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おすすめラジオクラウド 相談は踊る「中3・野球部補欠の息子にモヤモヤします」

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こんにちは。文字起こし職人のみやーんです。僕が選んだラジオクラウドのおすすめコンテンツを紹介するコーナーの第48回目。
今回は『ジェーン・スー 生活は踊る』のお悩み相談コーナー『相談は踊る』の中から「中学3年生、野球部の控えメンバーの息子にモヤモヤします」という42歳女性の方からの相談をご紹介します。


ジェーン・スー:ここからは皆さんのお悩みについて考える『相談は踊る』のコーナーです。

杉山真也:それでは今日の相談。通算1409件目のお悩み。ラジオネーム「はな」さん。42歳女性からの相談です。「初めまして。いつも楽しくタイムフリーで聞いています。どうしても気持ちの整理がつけられなくて、もしよかったら聞いてください。私は2人の子を持つ主婦です。話というのは上の子(中学3年)の息子の話です。息子は小学校の時から野球をやっています。でも運動神経はからきしダメで、ずっと控え選手です。息子は性格的にマイペースでアグレッシブではありません。練習熱心ではなく、自主練もしないのでレギュラーになれないのは当然だとわかっていますが、仲間がどんどん上達しているのに1人だけ活躍できないのは親として見るに堪えなく、何年もずっと悔しい思いを抱いていました。

中学に入学して『野球部に入る』と言い出した時、一緒に入るという仲間の人数を考えるとレギュラーにはなれないとすぐわかりました。案の定、いまは控え選手です。ちなみに3年生では息子1人が控えです。活躍できなくても友達が楽しいのなら……と思いましたが、そうでもないようです。運動するよりゲームが好きで『なんで野球部に入ったんだ?』という感じです。ずっと一緒にやっている子たちはみんないい子で、その親とも長い付き合いで仲良くやっています。でも本当にチームに貢献できない息子を見ているのが辛いのです。

ずっと耐えてきました。みんなの前では同じように笑っていました。7年間。そして中3。最後の大会が今月、始まりました。土曜から毎日試合で、『でも最後だから、もうすぐ終わるから』と頑張って応援に行きました。そうしたら、なんと優勝してしまい、夏の県大会に出場することになってしまいました。先週で終わると思っていた部活があと2ヶ月も延長されてショックでたまりません。息子を励ましたり、屈辱的な思いからは卒業できると思っていたのに。

おまけに大会が塾の夏期講習と重なりそうで、受けられないかもしれません。運動より頭の方がいい息子。ありがたいことに成績はよく、上位の高校も狙えるかもと言ってもらいました。部活が終われば勉強に集中できると思っていたのに、あと2ヶ月も伸ばされるなんて……息子に『負けて部活が終わるのと県大会に行くのと、どっちがいい?』と聞くと、『半々』との答え。周りは初の県大会出場でものすごく盛り上がっているのに、私は全然嬉しくありません。むしろ『3回戦ぐらいで負けてくれたらよかったのに』と思ってしまいます。そんなことを思うのも辛いです。長くまとまりのない文章ですみません。よろしくお願いいたします」。

ジェーン・スー:なるほど。これはどこにも話せない話だな。知らない人に言うしかないな、この話はな。自分の中のドロッとしたものをね、多分こっちにドロッと送ってくれたんだと思うんですけども。どうですか? 野球経験のある杉山さんとしては。

杉山真也:たしかに親の目線から考えると、自分の息子だけが同学年でレギュラーじゃない。勉強してほしい。受験がある。かといって野球も真剣にやってるようではないと見えてしまうと、こういう気持ちもわかるんですけど……正直、私は部活をやっていた方の目線から考えると、ちょっと文章を読んでいて嫌な気持ちになりました。

ジェーン・スー:うん。その心は?

