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スキンテア

生島ヒロシのおはよう定食|一直線

今週の「再春館製薬所 健康一直線」は、よしき皮膚科クリニック銀座・院長の吉木伸子先生に、「スキンテア」をテーマに伺いました。

■虐待と間違われる裂け傷■
*スキンテアとは皮膚が脆弱な人に摩擦やずれなどの一時的な外力が加わることで生じる傷で、「絆創膏を剥がす時に皮膚が剥がれた」「手足がベッド柵に擦れて皮膚が裂けた」「体の向きを変える時に皮膚が裂けた」など、日常的に起こり得る。
*この傷を海外では“skin tear”(tear(テア):裂け目、破れ目の意味)と呼び、疫学調査やケアガイド作成がなされている。一方、日本国内ではそこまでではなく、高齢者に多くみられる症状であることから家族や介護施設で虐待されたのではないかと疑われるケースも多い。
*症状はナイフが刺さるなどして手足の深い部分まで届く傷と違って、スキンテアは皮膚の表面だけがはがれる。
*原因は加齢によって皮膚の表面のすぐ下にある乳頭層と呼ばれる部分の凹凸がなくなって、その下の真皮とずれやすくなることで発生する。
*軽く皮膚を引っ張る、衣類を引き上げる、絆創膏をはがす…それだけで皮膚がめくれたりして手足が血だらけになる。
*手足に皮下出血したような大きなあざができている…高齢者にこんなことが起こるようになったら、スキンテアを疑ったほうがいい。
*高齢者を車から降ろす際、手を貸そうと腕をつかんだだけで皮下出血して大きなあざができた、といった例もある。また、一度発生すると再発しやすい。

■気を付けるべきこと■
*日常生活では手足を周囲にぶつけたりこすったりしないよう、可能なら手足をゆるやかに覆った長袖や長ズボンを着用するなどの工夫を。手首から上腕までをカバーして保護する専用の道具も市販されている。
*皮膚が乾燥すると起きやすいので、肌の保湿も大切。ただ、保湿剤を塗るときに皮膚と摩擦を起こさないよう注意がいる。
*入浴の際は固形のせっけんなどは使わずに、泡状の洗浄剤を使用。流した後に水分を拭きとるときも押さえるようにしてふき取り、こすらないように。

■スキンテアが生じた場合の措置■
*家庭で生じたときはまず傷口をよく洗ってから皮膚を元の位置に戻し、被覆材で覆うなどしてからできるだけ早く医療機関で処置してもらう。
*このときガーゼなどで直接肌を覆うと皮膚とガーゼがくっついてしまい、ガーゼをはがす時に皮膚まで一緒にはがしてしまう危険がある。ガーゼを使う時は皮膚にワセリンを塗るなどして、くっつかないようにする。

■低栄養でも起こりやすく■
*加齢に加え、長期間ステロイド剤や血液をさらさらにする抗凝固薬を使用している人、抗がん剤や放射線治療をしていたことがある人、透析をしている人などは注意が必要。
*また、低栄養でも起こりやすく、たんぱく質を適切に摂取することが欠かせない。