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障害があっても楽しめるセーリング▼人権TODAY(2019年8月31日放送分)

人権TODAY

毎週土曜日「蓮見孝之 まとめて!土曜日」内で8時20分頃から放送している「人権トゥデイ」。様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

今回のテーマは、「障害がある方も体験できるマリンスポーツ・セーリング」です。

下肢障害、視覚障害のある方のためのセーリング体験会

東京・江東区の若洲海浜公園にあるヨット訓練所で行われた身体障害のある方を対象にしたセーリングの体験会を取材してきました。
主に、下肢障害(脚や股関節などに障害のある方)、視覚障害者を対象とした体験会です。若洲ヨット訓練所の施設管理責任者でもあり、障害者向けのセーリング体験会を主催したNPO法人「マリンプレイス東京」代表、浜崎濠次郎(はまざき・ごうじろう)さんに伺いました。

5年前に障害者向けの体験会を始めて、だんだん回数を増やしていって、今年は2カ月に1回のペースでやっています。将来的には障害者ヨット教室を目標にやっています。障害のある方も色んな段階あると思うんですけでも、みんながセーリングを楽しめることを目指していきたいなと思っています。

 

どうやって乗船する?

セーリングとは、名前の通り、セール(SAIL)=帆を張って、帆の表面を流れる風が生む力を動力として、船を進ませるヨット競技の一種です。今回使用したのはハンザ級という2人乗りの小さめの船で、帆が1枚付いている船と、2枚付いている船を使用しました。ともに、安定した走りができるタイプの船で、障害のある方やお子さん高齢者の方まで乗ることができます。

初めて体験する方もいらっしゃるでしょうし、ましてや下半身に障害のある方だと乗るのも大変なのでは?初心者はまず、セーリング連盟の資格を持つボランティアに船が進む構造を教えてもらいます。そして、桟橋までは車椅子や杖で移動。そこからは、ハンモックが付いた油圧リフトを使って帆の付いた船に乗せてもらいます。

この日は、下肢障害のある方、視覚障害のある方、合わせて12人が参加しました。初めて参加する方、過去に何度か体験したことがある方は半々。お一人でいらっしゃった方もいましたが、介助者の方、そしてボランティアスタッフなどを合わせると総勢50名ほどいらっしゃいました。
午前中は自由に乗船。午後はグループになってミニレースを行いました。この日初めて参加したという、下半身に障害がある車椅子の女性に伺いました。

すごく楽しかったです。やっぱり海なので、オープンスペースなところがいいのと、皆さんが気持ちよく手伝ってくださるので、気兼ねなく甘んじて受けることもできますし。障害者でも受け入れてくれるというのを大々的にメッセージを出していたのがここだったので、やってみようかなと。体験してみませんかということで、行ってみようかなと。

 

初心者でもスタッフがしっかりサポート

海のスポーツというとどうしてもハードルが高いですが、気軽に参加できるというのがポイントのようです。
視覚障害者の方もいらして、私も正直、参加するにはハードルが高いなと感じたのですが、ボランティアの方が同乗して丁寧に操作を教えていました。
海の上ですと風を肌で感じることができますし、自分でロープをコントロールすることで帆に風を受ける感覚がダイレクトに伝わるため、むしろ視覚障害者の方に人気なのだそうです。

セーリングという競技自体は、オリンピックでは採用されている競技ですが、パラリンピックでは2020年東京大会、そして次の2024年パリ大会では採用が見送られています。パラリンピックでの採用復活を目指す動きもあるようですが、むしろ、地域に根差して、障害の有無、年齢関係なく、より多くの人に参加できるようにしていこうという動きにシフトしているのだそうです。

今回のイベントは、そのための一歩として、マリンスポーツを様々な人により身近に感じてもらいたいという思いが伝わってきました。

こちらの団体では、下肢障害、視覚障害のある方を対象に体験会を開いているということですので、興味のある方は参加してみてください。
今年度は9月、10月、冬はお休みして、来年3月を予定しているということです。
詳しくは、「障害者セーリングチャレンジ若洲」で検索してみてください。

(取材報告:TBSラジオ・ディレクター 瀬尾崇信)