杉山真也:つまり、子供が部活をやる。もちろんレギュラーにはなれたら嬉しいでしょう。だけど、多分野球をやっているのが好きで、みんなと一緒に野球やっている時間が好きで、選んでやってるのに、そこをなんか心から応援してあげられないのかな?っていう風には率直に思ってしまいました。

ジェーン・スー:これ、やっぱりどうなんですか? 野球部の親御さんっていうのはいろいろと協力しなきゃいけないことがあったり、試合に行ったり、お弁当を作ったりとか、やることはたくさんあるんだと思うんだけど。やっぱり、どこの息子が活躍してるみたいなところはあるのかね?

杉山真也:もしかしたらね、キャプテンとかエースとかの方が親としたらもちろん、チームを引っ張ってるっていう風に何か喜びを感じるかもしれないですけど。でも、やってる子供たちは別にそこで上位があるとか順位があるわけではないですからね。別にキャプテンが……チームとしては主力でえらいですけど。

ジェーン・スー:やっぱり楽しくてやってるんだよね。この文章を見るかぎり。そうとは書かれてはいないけど。はなさんはとにかく成果を出すことが正義だと思ってるわけじゃん? で、成果を出せないところにはいない方がいいっていう考え方で、まあ仕事になって社会人になって、そういうところが求められ側面っていうのはあるとは思うんですよ。お金を稼がなきゃ……みたいな時に。だけださ、中学生の部活だったらさ、そんなに成果主義にならなくてもいいんじゃないかな?って私も聞いててちょっと思ったわ。

あと、やっぱりちょっと息子さんが聞いたらね、ショックだろうと思うからここに送ってきた。それで家ではそういうことを言っていないんだろうと思うけど、1人だけ活躍できないとかレギュラーになれない、3年生で息子1人が控え。チームに貢献できない。ねえ。「できない、できない、できない……」って、息子さんの人生と自分の人生って別じゃないですか。で、これって非常に難しいことだと思うんですけども。自分と息子さんの人生の境界線がちょっと曖昧なのかなと思ったりはした。

なんだろう? 息子さんが自分の成果物になってて、その成果物が期待通りの成果をあげてこないところで努力もしていないから腹が立つ。しかも受験の方では、こっちの分野に行けばうまくいくかもしれないのに……でも、受験でうまくいくのも、どうなんだろうな? 「運動より頭の方がいい息子」ってあるけれども。「成績もよく、上位の高校も狙えるかも」。これでさ、縁起でもないことを言うけど、受験がうまくいくにしても、あまりうまくいかないにしてもさ、そこでまたね、その人の価値を決めちゃうとね、先々これは心の傷になっちゃわないかな?って思って。ちょっと不安だね。

杉山真也:そうですよね。私も野球部だったので。ただ、親はそれを応援してくれていましたし、私も高校3年生は夏まで部活をやるか、春で引退をするかっていうの選べる部活だったんですよ。ただ同学年ほとんどがみんな、夏まで残って。まあ、夏まで残ると当たり前ですけど受験勉強する期間がちょっと短くなる。親も心配かもしれませんけど、別にそこには何も言わなかったですし。残った期間でじゃあみんなで頑張ろうと。それで振り返ってみていま、同級生で話していても……それで僕ら、春にと大会でベスト4だったんですけども、夏はシード校で緒戦で負けたんですよ。

ジェーン・スー:おおーっ!

杉山真也:で、その時に、みんな清々しかったんですけども。いま振り返って「春に引退しとけばよかったな」みたいなことは誰も言わないし、「春に引退しておけば俺、東大に入れたな」とか誰も言わない。それはみんな残った期間で集中して勉強して、ベストでみんなそれぞれの学校に進学したっていうことになりましたし。

ジェーン・スー:そうだよね。運動神経はからきしダメで性格はマイペースなのに野球はずっと続けてるんだからさ。野球が好きなんだよね、多分ね。「好き」っていう気持ちを尊重してあげちゃダメかね? そんなに……なんかそのね、「成果、成果」だとキツいぞ。もしかしてそういう自分がなんか環境で子供の頃に育っていたのかな? 成果を出さないと認めてもらえないみたいな。これ、早く気付いてほしいな。

杉山真也:でも多分ね、ここからたとえば高校に進むとか、その先に進む。社会に出るっていうことになると、もしかしたら物差しがずっとそれでお母さんとしては動いちゃうのもちょっと寂しいですもんね。

ジェーン・スー:「みんなの前では同じように笑ってました。7年。お母さんはずっと耐えてきました」って書いてあるけど、なにを耐えるんじゃ?っていう話なんだよね。私、子供がいないからわかんないけど、どうだろう? リスナーの方でこれをちょっとお助けできる方、いたら教えてくださいませんかね?


