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尿の溜まり具合をスマホで計測できる「D Free」とは

ACTION

毎月、最終金曜の午後5時からは、自らACTIONを起こし、新たなサービスで世の中に新提案をする起業家・経営者の方々をお迎えする、INNOVATIVE ACTION。そのアイデアや、実現したい未来を伺っていきます。4月26日にお迎えしたのは、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社・代表取締役・中西敦士さんです。

1983年生まれの中西さん。大学卒業後、コンサル会社や青年海外協力隊での活動・留学を経て、2015年に現在のトリプルダブリュージャパンを設立し、尿が出るタイミングを事前に予測する世界初のヘルスケア製品「D Free」を開発されます。これは、お腹の下に小型の超音波センサーを貼り、膀胱をモニタリングすることで、膀胱に溜まった尿の量を計測。スマートフォンに1~10の10段階で溜まり具合が表示され、溜まってきたら「トイレに行きましょう」という通知が出ます。介護や障害で排尿に困っている方や、尿漏れ・頻尿に悩む方などに幅広く使われていて、アメリカで開催された家電の見本市「CES2019」では、ベスト・オブ・セスに輝きました。

幸坂:D Freeの名前の由来を教えてください。

中西:アルファベットの”D”と”Free”で「D Free」なんですけど、この”D”は”Diaper”、英語で「おむつ」という意味になります。”Diaper Free”ということで、「おむついらず」というところから、この商品名を名付けております。

幸坂:先程、小型のセンサーというお話が出ましたが、どれくらいの大きさで、どんな風に使うのですか?

中西:本体部と実際のセンサー部の2つに分かれてまして、センサー部は消しゴムサイズぐらいになります。本体部は小さなどら焼きぐらいの大きさかなと。

幸坂:片手ですっぽりと包み込めるぐらいの大きさですね。

中西:そうですね。このセンサー部を下腹部、おへその下10センチぐらいのところに、今はテープでお腹にジェルを塗ってから貼りますが、これからはジェルパッドのようなもので簡単に付けられるものも開発しております。あとは、スマートフォンでアプリをインストールして頂ければ、iPhoneでもAndroidでも大丈夫です。それで登録すればアプリが開きまして、自動的に今どれぐらいおしっこが溜まっているかがスマートフォンで見ることが出来ます。

幸坂:今、スマートフォンで”3”という数字が出ていますが、これはどういう意味なんですか?

中西:実際に今私が付けているんですけど、膀胱の膨らみを捉えていまして、その膨らみの大きさに合わせて”3”という表示が出ているんですけど…

幸坂:今、”4”になりましたね!

中西:そ…そうですね(笑)昼食を食べまして、そのときに飲んだお水がどんどん膀胱の方に降りてきていると(笑)

幸坂:どんなところから、このアイデアを思いついたんですか?

中西:私が2013年、アメリカに留学していたんですが、引っ越しをしている最中に、引っ越し先に間に合わず漏らしてしまうということがありまして(笑)もう2度と漏らしたくないというところからですね、タイミングが全員に分かれば漏らしてなかっただろうというところから、こういう商品を開発しようと思いました。

幸坂:アイデアを考えるにあたって、大切にしていることはありますか?

中西:世界にいる人がどういうことに悩んでいるかということですね。実体験も踏まえですが(笑)課題があるということは、それを解決する方法も世界唯一であるということも往々にしてあるのではないかと思っておりまして、世界の人がどういうことに悩んでいるのか、課題になっているのかということを考えることを大事にしています。

幸坂:パッと思いついてから、実際に形になるまで、どれくらい時間はかかりましたか?

中西:実際に介護施設で使って頂くまでには、私が漏らしてから約4年…

幸坂:漏らしてから(笑)

中西:実際に始めようと思ってから3年半とかですね。まだまだ改善する点はいっぱいありますが、使って頂けるような形には最低限なりました。

幸坂:D Freeが今後、こんな風に役立ってほしい と思うことはありますか?

中西:D Freeは今はおしっこだけですが、うんこのタイミングも予測するのを開発しておりまして、今介護施設でトライアルをしている段階なんですが、来年には販売出来るように開発を進めております。まずはトイレに悩みを抱えている方に使って頂いて、少しでも負担を減らせるようになればいいなと思っています。

幸坂:高齢の方にお話を聞くと、便意を感じにくくなるということもよく聞きますからね。あと介護の現場以外でもD Freeを活用出来る場面があるそうですね。

中西:実は60歳を過ぎると78%の方は「トイレが近くなった」ですとか、「少し尿もれがある」といったような悩みがあるというデータがあります。普段の生活では支障はないんですが、例えば3時間ライブに参加するとか、飛行機で長時間窓側座りたいけど「トイレがなぁ…」という方にもですね、これを使って安心して頂くというのが1つあります。

中西:あとは膀胱トレーニングという、膀胱が膨らむように少し我慢するというところも大事になってきまして、それを例えば「”6”になるまではトイレに行かない」とか、「夜や休日家にいるときだけやってみて、そもそも溜められる量を増やしていく」といったようなことをサポートする機会として使って頂けたらなと思っています。

幸坂:膀胱を鍛えていくんですね。

中西:そうですね、膀胱も筋肉ですので。

幸坂:本日のゲストは、トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社、代表取締役・中西敦士さんでした!ありがとうございました。