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盲導犬の入店拒否を減らすために▼人権TODAY(2019年5月4日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で、8:20頃に放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

盲導犬の入店拒否 半数以上が経験

盲導犬の育成と視覚障害者への歩行指導を通じて視覚障害者の自立支援を行っている「公益財団法人 アイメイト協会」(練馬区)が、障害者差別解消法の施行から3年のタイミングで、全国の盲導犬ユーザーを対象に行った調査結果を公表しました。

身体障害者補助犬法という法律では、公共施設・交通機関、スーパー・飲食店・ホテル・病院や職場などでは盲導犬を含む補助犬を同伴している人の受け入れが義務付けられていて、拒否してはいけないことになっています。よくスーパーなどに行くと「ペットを連れての入店はお断りします」という案内が貼ってありますが、これはあくまでペットの話。盲導犬はもちろんペットではありませんので入ることはできるのですが、これだけ拒否されているのが現実です。

ある盲導犬ユーザーの女性は「チェーン店のレストランでも断られた。盲導犬なんてとんでもないと。すぐに本部に電話したらその店舗に確認の電話が行ったようで、すいませんと言われ、入ることができた」という体験をされたそうです。

周囲の人の理解が必要

盲導犬を拒否するのは、こうした「店側の誤った対応」だけでなく、他のお客さんから「なんで犬を中に入れるんだ」といったクレームも一因なんだそうです。

アイメイト協会代表理事の塩屋隆男さん

アイメイト協会代表理事の塩屋隆男さん

結局、周囲の人が理解しないと受け入れは広がっていかない。断るということは人権侵害。犬を受け入れるのではなく、人を受け入れるんです。盲導犬というと、利口な犬が健気に目の見えない人を引っ張って歩いているとみられてしまいがちですが、それは違う。歩行指導を受けた視覚障害者からの指示で誘導して社会参加している。ですから差別してはいけないんだから、そこの認識を新たにしてください。犬に関して皆さんが対応する必要はないんです。受け入れてみて何か犬に対して要望があれば使っている人が対処しますから、何も心配ないんですよ。

アイメイト協会も盲導犬について社会に周知させることは重要と考えていて、月に1回程度、体験会を開催しています。先日行われた体験会では、盲導犬についてのレクチャーや、実際に目隠しをして盲導犬と歩く体験、盲導犬を連れた人にどのようにを道を案内するかというロールプレイングなどが行われました。

盲導犬の人が困っていたら…

盲導犬を連れた人が、道の途中で立ち止まって何か困っていそうに感じた時は、自分の存在を知らせて「何かお手伝いしましょうか」と声をかけましょう。でも親切心から、急に腕を取ったり盲導犬のハーネスや持ち手をつかんだりしてはいけません。知らない人から急に腕をつかまれたら誰でも怖いですよね。もちろん犬に触ったり、じっと見つめたり、話しかけたりするのもダメです。

では、どんな時に声掛けがありがたいか、盲導犬利用者の声は・・・
「エスカレータでは、上り下りの方向を声で教えてくれるのが、本当に助かります」
「自動改札は、入口専用・出口専用があるので教えてもらいたい」
「電車に乗る時、空いている座席の場所がわかるとうれしい」

中には、声をかけても「自分でできるから放っといてくれて大丈夫ですよー」という人や、「仕事だから仕方ないけど、駅員がずっとつけてくる感じがして怖い」という意見もあります。ニーズはそれぞれです。

盲導犬は視覚障害のある人の目であり、からだの一部です。盲導犬を少しでも理解することが、視覚障害があっても歩きやすい世の中になっていく一歩になるのではないでしょうか。

※注 アイメイト協会では、盲導犬のことを「アイメイト」と呼んでいますが、放送では「盲導犬」として紹介しました。

(担当:進藤誠人)

■公益財団法人 アイメイト協会 
https://www.eyemate.org/