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丸山ゴンザレスが南アフリカで出会った”薬物中毒者”

ACTION

7月16日(火)のゲストは新書『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』を出された丸山ゴンザレスさん。丸山さんが取材された”悪いやつら”の話を伺います。

尾崎:南米の方って、石を置いて車を横転させるってありますよね。

丸山:それは割と、どこでもあります。車止めを作ってるんですね。目的としては大きく2つあって、1つはそれで減速させて金品を奪いに行く。もう1つは知らない車かどうか確認するために減速させるという。知らない車であれば容赦なく強盗しに行きます。でも、これを知っているかどうかって非常に重要で。情報としてそれを知っているかどうかで、それで現場で何が起きているかどうかが分かるんです。人間ってすぐパニックになるんですよ。常に冷静に対処することが大事です。遠くで車止めが見えたら、「この先に何かあるから戻ろう」と。「何か石ころがあるな、通れるかな?」で行っちゃうともうアウトなんです。

尾崎:こういう犯罪があるという知識があることが大事なんですね。

丸山:”巻き込まれたらどうするか”じゃなくて、”巻き込まれないように知識を持つ”ことが大事ですね。そういうのを現場で得てきて、皆様にお伝えすることが仕事かなと思ってますね。

丸山:南アフリカを取材していく中で、ドラッグディーラーや薬物中毒者も取材していたんですが、ドラッグディーラーは「生活のため」という目的があるからまだ分かるんですが、薬物中毒者の中でも直接死に至るようなほぼ毒薬みたいなドラッグを摂取する流れが世界中であるんですね。南アフリカではニャオペと呼ばれるヘロインの屑から作ったドラッグがあって、質が悪いんです。注射器で刺した途端に血管が黒くなるんです。

幸坂:ひぃ〜!

尾崎:何故それは使うんですか?

丸山:快楽ではなく現実逃避みたいですね。死ぬ勇気もないけど、死んでも構わない。自分で自分の人生に価値はないと思ってる人たちが多かったですね。

尾崎:話してて元気がない感じでしたか?

丸山:他に楽しみがない感じでしたね。ニャオペは240〜270円で買える安さなので。安価で買える強力なドラッグに手を出すともう抜けようがないので。それを買うためだけに働いているという。真夜中に自警団の人たちと回ったんですけど、出会った黒人が「俺だって家族も欲しかったし、家も欲しかったし、車も欲しかったんだよ〜!」と騒いでたんですが、自警団のおじさんは「はいはい、分かった分かった」と。本人たちは悲惨なんだけど、地元の人たちはあっけらかんとしてるんですよね。その辺り、南アフリカという国の国民性ですよね。個人主義だけどグループコミュニティは大事にするところの矛盾ですよね。

尾崎:悲壮感は漂っているんですか?

丸山:中毒者はそうですが、売人やギャングは漂ってないですね。あるギャングはクラブの仕切りをしているんですが、その時は明るく楽しそうにはしゃいでましたね。

尾崎:色んな顔がありますよね。

丸山:悪人かどうかって判断出来なくて、違法かどうかという確かに明文化されてるものしか出来ないと思ってるんです。良い人と悪い人って今日と明日で変わってきますから。

尾崎:海外の方とは日本にいる時でも連絡を取ったりするんですか?

丸山:いっぱい取ってますよ。いつ、誰が、どの国で仲間になってどういう情報が入るか分からないので、1回知り合った人はなるべく連絡を入れたり、日本に来てたら会ったり、向こうに行ったら用もなく顔出したり。フリーランスのジャーナリストなので、そういうのが生命線になるんですよね。あと、普通に色んな人と会って話すのが好きなんですよね。

尾崎:お互い面識ない状態で繋がっていく中で、コミュニケーション以外で一番大事なツールは何でしょう?

丸山:これは僕の場合なんですが、大体下ネタ話すと仲良くなります(笑)ある時気付いたんです、下ネタ話すときの男の顔は世界中共通してます(笑)

丸山:ふにゃ〜っとした顔になって「ウッへッへッ」みたいな笑い方して(笑)何語で話してても、「こいつ、下ネタ話したでしょ?」と聞くと「何で分かるの?」みたいな(笑)

尾崎:顔で分かるんですね(笑)それで距離が縮まるんですね。

丸山:すごく縮まります。「日本ではこういう子がモテるんだけど、この国はどうなの?」みたいなくだらないことを言い合えるような空気を作っておくと、シリアスな質問をするときに「こいつはここが聞きたいんだな」と思って協力してくれて。とにかくギスギスした人間関係からは良いことは生まれないので。ちょっとの駄話も大事にしてます。

尾崎:危ないところにいるとシリアスな雰囲気になるかと思うんですが、意外と違うんですね。

丸山:そんな顔していくと向こうも緊張しちゃうので。僕の場合は基本的にそこに長くいないので。下手したら10分、20分で立ち去っちゃうので。「こいつになら話してもいいか」という風にしたい。僕は異物のまま入って行き、異物のまま出て行きたいので。そこに絶対に同化しないようにしてます。

丸山さんが出会った”悪いやつら”、全編はradikoのタイムフリーで聞くことが出来ます。

7月16日のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190716163102 

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)