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放送中

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6月9日(日)昔ながらの活版印刷を体験できる「印刷博物館」(にち10おでかけリサーチ)

安住紳一郎の日曜天国

TBSラジオキャスターの柳沢 怜です。

柳沢 怜

TBSラジオキャスター。車、音楽、お酒、野球観戦が大好き!動物にくわしい。

放送を聴いてから出かけても間に合う!
オススメのスポットから生中継している「にち10 おでかけリサーチ」

今日は文京区の印刷博物館をご紹介しました。こちらでは世界最古の印刷物や、日本に4台しか現存しないというスタンホープ印刷機など、貴重な展示を見ながら印刷の歴史を学べます。

世界最古の印刷物というのは「百万塔陀羅尼」。奈良時代に時の天皇が国の安定を願って100万枚印刷させたもので、小さな塔に納めて法隆寺など10のお寺に奉納されました。年代が明確にわかっている世界最古の印刷物が日本のものだったとは驚きです。今も法隆寺には4万数千枚残っているそうです。

▲百万塔陀羅尼 小さな巻物です


博物館の一角にある印刷工房では、実際に印刷作業を体験することもできるんです。

▲印刷工房~印刷の家~


体験するのは昔ながらの活版印刷。手作りの温かみがあって、最近はあえて名刺を活版印刷で作る人がいたり、人気がありますよね。

▲昔の雑誌


印刷工房で多くの方に活版印刷の指導をされている木谷正人さんにお話しを伺いました。

▲コロンビアン印刷機の前で木谷さんと


550年前にドイツのグーテンベルグが発明し、4~50年前までは日常的に使われていた活版印刷。「銀河鉄道の夜」でジョバンニが活版所でアルバイトしていたシーンを覚えている方も多いのではないでしょうか。

印刷体験では、一筆箋や栞など季節ごとに決まっている印刷物に好きな文字を印刷できます。ビールがおいしくなる今の季節はグラスの下に敷くコースター。コースターに印刷する文字は本当はアルファベットなんですが、今日は特別に漢字で「令和元年」と印刷することに。

▲夏の印刷物はコースター


文字を決めたら、次は棚の中から必要な活字を選ぶ「文選」という作業。活字を入れて運ぶ文選箱を手に棚の前に立つと、目がチカチカするような感じが。ものすごい数なんです、活字。

▲両側全部、活字です。馬棚


馬棚と呼ばれる傾斜のついた棚には、上から下まで活字がびっしり。1つのサイズ・字体で1万2千種類はあるそうです。アルファベットはサイズ、字体ごとに一箱に収まっていますが、ひらがな、カタカナ、漢字を使う日本語はそうは行きません。

▲字体別でコンパクトに収まるアルファベット


しかも、並び順は五十音順ではないんです。ひらがなはイロハ順、漢字は部首・画数・使用頻度で分類されて並んでいます。
ここから文字を拾い、記事や書籍を作るとなると気の遠くなる作業ですが、昔の職人さんは「3秒に1文字原稿用紙2枚分を40分」で拾っていたそうです!

▲昔の凸版印刷の作業風景


放送では制限時間を30秒に決めて「令和元年」の4文字を探しましたが、最後まで「令」の字が見つけられずタイムアップ。

▲慣れた方はスピーディー


は「袖」と呼ばれる、住所や年月日など比較的よく使う漢字が分類された箱に一緒に入っていたので、すぐに見つかり、元はたまたま発見。(兄の字と並んでいました)

▲ペン先近くにあるのが最小サイズ、文字が読めますか?


木口さんが場所を教えてくれた「令」の字は…の文字に挟まれていました。にんべん、ひとがしら という部首のコーナーだったようです。

▲この印刷機でガチャンと印刷


最後はアダナというイギリスの家庭用印刷機で刷って、綺麗なコースターが出来上がりました。

▲コースターと元号名刺。もったいなくて使えない!


活版印刷の体験ができる「無料公開講座」は木金土日の午後3時から開催されています。予約は不要ですが定員6人なので週末はお早目にどうぞ。6月11日からは期間限定で父の日のカードも印刷できますよ。