お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

『VERY』編集長・今尾朝子さんと語る徹底した現場主義

ACTION

7月5日(金)のゲストは武田さんが3年以上連載をしている女性ファッション誌『VERY』編集長の今尾朝子さん。幸坂さんも『VERY』の愛読者で、ファッションの教科書にしているそうです。

ずっと読んできた雑誌の編集長に会えて感激。とっておきのオシャレをしてきた幸坂さん。なんでも全身、雑誌そのままタキマキ(滝沢眞規子)コーデとのことで…

記事をスクラップしたノートも持参。幸坂さん以外、全員が引きました。

気を取り直して…、トーク開始。

武田:『VERY』は色んな企画で話題になることが多くて、「バス停に向かうときのファッション」とか、「スーパー訪問別のファッション」とか。「いやそれ、何着ても良いんじゃない?」って思う企画もあると思うんですけど(笑)「何でこんな細かい企画をやるんですか?」と言われることは多いですか?

今尾:いえ、そんなですよ。以前、肌見せに関して武田さんにも色々ご指摘がありましたが…(笑)

武田:ちょっと僕、風紀委員みたいじゃないですか。そうじゃなくて、僕は肌を見せたければ見せればいいと思うんです。女性のファッションって対男性だけじゃなくて、自分が良いと思えたらそれで良いのに、『VERY』は「ここまでだったら肌を見せて良いんじゃないかしら?」と肌見せを規制しようとしていたので(笑)「別に良くないですか?」みたいなことを書いたんですね。

今尾:それも読者の方から「どれぐらい肌を見せても良いんでしょうか?悩んでるんです」と言われるんです。であれば、それに対して私たちなりに何らかの回答を出そうというのが毎回の企画になるんです。

武田:『VERY』の特徴で読者調査、通称”読調”というのがあって。実際に読者の方と対面して、どういうことで悩んでるか、どういうことを知りたいのかを聞くんですね。僕も1回読調に一緒に付いて行ったことがあって。お母さんが「3歳になる息子がヤクルトは1本とルールを決めたのに、初めて嘘をついて3本飲んだんです」みたいなことを語っていらして。これは直接は企画にはならないけど、皆どういう悩みを抱えているんだろうということを膨らませて記事にしていて。僕も色んな雑誌知ってますが、「読者ってこういう感じじゃない?」って思って記事を作る雑誌っていっぱいあると思うんです。それに対して『VERY』は現場を大事にされてますよね。それは今尾さんが徹底されてることなんですか?

今尾:それは私も先輩にやってこいと言われてやってたんです。最初は会話も出来ないし、20歳そこそこの私が主婦の方の話を上手に聞くことは出来ないし。それがトレーニングされた感じですね。

武田:『VERY』って、読まない方から「VERYっぽい」とか、「VERY妻よね」とポジテイブじゃない言われ方をされることがありますが、今尾さんはそこをどう引き受けているんですか?「言わせておけばいいのよ!」みたいな?(笑)

今尾:まぁ、それはそれで受け止めて。

武田:読者の実態をきちっと把握されてるからこそ、それはそれって思うんでしょうね。

今尾:そうですね。「読んで下さってそう仰ってるのかな?」と思うところもあるので。読んで下さる方のために編集部は作っているので、読者と向き合えてればそれで良いのかなと。

武田:そこをきちっと見ていれば雑誌としてブレることもないだろうと。

武田:2007年から編集長をやられて、ある種ファッション誌というのは毎回新しいものを提示しなきゃいけないじゃないですか。それってしんどくなりません?新しい何かを作るって。

今尾:そうですかね?(笑)私ってあんまり編集長らしくなくて、頭ポーッとしちゃってるのであんまり背負ってもないんですけど(笑)日々読者の方とお会いすると、毎回違う方とお会いしますし、ちょっと世代が変わってきたり、SNSで子育てされている世代と5年前じゃまた違いますし。その違いに気付ければ仕事は楽しくなるかなって。それでチームプレイで仕事をしている感じですね。

武田:こういう風におっとりされてる今尾さんですけど、かつてNHKの『プロフェッショナル』で今尾さんが特集されたときに、今尾さんは子育てされているので仕事を早めに切り上げる場面が映されてたんですけど、あまりに忙し過ぎて他の編集者が駅の改札まで追いかけてくるっていう。帰宅するときにゲラという原稿を見せて、「今尾さん、これはどうしたら良いでしょうか?」と言ってて。

今尾:それも本当どうかしてると思うんですが(笑)時間がないから一緒に来てくれるということで、保育園の入り口まで来てくれたので、逆の立場だったら私も同じようなことをしなきゃいけないなと思ってます…

幸坂:『VERY』は社会問題も取り上げているところが良いと思って拝読しております。

今尾:お母さんの読者の方も多いので、子育てしていると自然と、新聞を読み込んでいるわけじゃないけど「あれ?何で?」ということにぶち当たるんですよね。それをまたお話を聞くと「そっか、そっか」と思って、そういうおかしいことをママさんでも発信していけば良いんじゃないかと思ったのが10年前ぐらいですかね。

武田:以前今尾さんと話してなるほどなと思ったのは、「これを1ヶ月かけて読んでもらって、世の中の起こってることや違和感を分かるようにしたい」と。時間がない中で子育てをされてる方が多いから、こういうところに入れてくことで問題を提起する。それはなるほどと思って。実生活で感じる対社会での違和感や憤りって一番切実ですよね。大上段に構えて「データではこうですよ」から始まる問題もあるけど、『VERY』を読んでると、「こういう問題もあるんだ」と思って、それを他のところで考えて書いてみようというきっかけになるので。自分は『VERY』の読者じゃないと思って読むとまた面白いですよね。

今尾:同じ事柄でも男の人の視点と女の人の視点で変わってきますからね。ママの視点でも変わってくるので、「同じ事柄でもこう見え方もあるんだよ」ということを伝えてきたらと思います。

ゲストコーナー全編はradikoのタイムフリーで!

7月5日のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190705162839

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)