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タバコと呼吸器の病気

生島ヒロシのおはよう定食|一直線

今週の「再春館製薬所 健康一直線」は、東京・北区赤羽台にある総合病院 東京北医療センターの禁煙外来医師で、呼吸器内科専門医の阿部真弓先生に、「タバコと呼吸器の病気」をテーマに伺いました。

◎5月31日は、WHO(世界保健機関)が定める「世界禁煙デー」。
*今年のテーマは、「Tobacco and Lung Health(タバコと肺の健康)」。
 肺がんとCOPDのことが重要疾患に掲げられている。

■COPDとは…?■
外的刺激による肺の慢性的な炎症のこと。日本人の場合、9割以上がタバコが原因。
日本では2017年に1万8千人がCOPDで死亡し、日本人男性の死因の8位。早期発見・予防しないと、将来は酸素吸入生活を余儀なくされる可能性もあります。

また、COPDは肺が苦しいだけではありません。肺の炎症部位から、サイトカインという物質が生まれて、全身をめぐります。それが、さまざまな臓器の障害を引き起こすのです。COPDは、がんや糖尿病などの生活習慣病も合併しやすい病気だが、なにせ認知度が低いのが現状です。

COPDの主な原因は、タバコの煙。受動喫煙による報告もあります。COPDという名称だと理解しにくいので、私は「タバコ肺」と呼んでいます。昨年亡くなった落語家の桂歌丸さんは、ヘビースモーカーでCOPDに長く苦しんでいました。ゆっくり進行するため、高齢で発症が確認されることが多く、咳や痰、息切れなどが加齢のせいと考えて病気の発見や治療がされにくいのが特徴です。

■COPDの治療■
COPDと診断されたら、「タバコを吸うのをやめる」のが治療の大前提。そのうえで、呼吸困難・肺機能障害の重症度に応じて、薬を使います。

① 気管支を拡張する薬 ⇒ 吸入薬と経口薬とがある。
② ステロイド薬 ⇒ 中等症以上は副作用の少ないもの。増悪に対しては全身的投与。
③ 去痰薬の投与 ⇒ 痰の多い症状の患者向け。

運動や呼吸リハビリといった身体活動も治療に効果的であることが分かっています。

■加熱式タバコとCOPD■
COPDは、進行が遅い病気なので、加熱式タバコでCOPDになるかどうか、科学的、医学的にはっきり因果関係が分かるには時間がかかりそうです。ただ、将来的に分かっても遅いので、予防が大切。

加熱式タバコにも発がん物質が含まれ、ニコチンも従来のタバコと同等量含まれます。ニコチンには強力な血管収縮作用があり、心臓や脳血管系の病気発生率は同等以上あります。有害物質が大幅に軽減されているようなイメージがあるが、もともとの紙タバコに含まれる有害物質が環境基準値をはるかに超えているので、電子タバコであっても、有害物質が多く含まれていることを忘れてはいけません。