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ゲームしてたら嫌いな上司が好きになった! 夜の本気ダンス・鈴鹿秋斗さんのちょっとイイ話

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■キャバクラ行くよりFIFAのゲームでメッシに10万円使いたい

「マイゲーム・マイライフ」のゲストは前回に引き続き、「夜の本気ダンス」の鈴鹿秋斗さん。鈴鹿さんは、FIFAに課金しては選手を強化し、『フォートナイト』に課金しては見た目の変化を楽しみ、とかなりゲームに課金するタイプのプレイヤーだそう。というわけで、しばらく課金トークで盛り上がりました。課金トーク……というか、課金正当化トークです。課金ばんざい!

宇多丸「結構な時間をオンラインの世界で暮らしているのならば、現実世界で洋服買うこと考えたら、別に、一万円とか安いほうじゃね? みたいな」

鈴鹿「そうなんですよね……」

宇多丸「ははははは。危険な考え方!(笑)」

鈴鹿「でも……、服、買えよって思いますけどね、自分で」

宇多丸「はははは。現実世界で、服買えよって(笑)」

鈴鹿「アーティストやねんから、服買えよって(笑)」

ちなみに、趣味という趣味がゲームくらいしかなく、飲みにも行かないという鈴鹿さん。

宇多丸「でも、キャバクラでお金使うくらいだったらねえ!」

鈴鹿「いやーもう(キャバクラでお金使うのは)もったいないですよ! どうやってFIFAにお金使おうかって!」

宇多丸「お姉ちゃんに10万円使うんだったら、そりゃもう選手増強に。でも、一年で10万円だったら、安いほうですよねえ?(※FIFAの新作が発売されるのは基本的に一年に一回のため)」

鈴鹿「そうですよ! メッシに10万円出してるほうがいいですよ!」

宇多丸「全然いいですよねえ! ……自分への言い訳がひどい(笑)」

「課金しすぎちゃったエピソード」や「ゲームが止まらなくて廃人化しちゃったエピソード」といった“やらかし系”の話は、つくづくいいものですね。何より、勇気をもらえます。自分だけじゃなかったんだな、と。

でも鈴鹿さん、やらかしているばかりではありません。「ゲームから学んだこと」についてのエピソードが非常にいい話でした。

鈴鹿「会社で、苦手な上司がいたんですよ。早口で、何言ってるかわからへん、話も合わへんし。その人に一方的に怒られてた時期もあって、ちょっと苦手やなーって思ってたんですけど、バンド活動も調子よくなってきて、仕事を辞めるときに、ありがとうございました、って言ったら、『ちなみに、鈴鹿くん、趣味なんなん?』みたいな話になって」

宇多丸「去り際に初めてその話題!」

鈴鹿「たぶん僕が、テレビやラジオでゲームやってるって言ってるのを知ってはったんですよ」

宇多丸「はいはいはい」

鈴鹿「で、ゲーム好きですって言ったら、『俺もゲーム好きやで、レインボーシックスやってんねんけど』って。『じゃあ今度一緒にやりましょっか』って言ったんですけど、僕はちょっと苦手だから、建て前というか」

宇多丸「そこは社交辞令で言ったんだ」

鈴鹿「はい。社交辞令で言ったんですけど、結局一回やってみたんですよ。そしたら、めちゃくちゃ面白くて。毎日そっから一緒にやるようになって」

宇多丸「へえーーーー!!! じゃあゲーム上では、気が合ったんだ。その人の現実の外面とかはあれだけど、ゲーム上に出てくるその人の本質みたいなところは嫌じゃなかった」

鈴鹿「嫌じゃなかったし、なんやったら、(今までは)何喋ってるかわからへんと思ってたけど、好きになったら、なんか喋ってることも」

宇多丸「聞き取れるようになった!(笑)」

鈴鹿「はい(笑)。自分が拒否してただけで」

宇多丸「えー、素敵!」

鈴鹿「めちゃめちゃ大好きになって」

宇多丸「そんなことあるんだーーーー!!!!! えーーーー!!!!!!!」

鈴鹿「その会社、9年働いてたんですけど、もっと早く、一年目で知っとけばよかった!」

こういう話と似たようなことって、誰しも実はたくさん“原石”を持っているのだと思うんですよね。この出会い方だったから・このタイミングで出会ったから・お互いがこういう立場だったから……、ちょっとしたことが人に対する好き嫌いに影響を与えていることって思いのほか多いはず。見る角度を変えれば、印象が全然変わってくるわけです。いくら苦手でも、シャットダウンせずに「一度一緒にゲームをしてみる」という行動をとった鈴鹿さんは英断だなぁと聞いていてしみじみ思いました。一度苦手と思ってしまうと壁を作って徹底的に避けがちな自分としては、身につまされます……。

ライムスター宇多丸とマイゲーム・マイライフ

■今回のピックアップ・フレーズ

鈴鹿「苦手なのは、RPGですね」

宇多丸「出ました! RPG」

鈴鹿「RPG、好きですか?」

宇多丸「RPG苦手なんですよ」

鈴鹿「あ! やったー!!!」

(※宇多丸さんの「RPG苦手」に対する大喜びっぷりは歴代のゲストの中でも一番かもしれません)

文/朝井麻由美(ライター、コラムニスト)

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