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鹿鳴館から関ケ原、ロンドンへ~ 平岳大さん

コシノジュンコ MASACA

2019年7月14日(日)放送
平岳大さん(part 1)
1974年生まれ、東京都出身。平幹二郎さんと佐久間良子さんの間に生まれ、2002年に舞台『鹿鳴館』で俳優デビュー。2006年に映画『明日の記憶』でスクリーンデビュー。その後『のぼうの城』『永遠の零』『関ケ原』『検察側の罪人』など出演作多数。NHK大河ドラマ『篤姫』『真田丸』などTVドラマでも活躍しています。

JK:今日はなんか帽子かぶっちゃって。坊主なの?……何か悪いことしたのかなとか思って(^^)

平:ははは。あるオーディションがありまして。

JK:ウケを狙って?

平:ウケ……いや、僕は真剣なんですけど(^^;)いくら自分で練習しても上手くいかなくて、見た目を変えるしかないかな、と。

JK:思い切りいいですね! 身をもってやるっていうのがカッコいいじゃないですか!……この前会った時とは全然印象が違うけど(^^;)でも8月にはLAに帰るっていうから、その前に出てもらおうと思って!

平:いや、本拠地は一応こっちなんですけど(^^;)15~25歳まで10年間ずっとアメリカに住んでたんで、もういいかな、と思ってたんですけど、いま少しずつ海外の仕事が増えていて。去年の今頃はそういう風になるとはまったく思ってなかったですね。

JK:私はとにかく『関ケ原』の印象が強くて! すごいあの役は! ど真ん中に傷があって、髪の毛もザンバラで。ものすごく印象的。原田監督はこの番組にも出ていただいたんです、早々と。あんなダイナミックな映画なんて、久々。そこですっごく印象的でした。

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平:ありがとうございます。大変でしたけど……あと、原田さんが怖かった(^^;)めちゃくちゃ怖かったんです!

JK:普段は優しいけどね?

平:そうなんですよ、普段は優しい方なんですけど、正直あんなに起こる大人を初めてみました。

JK:お育ちがいいから怒られたことがないんじゃない?(笑)

平:いやいや、僕子供のころはけっこう厳しいサッカー部だったんですよ。だから中学生の気分になった感じ(^^)でもやっぱり、その喝というか気合がこっちにも伝わってくるし、結果的に画面にも映っていたんじゃないかなと思います。

JK:なにしろあの迫力。あの数の人をワーッと動かすには、本気じゃないと。チョロチョロなんてやってらんない!

平:エキストラの方たちも、本気でやられていましたから。

JK:3000人が3万人に見えるようにしたんだからね。

出水:そういう現場では、どこにカメラがあるか意識できるんでしょうか? どこを見ても人に囲まれてる感じですよね?

平:そうですね、なんとなくはわかっているんですけど、爆破があると、もう自分がどっちを向いてたかわかんなくなるんです。真っ白になる。本当に笑っちゃうくらい、どう考えても映ってないだろ、っていうくらい砂埃で(笑)相手も見えないし、カメラも見えないっていうのが結構ありましたね。

JK:それは演技なんですか? それとも必死なの?

平:必死です(笑)すごい体験でしたね。

出水:さまざまな役柄をやっていらっしゃいますが、やっぱり平さんって和の世界観が似合いますよね!

平:生まれてくる時代を間違えました(笑)

JK:でもいいじゃない、いまの若い人でその威厳を持っているっていうのは!

出水:最新作『エリカ38』は実際の事件をモチーフにした映画で、昨年9月に他界された女優、樹木希林さんが企画したんですよね。

平:そうですね。僕は樹木さんとの絡みのシーンはなかったんですけど、以前情報番組でご一緒させていただいたときにお会いしたのが最初で最後でしたね。

出水:60歳過ぎた主人公を浅田美代子さんが演じられたんですが、38歳と偽って大金を搾取していった女性の生きざまを描いた作品で、平さんは浅田さんの愛人役?

平:愛人というか、浅田さん演じるエリカを騙していた役。浅田さんの役は僕に見切りをつけて、お金を持ってタイに行くんですよ。そこで若いツバメを発見して、愛の巣を作っていた、という(^^)

JK:樹木希林さんが浅田さんに「あなたがこの役に一番いいのよ」って言いきって、いなくなっちゃったっていう。すごいよね、遺言みたいよね。

平:本当にそうですよね。僕の役も樹木さんが「平がいい」って言ってくださって。……そしたらもう、やるしかないですよね! いや、誰から言われても喜んでやるんですけど(笑)でも樹木さんも『関ケ原』を見ておっしゃってたそうです。まったく役は違って、ズルイ詐欺師のおじさん役なんですけど。

出水:平さんにとって忘れられない作品、2002年の俳優デビュー作『鹿鳴館』。

平:そうですね……父と母が離婚して17年間、共演どころか言葉も交わしていなかったんですが、その2人が17年ぶりに出会う舞台だったんです。そのちょっと前まで僕はサラリーマンをしていたんですが、ある時思い立って役者になろう、と。父に相談しようと思っていたら、ある日父から電話がかかってきて、「演劇の賞をもらったから、授賞パーティに来ないか」と言われて。そこに行ったら『鹿鳴館』のプロデューサーがいて、「息子さんは役者やらないのか」って。

JK:あ、イメージ湧いちゃったのね!