放送中には明確な回答が出なかった今回のお悩み相談。放送中にリスナーの方から多くのメールが届いたため、番組放送後にそれらのメールを紹介する『メールは踊る』が収録され、ラジオクラウド限定で配信されました。


ジェーン・スー:ラジオクラウドで不定期に配信している『メールは踊る』。今日は6月11日(火)のお悩み相談コーナー『相談は踊る』で放送した相談に、皆さんからたくさんのメールをいただいたので、こちらでご紹介していきたいと思います。相談はラジオネーム「はな」さん。42歳女性からいただきました。中学3年生の息子さんについてです。「息子は野球部なのですが、ずっと控え選手でチームに貢献できない息子を見ているのが辛いです。夏の県大会出場も私は喜ぶことができず、気持ちの整理がつけられません」といったお悩みでした。

ジェーン・スー:詳しいことは本放送の方がラジオクラウドに上がってるんで、そちらもぜひあわせて聞いてください。いやー、今回50通ぐらいメールが来たかな? 番組中に……もっとか。もっとだね。70通ぐらい。この件だけよ。しかも番組オンエア中に。ものすごい数いただきました。ありがとうございました。その中からですね、いま全員で全部読みまして、厳選させていただきました。こちらで少しずつ読ませていただきたいと思います。

千葉県の59歳、女性の方です。「お母さんの気持ち、よくわかります。本当にわかります。『あと2ヶ月』と思ってたのに……杉山さんの気持ち、正しいと思います。スーさんの話も正論です。あの、『モヤモヤのままの気持ちでいいんですよ』と伝えたいです。そう思ってるお母さん、他にもいます。黙っているだけ偉いです。はっきりと口に出す人もいます。『一生懸命、親をやってる証拠』とお母さんに伝えてあげたいです」ということで。ねえ。優しいですね。本当に、たしかにこう思っているお母さん、たくさんいるのかもね。

杉山真也:そうですね。

ジェーン・スー:なかなか言い出せない。

杉山真也:お母さんに対する同感・共感のメールというのがたくさんありました。「スーさんと杉山さんは全く共感できないようでしたが、私はわかりました」と送ってくださった方です。この方、お名前はありませんでした。「……こと、日本において女は母になるとどこからか誰からか、『子供の成果はどうなんだ? どのくらいできているんだ?』という問いを常に投げかけられるのです。自分のことなら自分が頑張ればいいけど、子供となるとまるでうまくいかないと二人羽織のように歯がゆい。

さらに高校受験の前となると、まるで子供を産んですぐの野良猫のようにシャーシャー、ピリピリします。いままでうまくやってきてママ友ともギクシャクする。後できっと笑い話になるとは思いますが、いまは少なくともそう思えない。『お母さんでしょう? 温かく応援して』という言葉は、そういうつもりがなくても呪いの言葉になります。私も投げかけられて、とても辛かったので、このメールを相談者さんに送っていただけると嬉しいです」という。

ジェーン・スー:なるほどね。たしかに、女性と男性、そのあたり母親・父親っていうのは非対称で。世間からの期待が非対称なんですよね。お父さんに「息子さん、娘さんの世話はどうなってるんだ? 教育、どうしてるんだ?」っていうのはなかなか問われないけど、「息子さん娘さんの成果っていうのは母親の手腕にかかってる」みたいに思われているところ、ありますけども。でも、事実はそうじゃないじゃないですか。そのあたりね、たしかに社会規範から本当は解いていかなくちゃいけない話なのかもしれませんね。

