お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

放送中

放送中


  • 放送ログ
  • 音声あり

ソーラーカーで世界一に!工学院大学生が挑戦

森本毅郎 スタンバイ!

今回は、日本の大学生による世界一への挑戦「2019 Bridgestone World Solar Challenge」について。9月2日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。

 

 

世界一に挑戦するのは工学院大学の学生たち。いま自動車メーカー各社が電気自動車などの開発を進めていますが、工学院大学の学生の挑戦はそのひとつ上のレベル、太陽光だけを動力源にするソーラーカーでの挑戦です。来月オーストラリアで行われる世界最高峰のレースに出場するということですので、まずはこのレースについて、工学院大学教授でチームの監督を務める、濱根洋人さんに伺いました。

★3000kmの砂漠を爆走!5日間のソーラーカーレースとは

工学院大学・教授で監督の 濱根洋人さん
オーストラリアを3000km縦に走るレースで、単純に言うと早く着いた人勝ちというモノ。3000kmで5日くらいだけど、ソーラーカーなので曇ったりすると6日とか7日に。過酷なレースで、夕方5時に止まった所でキャンプをする。1日に 500km以上走ってどこに止まるか分からないので、キャンプを兼ねた5日のサバイバルレースになる。
森本毅郎スタンバイ!

ダーウィンからアデレードまで、オーストラリアを3000km縦断します(「2019ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」オフィシャルサイトより引用)

森本毅郎スタンバイ!

砂漠の中を走行。1日に、東京から青森間の距離を走行。過酷なレースです

森本毅郎スタンバイ!

現地では、学生30人・教員10人の合計40人で移動します。写真はキャンプの様子

10月に開催される「2019 Bridgestone World Solar Challenge」は、太陽光だけを動力源に、23カ国の企業や大学など、世界各国から47チームが参加するレースです。走行可能時間が8時〜17時なのですが、これは「太陽が沈むから」という理由だけでなく、夜行性のカンガルーと事故にあわないようにするためだそうです。

森本毅郎スタンバイ!

学生たちが作ったソーラーカー「Eagle(イーグル)」

森本毅郎スタンバイ!

歴代車体。左上から時計回りに、1号機・2号機・3号機・4号機

このレースに、国内企業の協力も得ながら、工学院大学の大学生や大学院生約400人が設計から製造まで手掛けたソーラーカーで参加して 優勝を目指します。学生たちが作ったソーラーカーは1人乗りで、その名も「Eagle(イーグル)」。鷲のくちばしのように正面が尖っていて、空気抵抗を弱めるための工夫が施されています。

★試行錯誤を繰り返してようやく完成…

学生たちが2年の月日を費やして完成させたこのソーラーカー、カーボン素材を使ったボディを完成させるだけでも苦労があったようです。チームに参加している、修士2年生の安部達哉さんのお話です。

工学院大学・修士2年生 安部達哉さん
お正月が終わった後、3ヵ月間 スポンサー企業に学生で泊まり込んで自炊をして、朝8時〜9時、10時までやって、凄く辛かった。1つの目的を持った学生達なので、終わった後にゲームやテレビで楽しむとはいかない。あそこの設計はどうとか成果が出せるのかなどを話し合って、プレッシャーは感じていた。ただ、ボディが完成した時には自分たちが構想段階から考えて悩んで、色々な大人から叱られて出来た車体だ思うと震えました。
森本毅郎スタンバイ!

左から安部さん、相原さん、濱根教授

3ヶ月の泊まり込みには学生が入れ替わり立ち代わり参加して、常時30人の学生が 協力企業のアドバイスも受けながら完成させたということです。さらに、安部さんは3ヵ月間ずっと泊まり込んでいたうちの一人だったので、人一倍苦労も大きかったようです。

他にも、イーグルに搭載されるモーターやバッテリー、部品なども、基本的には学生達が設計から製造までを手掛けている事もあり、チームに参加する400人の学生達は、「設計、試作、製造」を繰り返し、不具合などが見つかれば一から作り直したりと、相当な苦労を重ねてソーラーカーを完成させたようです。

★“世界初”が詰まったソーラーカー

そして、このイーグルには世界一に向けた機能も搭載されているそうです。メカニックを担当する、修士2年の相原想治さんのお話です。

工学院大学・修士2年生 相原想治さん
今回は、太陽パネルも人工衛星で使うものを使っている。サスペンションも乗っていても振動が伝わりにくい設計をしていたり、アクリルとかの素材が劣化しないような特殊なモノを塗っている。この2つは世界でどこも使っていない。自分たちが初めて使う。

相原さんは、世界初となるサスペンションの設計から関わっていて、パソコンを使った設計や部品の作成を10回以上も続けたということです。さらに、お話にあった素材の劣化を防ぐ塗料も、工学院大学で作られた世に出回っていない塗料ということで、“世界初”の技術が詰まった車体で、満を持して挑みます。

★ベストを尽くして優勝目指す!

最後にレースに向けた意気込みを伺いました。

工学院大学・修士2年生 相原想治さん
今回は、昨年よりも多くの新しい技術やお金も掛かってるので、優勝目指して頑張りたい。でも自分や皆で作った車なので、何よりも安全第一で頑張りたい。自信はある。他のチームの情報を見て不安にもなるが、自分達の車が一番だと思って頑張る。
工学院大学・修士2年生 安部達哉さん
自分はレースの中で、ドライバーに速度などを指示する。最高速度で走り続けるのがベストだけど、雨が降って発電できない状態が続く時に速度を上げると、エネルギーが無くなって止まってしまう。天気を見てエネルギーの消費を考えながら、どんな戦略で行くかドライバーに指示する。勝つか負けるかは自分達に掛かっているので、他の人も含めてベストを尽くして優勝を目指したい。

レースは、現地時間の 10月13日にスタートして、早ければ17日はに結果が出るということです。

田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!