平:でもその方は、僕が役者やろうと思ってるなんて知らないんですよ。僕もその時カゼを引いてて、なかなか言い出せなくて。後日父に相談したら、「あのプロデューサーがこんなこと言ってたけど」っていうのがきっかけで、気が付いたら制作発表のときに座ってたっていう……。

出水:うわー!

JK:それが運命ですね。血の流れというか、運命というか。

出水:でもお母さまはずっと反対していて、『鹿鳴館』に出ることになったとお伝えしたときはどうでした?

平:1年ぐらい口をきいてくれなかったです(^^;)芝居中も、僕の目を見てくれないんですよ!

JK:1年! 長いわね! 本当に嫌だったのね(笑)お父さんも大俳優で個性的だし、ああなったら困ると思ったんでしょうね。個性的な俳優さんですよね、息子から親を見てどう思いました?

平:子供のころは、頑張ってもここには手が届かないというか、同じ土俵に乗るのは自分が損だなと思ってたんです。越えられないし、変わってるし。でも僕も年を取って、自分が何をやりたいのか考えたときに、そんなのはどうでもいいやと思ったんです。越えるとかじゃなくて、本当に自分の好きなことにトライしてみたいっていう。

JK:やっぱりアメリカ生活が大金じゃないですか?

平:大きいですね。本当に今になって、いろんな人生のピースがくっついてきたというのは正直あります。

JK:これからが楽しみね! それとお父さまと違うのは、海外生活しているから、新しい日本と外国の合作とかいろいろチャンスがあると思うんです、日本人にとってホープですよ。

出水:イギリスBBCとNetflix共同制作のサスペンスドラマ『GIRI/HAJI』にご出演が決まってまして、もう撮影も終わってるんですよね! イギリスでは今年秋から放送開始で、日本その他の国ではNetflixで順次配信ということですが、もちろん英語での出演ですよね?

平:日本の出演者が窪塚洋介くんとか本木雅弘さんとか。日本人同士しゃべるときは日本語で、イギリスの人と話すときは英語で。

JK:でもタイトルの『GIRI/HAJI』って日本語じゃないですか。そのニュアンスはわかってるわけ?

平:このドラマの作家がジョー・バートンというイギリス人なんですが、本当に関心するくらい日本のことをわかっていると思うんです。ドラマの中で義理とか恥とかは全く説明はないんです。義理とか恥ってとても日本的だと思うんですけど、英語でいうDutyとかShameっていうのは人の行動の下に流れている動機というか。その匙加減は日本とイギリスでは違うと思うんですけど、そういうところをついているんです。

JK:じゃあ日本人とイギリス人の接点みたいな? そういうところは感じるの?

平:そういうのを描いていたりするんですよね。でも、あからさまに「日本はこうですよ、イギリスはこうですよ」というんじゃなく。

JK:日本はわかるけど、英国ではどんな風なんですか?義理と恥って。

平:義理といっても、息子としての役割だとか、父親とか夫としての社会の中、家族の中の役割みたいなニュアンスでの「義理=Duty」ですね。

出水:作品としては、どういうサスペンスなんですか?

平:僕が刑事なんですよ。窪塚君がやんちゃな弟で、いろんな問題を起こして。日本で死んだと思ってたんですけど、1年後ぐらいにロンドンである事件を起こしたんじゃないかという疑惑が起こって、それを解決しにロンドンへ行くという。それがだんだんファミリードラマのようになっていく。

出水:アクションは?

平:アクションもあります。それも向こうは結構シビれるんですよ! 3日間ぐらいスタントチームが稽古して、そこに僕が入ってやるんですけど、1分半~2分半ぐらいの長回し。切らないんですよ。それがもう……ガラス割ったりいろんなことをやるから、4テイクしかできない(笑)カメラも追ってくるから、カメラの位置とか、いろんなタイミングが本当に完璧にシンクロしないと、っていう……楽しかったです!

出水:楽しかった?! うわ、さすがですね~。

JK:やっぱり男の子ね(笑)

=OA楽曲=

M1. Desire / U2

「コシノジュンコ MASACA」
TBSラジオで、毎週日曜17:00-17:30放送中です。ラジオは、AM954kHz、FM90.5MHz。パソコンやスマートフォンでは「radiko」でもお聴きいただけます。