ラジオネーム「3人息子の母」さんから。「7年間、『やめろ』とも言わず、よく口出ししないで見守りましたね。すごいと思います。きっと子供の出来が自分の通信簿のように感じてしまうんですよね。わかります。もっと活躍できる分野で周りから『息子さん、すごい』と言われることでしか満足できないと思います。最後と思って周りに言ったらどうですか? 『あーあ、うちは一度も試合に出られなかったなあ』とか、素直に。

そしたら慰め以外にも、外から見たあなたの知らない息子さんのいいところが知れるかもしれませんよ。勉強ができるなら、この後の受験シーズンには元野球部は息子さんが中心になるかもしれませんね」ということで。たしかにそうだね。「あいつは野球部の星だよ」なんて言われるかもしれない。

杉山真也:そうですね。続いて、「息子さんがベンチにいる母親の気持ちがよくわかる」という方。「うちの息子も小学生の時に野球をやっていて、同学年の中で1人ベンチでした。自分の息子が出ていないのに、朝から炎天下の中を応援。ならば行かなきゃいいのに、行かないといかないで『何か言われるのでは?』と思い、参加。

活躍したお子さんのお母さんたちがお互いの子供を褒め合うっている中、うちの子は話題にもならない疎外感。だから余計に試合の勝敗なんて興味なく、『早く終わらないかな』なんて思ってしまうんです。もうね、これは仕方ないんです。だれだって我が子が活躍する姿は見たいし、無下に扱われてる姿は見たくないもの」。

ジェーン・スー:うん、そうね。どの視点で同じ物事を見るかでやっぱり見方は全然違っちゃうし。複数の視点を持つっていうのは大事なことですね。なかなかすぐはできないけれど。学校の先生からも来ました。ラジオネーム「育休ベーグル」さん。愛知県の方です。「いつも楽しく聞いてます。気になったのでメールしました。私は高校教諭をしていますが、野球部の保護者は本当に大変だと思います。

土日の練習に付き合うことに始まり、父母会と顧問との懇親会やら何やら。日曜も練習してると思いますし、練習試合先が他校なら送り迎えも父母会内で輪番決めをしているのではないかと推測します。たぶんお母さんの辛いことは書かれていない。というより、書けないんだと思いますが、父母会内でチクチク、本当に何気ない一言が積もり積もって辛いんだと思います。具体的に何を……というのは思い出せないけど、たくさん長い間言われたのだろうと思います。

お子さんのことを考えれば、お子さんがどう判断するかが大切だと思うので、是非見守ってあげてほしいと思います。ちなみに練習に付き合う顧問たちも休みなく働いてるので、正直『早く負けてくれ』と思うことも多々あります。取り留めがありませんが『わかるよ』って気持ちを伝えたいです」という。ねえ。そうね。先生たちも大変なんだね。そうだよね。

「こういう知らない人にしか話せないのであれば、またスーさんに聞いてもらえばいいのではと思いました」とも書いてくださいました。ありがとうございます。学校の先生から見ても大変なのがね、目に見えるぐらいはっきりと、野球部の親っていうのは負荷が高いんだね。

杉山真也:そうですね。

ジェーン・スー:そんな中で全く自分の息子は出てない。それでいて息子がそんなに頑張っているように見えなかったりすると、モヤモヤするんだろうね。

杉山真也:たしかにね。ちなみに、こんなメールも来ております。ラジオネーム「文太」さん。名古屋市の方です。「部活内でレギュラーになれず、いちばん悔しいのは息子さんのはず。それでも彼がそこに居続けるのは、成果や結果だけでなく、スーさんがおっしゃるようにそこが彼の居場所なんでしょうね。気の毒だとか、可哀想だと思うお母様のお気持ちはわかりますが、挫折や悔しさを知らずに大人になるより、いいじゃないですか。うまくいかないことにでも、諦めずに食らいつく息子さんは、すごくたくましくて素晴らしい息子さんだと思いますよ」という。

