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脳梗塞から半年後にはピッチでサッカー!驚異の男、ラモス瑠偉さん

コシノジュンコ MASACA

2019年6月9日(日)放送
ラモス瑠偉さん(part 2)
ブラジル、リオ・デ・ジャネイロ出身。1977年に来日し、読売サッカークラブ(現・東京ヴェルディ)に入団。チームの選手として、日本代表として、日本サッカー界の黎明期を支えてきたレジェンドです。1989年に日本に帰化。現在はビーチサッカー日本代表の監督も務めています。

出水:ラモスさんは去年、ビーチサッカーの日本代表監督に就任して、今年3月AFCビーチサッカー選手権2019で優勝。アジア王者として、11月にパラグアイで開催されるビーチサッカーのワールドカップへの出場が決定しています。おめでとうございます!!

ラモス:カッコええな~!(笑)いやいやありがとうございます。選手たちのおかげです。

JK:ビーチサッカーって私見たことないんですけど。

ラモス:砂の上のフットサルみたい。ただ砂の上っていうだけ。

JK:そ都会ではできないんですか?

ラモス:都会でできますよ。砂さえあれば。ブラジルからスタートしたから、最初はコパカバーナのビーチとかスペインとかイタリアとかでやってて、でも今ではロシアだと駐車場で砂を運んだりして、場所さえあればどこでもできるスポーツになってきました。

JK:そんな大きくないですよね? フットサルみたい?

ラモス:37×28かな。ちょっとだけ幅がある。だからそんなに人数できないんですよ。5対5。

JK:ラモスはリオでやったことあるの?

ラモス:もちろんもちろん。子供の時ずーっとやってました。1回ワールドカップの前に世界選手権をやったんですけど、京都パープルサンガの時にブラジルに行って選手として出たんです。ラモス:いろんな選手連れてって。戸塚選手とか。選手としては3年出て、そのあとちょっとやめて、監督として。初めてのワールドカップですよ。

JK:やっぱりブラジルですね。

ラモス:でも今はロシアが強いです。ドームがあるんですよ。すごいですよ。

出水:単純に考えると、砂の上で走り回るのも体力的に大変ですし、ボールの転がりも変則的ですし。

ラモス:技術がいるんですよね。結局、空中にボールをあげてパスするのが多いです。ドリブルはなかなかできない。ただ、オーバーヘットキックとかボレーシュートとか魅力的なプレイもあって。ゴールとかファウルになると時計が止まるんです。そうすると1分で2点か3点逆転できるんですよ。あと、技術ある選手は審判の前にゴールを蹴っちゃう。そうするとワンバウンドでボールの方向が変わる。だから技術も必要だし、精神力も強くなければできないですよね。

JK:ビーチバレーも人気よね。

ラモス:ビーチバレーも僕も小さいころやってました。お姉さんたちとね。暇さえあれば見てます。

JK:夏暑いじゃないですか! 裸足?

ラモス:あ、大丈夫。あの砂が細かくて熱くならないんです。

JK:あらそう! すっごい心配してたの。火傷しちゃうと思って。

ラモス:いやいや(^^;)ゴミを全部取るといいんですよね。あとは深さもあって、40cmぐらい。

JK:えっ、40cm? じゃあ足が入っちゃうじゃない。

ラモス:そう。すっごい疲れるんですよ。ビーチバレーの選手2対2でやってるけど、感心します。すごい体力が必要。すぐ疲労がたまるんですよね。あとは慣れですね。ただまぁ今回4年ぶりにビーチサッカーに帰ってきて、優勝できて。支えてくれる協会や選手のおかげです。

ラモス:2005年のワールドカップで、私が監督でベスト4まで行ったんです。今までワールドカップは10回か12回やってるのかな? 最初に出てるのはブラジルと日本だけ。王者のスペインとポルトガルは強いですけど、1回だけ出てない。ロシアも最初は出てなくて。今では強いですよ。オランダも力入れているし、イランもめっちゃくちゃ強い。

出水:競技人口がどんどん増えているんですね?

