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歌手・八代亜紀は人の心に寄り添う”代弁者”

ACTION

7月26日(金)のゲストは歌手の八代亜紀さん。八代さんの”代弁者”としてのルーツを、金曜パーソナリティ・武田砂鉄さんが伺います。

武田:自分の声が魅力的だと認めてもらえたのはキャバレーで働き始めてからなんですよね。

八代:12歳のときに父がジャズのLPレコードを買ってきてくれて、リズムがボサノバであれスウィングであれ、すごくかっこよくて。その頃父が会社を独立して作って、軌道に乗らせるのが大変で。「私の声だったら、一流のシンガーになれる」と思って、リズムを勉強しました。父を助けられると思って。それで数年、年をごまかして地元のキャバレーで働いたんですね。そこで歌いまして。3日間でバレたんですが。父の友達が飲みに来ていたので(笑)

武田:地元の付き合いなのでね。「あれっ、あの人の娘だよね?」っていう。

八代:それで歌ったとき、自分の声がエコーになるんです。ふぁ〜っとフロア中に広がったんです。そしたらお客さんやお兄さんたちが全員立ち上がって、全員ダンスし始めたんです。満杯のフロアで。「あぁ〜、いい声〜」と思いました!


武田:やっぱり当時、キャバレーで働いている女性たちはいろんな背景を抱えていて、そういう悩みを全部八代さんに聞いてもらうみたいな役割に最初からなってたんですね。

八代:その後、父にバレて追い出されました。「不良だ!」と言われて勘当されたので、東京に来て、色んなボーカリストをやりながら銀座に辿り着いて。そこのお姉さんたちが泣くんですよね。自分たちのことを歌ってくれているということで泣いてくれるんです。そのときは「東京のすごいところでウケたぞ〜」と思いました(笑)


武田:そうやってお店で表に出ているその人たちの顔と、後ろに戻ったときの抱えたものが違っていたりするんですよね。

八代:びっくりしたのが、お姉さんたちの給料日になると、裏口に年取ったお父さんとか彼とかが給料を取りに来るんです。そういうのを見たときに、表では優しい笑顔をしているのに、今は苦しい顔をしているんです。女心って悲しいなとは、10代で思いました。

武田:お姉さんたちは八代さんの歌を聴いて、世の中ではハッピーな歌がある中で、八代さんのそういう曲に心を奪われていったんですね。

八代:その気持ちになって。代弁者になって、その思いで歌ったら皆さん泣き出して。「これが歌の心か」と知りました。

武田:八代さんが繰り返し仰っている言葉で、「私は表現者じゃなくて代弁者なんだ」という言葉は、そういう経緯を知ると、代弁者にならざるを得なかったということなんでしょうね。

武田:色んな地方にトランク片手にレコードを売りに行って。

八代:もう全然売れなくて〜(笑)地方は回りましたね。

武田:インタビューのときに印象的だったのが、握手をするのがすごく嫌だったと。トランクをガタガタ道で引っ張るから手が豆だらけになっちゃって。

八代:当時、引っ張るトランクはないんです。抱えるんです。レコードを詰めたトランクを。今のようにキャスターはないんです。時代的に。あら、時代が分かっちゃったわね(笑)

武田:キャスターありで話してすみませんでした(笑)


八代:引かないで抱えてたんです。レコード50枚ぐらい、衣装、メイク道具ともう重たかったんです!だから手は豆が弾けて痛いんです!第一関節で抱えていったことも何度もあります。マネージャーもおらず、1人だから。そのときにキャンペーンで地方のキャバレーで歌ってたんです。で、お客様と握手をすると、「ん?」と微妙な顔をされるんですね。そうしたら、「はい、これで拭きなさい」と温かいおしぼりを持ってきて下さって。人って優しいなと何度も思いました。夜行列車で移動してた時には…

往年の大スターや女性刑務所での慰問活動、世界各国を周るなどをして色んな人と出会ってきた八代亜紀さん。全編はradikoのタイムフリーで聞くことができます。

7月26日のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190726162345

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)