ジェーン・スー:おっしゃる通りですね。ラジオネーム「なかもかも」さん。「本日の相談を聞いて、心がざわざわしたのでメールしました。というのも、私の母も相談者さんと似たタイプの人間だったのかなと思ったからです。スポーツをやるなら、プロにならないとやってる意味ないでしょうか? 大会の1回戦で負けた人たちは無駄な努力に無駄な時間をかけてきた人たちなのでしょうか? 息子さんが野球をやってたら7年間、全部無駄だったのでしょうか? きっとそんなことないですよね。

野球では結果が出なかったかもしれないけど、7年間やっていたから身についた体力だとか、忍耐力だとか、コミュニケーション力だとか。それがこれまでの息子さんの力になったことっていっぱいあると思います。親に自分の好きなことを認めてもらえないのって、子供からしたらとてもしんどいです。言葉にしなくたって態度でわかっちゃいますしね。だから、そのしんどいことを、やれって言われてるわけでもないのに7年間も続けてる息子さん、とっても強いなと思いました。その強さを育てたのは野球と、野球をやらせてくれた相談者さんたち親なのだと思いますよ」。みんなよく見てる。

杉山真也:同じく、まさにその仲間という点に関して言いますと、ラジオネーム「ピカピカボーボー」さん。「7年、部活を続けてきた。そして続けてこれたこと、部活でできた仲間たちが成果なんじゃないでしょうか。私は運動は苦手ですが、運動部には属していました。剣道部で試合はほとんど出ていませんが、楽しかった思い出はできました。物は考えようです。試合に出て成果を出すことだけが部活じゃないでしょう」。

ジェーン・スー:「ニット」さん。49歳、女性の方。「私は中学、高校とバスケ部でしたが6年間、ずっとベンチでした。同学年どころか後輩にもどんどん抜かれ挙句、顧問からはスコアラーを任される始末。さすがに悔しい思いもしました。それでもやめなかったのはバスケットボールが大好きだったからです。傍から見れば、うだつが上がらない控え選手だったのかもしれませんが、私は好きなことを6年間、心ゆくまでできたことは母親になったいまでも、達成感を持つほどです」。なるほどね。「あの時、やりたいことをやりきった」っていう思い出がいまでも支えになってるんだね。

杉山真也:息子さん目線から見たアドバイスでしたね。この方、お名前がありませんでした。「本日の相談が過去の私を思い出す内容で思わずメールいたしました。私は相談者さんの息子さんと似たような状況で、中学1年生の時に母親から部活を辞めるように言われた立場でした。それからの人生の中でも、途中でやめてしまった、投げ出してしまったことの後悔は残ります。結局、部活を辞める決断を私はしましたが、10年以上経ったいまでもたまに思い出しては、根性のない自分への怒り、自分の思い通りにさせたがる母へのモヤモヤした気持ちが湧いてきます。どうか相談者さん、3年間ベンチで頑張った息子さんを称えてほしいです」。

ジェーン・スー:うーん、なんとですね、もうこの2人が親子だったらどうしようと思うんですけど。今度、こっちはお父さんなんでちょっと違うんですけど。同じ思いをしてるお父さんというのから来てるんですよ。ラジオネーム「ワンタ」さん。「私も補欠の子の父親です。もう子供はその競技を辞めてしまいました。『失敗した』と後悔しています。

目標、熱意、取り組み方は人それぞれなのに、他の子と比べて私の思いを息子にぶつけてしまいました。いまは息子の努力をもっと素直に褒めてやればよかったと思います。補欠で続けた努力はすごいと思います。私は終わって一歩引いたいまだからわかりましたが、もう後の祭りです。答えが『半分半分』というのは自分の努力に自信が持てない、苦しくても続けたいということではないのでしょうか。

相談者さんはまだ間に合います。頑張った息子さんをしっかり褒めてあげてください」ということで、自分のね、イライラした気持ちを息子さんにぶつけちゃって、辞めちゃったっていう経験をして。それがずっとまだ残ってるんだね。さっきの人も、辞めちゃった自分のことを後悔してるし、言っちゃった親の方も後悔してるし。みんな、どこでもぶつかることなのかな?