ラモス:結局90年代から始まって、いつかオリンピック種目になるんじゃないかな。みんな頑張って、頑張って、ジーコの力を借りて、有名な選手の力を借りて、ブラジルのオリンピックになった瞬間に、なんでか分からないけどリオでは正式種目にならなかった。

JK:本場なのにね。

ラモス:昔はブラジルが強すぎたから相手がいなかったけど、いまはもう2~3回ロシアが優勝して、ポルトガルも優勝して、スペインも優勝してるし。

JK:アジアも強くなってるんですか?

ラモス:UAEとオマーンがめっちゃ強い。イラクも。一番強いのはイランと、ちょっと下に日本とUAE。タイはまぁまぁ。もともと彼らは厳しいスポーツが苦手なんですよ。だって本当に暑いじゃない? ちょっと走るだけで疲労がたまるから。腰の切り替えが早くないと。トレーニングも本当にキツいです。ああいうキツイことが、タイは苦手(笑)日本人は粘り強いから、うまく活かせてるかなと。

出水:ここに注目するとビーチサッカー面白いよ、っていうポイントはありますか?

ラモス:さっき言ったように、ボールはふつうに転ばないから空中にあげたパスが多くて、オーバーヘッドとかボレーシュートが多い。私が思うのは、他のスポーツも素敵で、どのスポーツも魅力がある。ビーチバレーもそういうところが魅力だと思います。よくギリギリのところまで走っていって取ったり……ふつうに走れないんですよ! ビーチバレーの選手は足が速いです。先生も今度ぜひ! ビーチバレーの女性のビキニとかも作ってくださいよ!

JK:ビキニなの? ああそう。そうねぇ。

ラモス:でも、ビーチバレーもビーチサッカーもまず1度だけ見に来てください。説明するよりも、まず1回見に来たらハマると思います。

出水:コーチとしても選手としても活躍しているラモスさんですが、去年日本サッカー協会の殿堂入りをされました! おめでとうございます!

JK:おめでとうございます!! これもすごい!

ラモス:いやあ、正直な話、本当にもらえると思わなかったけど、うれしかったです。1年間手術しなかったとき、いろんな国から、香港とかオーストラリアとかから3倍の給料で誘いがあったんですよ。でも行かなかった。人間としてもサッカー選手としても認めてくれるまで、日本を離れないと思いましたから。いまは行かなくてよかったなと思っています。今回はいろんな先輩方の協力があってそういう賞をもらって、うれしくてたまらないです。なかなかもらえるもんじゃないし。

JK:信念だね。もし他のチームに行くなら、ブラジルに残る?

ラモス:もし日本を離れるなら、ポルトガルかアルゼンチンに行こうかな~と。香港の誘いが魅力的だったけど、やっぱり日本が好きで。

JK:そう言ってくれるのはうれしいわね。

ラモス:初来日が20歳で、そこで1年間手術するというバカなことをやって(^^;)その時はプロじゃなかったからお客さんが100人しかいなかった。だからブラジルに帰って、プロとしてやりたかったんですよね。家族もいろいろ困ってたし。それを読売クラブの社長が見守ってくれて。3~4年後24歳のときのも大事故を起こして、それも見守ってくれて。私をブラジルに帰さないために、松木安太郎や仲間が海に連れてくれて。野球を教えてもらったりビリヤードを教えてもらったり。ビリヤードとかボウリングとか……私が日本から離れないようにしてくれたんです。いつか笹浪社長に「あの時ラモスを帰さなくて絶対よかったな」って言わせようかなと思って、恩返ししたくてそこから必死になった。そこから僕はサッカーがうまくなったんです。一人で練習するとかね。私はサッカー上手いとは思わないけど、努力者ですよ。ここまでできたのは努力です。

JK:すごい義理人情ね! すごい。でもヴェルディのメンバーってずーっとつながりがあるでしょ? 北澤からビーチサッカーやらないか、みたいなね。

ラモス:最初田島会長が声かけてくれたんですよね。選手たちが4年間離れたときに、結構ビーチサッカーが盛り上がらなくて優勝できなくて、俺はたまたま北澤が声をかけてくれて。いまでも柱谷とか永井秀樹とか都並とか新吉とか武田とか……武田は最近消えてるけど(笑)調子にのるなよ(^^)

JK:ははは!

