、今回の発表会では、「母の日手紙コンクール」の受賞作発表会も同日開催され、俳優の草刈正雄さんがプレゼンターとして登場!コンクールの選考委員長も務められ「年のせいもあるのか、涙腺が弱くなったのか、ずっと泣いておりました」と選考過程を振り返られました。

▲俳優の草刈正雄さん

お母様と二人家族で育てられ「母とのつながりは深い」と草刈さん、「小学校3、4年生の頃『お母さんに手紙を書きましょう』ということがあって。僕はチビの時から母のことをママと呼んでましたので『ママへ』と書いてからかわれたりしました。」と目を細くして母スエ子さんとの思い出を語ってくださいました。スエ子さんとの思い出のお写真も披露されました。

▲会場で披露された幼少期の草刈正雄さんと母スエ子さんの写真

どんなお母様でしたか?という質問には「強い、怖い母でした。厳しかったですね〜。ちょっと悪いことをするとバットをもって追いかけてきました」と会場を笑わせました。印象に残るお母様の言葉として、『ありがとうやごめんなさいを素直に言える人になりなさい』と言われた気がしますと想い返されました。

●母の日参り手紙コンクール

今年で2回目を迎えた「母の日参り手紙コンクール」。全国から1322通の手紙が送られ、発表会のこの日は金賞受賞作品『ばあちゃん(母)、素直になれずゴメン』が披露されました。プレゼンターの草刈さんは受賞作品を読むと涙してしまう…と、今回は司会の方による代読。草刈さんがご辞退されたのも納得で・・・私も記者席で号泣してしまいました。

新潟在住の男性が投稿された作品で、離れて暮らすお嬢さんとのやり取りの中で、当時お母さんがかけてくれた言葉が時空を超えて心に刺さる、とお母様への想いが綴られたあたたかい作品でした。

▲草刈さんと金賞受賞された「頑張ってるお父さん」さん

●伝えきれなった想いは文に乗せて・・・

私事で大変恐縮ですが、最近祖母と祖父を亡くし深い悲しみの中にいたため、亡き愛する人への想いを綴る「母の日参り手紙コンクール」では抑えていた感情が溢れだしてしまいました。私以上に母はふとした瞬間に悲しい表情を見せ、「今年の母の日はもう何も贈れないんだ」と口にします。その時にこの「母の日参り」のことを思い出したんです。「今までと同じように、これまで以上にババのことを想って花や手紙を贈っていいんだよ」と母に伝えると自ずと涙が溢れていました。

▲日本香堂の「花風」シリーズ。花の優しい香りが好きで祖母を偲ぶときに焚いています・・・

この日、一般社団法人「手紙寺」の井上城治さんより故人を偲んで文を綴る大切さが語られました。「手紙寺」では、故人への手紙を預かりお焚き上げをして亡き家族へ想いを届けてくださるようです。先日、私も祖父とお別れする前夜に筆を取りました。想いが溢れ返り深夜2時まで・・・今までに書いたことのない枚数を書き連ねました。不思議と、書き終えた後は気持ちがすっと落ち着いて、故人への感情は悲しみから感謝に浄化していく感覚がわかりました。

私たちと同じように「贈る宛がなくなり、母の日を迎えると寂しい」と、こういった想いを抱えている方も多いそうです。そんな方にこそ「母の日参り」を知っていただき悲しみを「祈り」に変えていただきたいと感じました。伝えきれなかった「ありがとう」を「母の日参り」をして伝えてみませんか?