杉山真也:もしかしたら、息子さんが言ってる「半々」という、この負けた方がいいのか、勝った方が嬉しいのかっていう気持ちは、本人の中でも葛藤をしてるのかもしれませんよね。

ジェーン・スー:親はそういうのを聞くとイラっとしちゃうんだろうけどね。「なんなの、それ?」っていうね。

杉山真也:ラジオネーム「ともともどうも」さんです。この方は「私も6歳、小学校1年生の息子がいて、いくつか習い事もさせているので、親としてのモヤモヤするお気持ちを多少は理解できるつもりです」という方。「7年間、ずっと変わらない、変えられなかったネガティブな自分のお気持ちに付き合ってきたこと、ご自身なりのゴールが見えていたのにゴール直前で先延ばしにされて、お辛い気持ちであることをお察しします。実は私の思春期の頃を思い出し、メールいたしました。私の親は自営業で、基本的には放任主義のようである一方、『成果を出す』という部分に非常に厳しい人でもありました。

成果に対して指摘してくる。あるいは日々態度で示してくる親に私は『マイペースでのんびり、競争に興味がない』というキャラを演じ、家での生活を乗り切っていたことを思い出します。息子さんは本当にマイペースなお子さんなのでしょうか? 相談者さんが家族にやきもきするのは、それだけ真剣に向き合ってきたことでもあると思います。どうか、相談者さんがゆったりとしてお気持ちで日々過ごせることを願います」。

ジェーン・スー:そうか。防衛本能、防御としてのマイペースキャラっていうのをこの人は演じてたのか。自分が子供の頃に。親はその成果を求めてくるからっていう。いやー、なるほどね。そうか。でも、よく考えたらそうか。自分も子供の頃、親に「ここ、突っ込まれな」と思ったら、「気にしない」とか「そういうの、全然興味ない」みたいな顔をしてシレッとしたこと、あったな。

杉山真也:本人の中では、もしかしたら部活の中で同学年では自分だけがレギュラーじゃないから悔しい。結果は出ない。けど、いろいろ家に帰ると言われてしまうから防御反応でマイペースを演じているっていう可能性もゼロではないかも。

ジェーン・スー:さあ、たくさんいただいてるんですけど、これを最後のメールとさせてください。「お馬」さん。59歳の方。「大丈夫、大丈夫、わかります。共感してます。経験者です。私は子供が吹奏楽部でいろいろと思うことを抱えてきました。正論はわかるんですよ。わかっているけど……の思い。正論とは違うところのモヤモヤ。そういうのを抱えて過ごすのが大変なんです。頑張って親をやってる証拠です。これからはどんどんそういう思いが増えていきます。人にも相談しにくい。正論とは違うところのモヤモヤ。親は本当に孤独です。大変です。でもあなただけではないです。エールを送ります」。優しいね。リスナーさんに助けられてるね、この番組も、相談者さんもね。

杉山真也:他にも読めなかったですけども、本当にいいメールがたくさんありましたね。

ジェーン・スー:本当! ありがとうございました。皆さんのおかげです。というわけで、はなさん。気持ち、届いたでしょうか?


正直、最初の相談を聞いた時にはスーさん、杉山さんと同様、「息子さんがやりたいって言っているんだから、なるべくなら叶えてあげてほしい」という程度の考えでしたが、その後に配信された『メールは踊る』でのリスナーさんたちの優しいメールの数々に自分の浅はかさを感じてしまいました。この番組のリスナーの皆さんは本当に優しい! いろいろな方々がご自身の経験などをもとに相談者さんとその息子さんに寄り添ったメールを送られていて、とても感動しました。ぜひ、ラジオクラウド音源でスーさんと杉山さんが紹介されているメールの数々をチェックしてみてください!

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