ラモス:でも今でもみんな仲いいですよ。カズもたまに試合見に来るし。この前も脳梗塞で倒れたときにカズがわざわざメールくれて、みんなも心配してくれて。幸せですね、僕。恵まれてます。

出水:来年オリンピックが日本でありますけれど、リオオリンピックからバトンを受けての東京オリンピック開催!

ラモス:いやぁ~最高ですよね! ブラジルのワールドカップの時も日本が活躍してほしかったんですけど、生まれたリオでオリンピックやって、今度は東京に来る。私何か役に立てないかなぁ?? ランナーでも走らなきゃだめでしょ! 私が走ってカズに渡せばいいのに!

JK:あっ! いい! 絶対いい! これ言いましょう! まだ決まってないんでしょ?

ラモス:いや、もう結構いろいろタイヘンらしいです(^^;)ただ、私も絶対うごきますよ。いや、私は何よりこれがうれしいです。リオから東京ですよ! こ~んな幸せなことはないですよ! ブラジルのワールドカップに日本が出て、今度はオリンピック。

JK:2回もね! 生まれたところと、いまの国と。

ラモス:育ててくれた国と。いやあ、もう幸せですよ。

JK:運命ですよね。じゃあ、いっぱいあると思うんだけど、ラモスさんの人生でマサカ~!っていうのは何ですかね?

ラモス:マサカ今、私は脳梗塞で倒れると思わなかったし、マサカ回復が早すぎたのかな。努力したし、頑張ったけどね。

出水:2016年の年末に脳梗塞にかかられたんですよね。

JK:2年間ぐらいですか、リハビリは?

ラモス:3か月ぐらい。2か月半かな。

JK:2か月半で?! 治ったの??

ラモス:半年後に、永井秀樹の引退試合に10分だけ出ていいって先生に言われて、出ました! 前園とか。いまも前園心配してくれて、支えてくれて。やっぱり脳梗塞で倒れるとは思わなかったですね。全部左側が動かなくて。ある日妻が泣きそうな顔してて、どうしたって聞いたら、先生が車いすを確保しといてって言ったって。そこから火がついて、100%は戻らなくても、90%までは戻そうかなと思って。大変だったけど、2か月で家に戻って、そこから少しずつ自分で。

JK:そんな早いの??

ラモス:ただ、半年でサッカーやるっていうのはね(笑)だから先生たちが、アスリートよりも超えてるし、恵まれてる身体だし、一回調べたいって言って。いや、死んでから調べなさいよ! 何をいまさら調べなきゃいけないなんて! アカンて! いや、それがマサカです。神様に感謝です。

JK:いろいろ体験したね!

出水:いまはお忙しいと思いますけど、オフの日は何をしてらっしゃるんですか?

ラモス:デートです。妻と(*^^*)

出水:デート?? ごちそうさまです(^^)

ラモス:結局いま自分が元気になってるのはビーチサッカー。大変だけど、いままでで一番難しい予選と言われていて、下手すると日本はここで初めてワールドカップ出れないんじゃないかなとも言われてて。でも選手たちに恵まれて、やろうとしていることを選手たちが理解してくれて。協会は今回すごくサポートしてくれて。感謝感謝です。

出水:あらためてワールドカップへの意気込みをお聞かせ願いますか?

ラモス:笑うかもしれないけど、私は優勝狙います。そこで絶対、できればブラジルと当たって優勝して、そこでビーチサッカー辞めます。

出水:……あれっ、やめちゃうの??

ラモス:辞めます!

出水:ひとつの完結した形、ということですかね?監督にこの熱さがあるっていうのは、選手にとっても心強いんじゃないですか?

ラモス:いや、大変です!ビビッてるがな(笑)この前のクウェートの試合の1戦目に、6-1で勝ってるのに、俺はベンチからいなくなって、言葉も汚くて。「監督、もうちょっと優しく指示だしてもらえませんか」って(笑)お前ええかげんにせいって! 俺は優勝したいんだって! そのあとみんなで涙流して、「こういう刺激がほしかったんです」って。だったら俺についてこい! 頼むよ!

=OA楽曲=
M1. Soul Bossa Nova / Quincy Jones

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。