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「十五夜に聴く『月』の名曲『Moon River』傑作選」(高橋芳朗の洋楽コラム)

ジェーン・スー 生活は踊る

音楽ジャーナリスト高橋芳朗さんによる洋楽コラム

「十五夜に聴く『月』の名曲『Moon River』傑作選」

十五夜に聴く『月』の名曲『Moon River』傑作選http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190913123858

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)

【高橋芳朗】
本日は中秋の名月、十五夜ということでこんなテーマでお送りいたします。「十五夜に聴く『月』の名曲『Moon River』傑作選」。

BGM Moon River / Audrey Hepburn

【高橋芳朗】
「Moon River」は1961年に公開された映画『ティファニーで朝食を』の挿入歌。もう皆さんご存知ですよね。オードリー・ヘプバーンが窓辺でギターを爪弾きながら「Moon River」を歌うシーンはあまりにも有名でしょう。本日はそんな「Moon River」の傑作選ということで計4曲、おなじみのスタンダードをさまざまなスタイルで楽しんでいただけたらと思います。

さっそくいってみましょうか。まずはナンシー・ウィルソンによる「Moon River」。1963年の作品です。ナンシー・ウィルソンはオハイオ出身のジャズシンガー。去年の12月に81歳で他界してしまいましたが、3度グラミー賞を受賞している偉大なジャズシンガーです。このナンシー・ウィルソンのバージョンは、彼女のソウルフルでよく伸びるボーカルが存分に発揮された颯爽とした「Moon River」になっています。

M1 Moon River / Nancy Wilson

【ジェーン・スー】
まあ、上手いですね!

【高橋芳朗】
上手いね、よく伸びるね!

【ジェーン・スー】
上手い人が力6割ぐらいで楽しく歌ってるこの感じ?

【高橋芳朗】
やっぱりジャズボーカルは余裕で歌ってる感じがないとね。

【ジェーン・スー】
潜水25メートルやった後にプールから上ってきて「ムーーーーンリーーバーーーー♪ まだまだ出るよ!」みたいな感じだもんね。

【高橋芳朗】
フフフフフ、ぜんぜんうっとりできないたとえだけどね。では2曲目、続いてはイノセンス・ミッションの「Moon River」。2004年の作品です。イノセンス・ミッションは1989年にデビューしたペンシルバニア出身のインディーロックバンド。この曲は女性ボーカルのカレン・ペリスが自分の子供たちに歌って聴かせる子守歌をコンセプトにして作ったアルバム『Now the Day Is Over/おやすみのうた』というカバー中心のアルバムの収録曲になります。アコースティック調の優しい「Moon River」という感じですね。いま眠りかけている堀井さんにばっちりなBGMだと思います。

【堀井美香】
私ね、毎週のこの時間をどれだけ楽しみにしているか本当にわかってもらいたい。

【ジェーン・スー】
堀井さん、いつもこの時間は声がまったく出ていないから楽しんでなさそうに聞こえる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はいちばん楽しんでるのはこの人ですから(笑)。

【堀井美香】
ちょっと引いて車に乗ってる感覚でいま聴いていたんです。

【ジェーン・スー】
リスナーか! 発信しろ!(笑)

M2 Moon River / Innocence Mission

【高橋芳朗】
スタジオ内、ちょっとみなさん眠りかけております(笑)。

【ジェーン・スー】
(小声で)おはようございます……。

【高橋芳朗】
(小声で)おはようございます……「Moon River」特集をお届けしております……フフフフフ、ふざけるのもいい加減にしろっていうね(笑)。というわけで、ファーファの香りが漂ってくるようなイノセンス・ミッションによる優しい「Moon River」でした。

【ジェーン・スー】
そうですね。フーッと寝ちゃいそう。

【高橋芳朗】
3曲目はジェイコブ・コリアーの「Moon River」。これは今年6月に発表されたばかりの作品です。ジェイコブ・コリアーはロンドン出身の25歳。アカペラと楽器演奏の多重録音を駆使したパフォーマンスをYouTubeで配信して注目を集めたアーティストで、この若さにしてすでにグラミー賞を2度受賞しています。そしてなんと彼は現在来日中。まさに本日恵比寿ガーデンホールで公演を行なうことになっていますが、この「Moon River」を聴いたらいまからでもコンサートに行きたくなる人が続出するかもしれません。

M3 Moon River / Jacob Collier

【高橋芳朗】
まるでクリスマスのような荘厳さ。圧巻のボーカルの重ねっぷりでした。

【堀井美香】
たっぷりでしたね。

【ジェーン・スー】
すごかったですね。まさに荘厳な気持ちになりました。

【高橋芳朗】
神聖なムードになりますよね。それでは最後、最後の曲は先ほどの相談メールで「喝を入れてほしい」という方がいたので僭越ながら僕からも曲を通して「カツ」を入れさせていただきたいと思います。

【ジェーン・スー】
おっ、なんですか?

【高橋芳朗】
勝新太郎さんです!

【ジェーン・スー】
そういう「カツ」じゃない! おい!

【高橋芳朗】
勝新太郎さんが歌う「Moon River」、1969年の作品です。

【ジェーン・スー】
なんでも最後に勝新太郎をかければ締まると思ってるじゃろ!

【高橋芳朗】
フフフフフ。ひさしぶりのこのパターン、勝新締めでございます。ジェーン・スーさん言うところの「いま最も抱かれたい故人」、勝新太郎さんの「Moon River」はいかなる仕上がりになっているのでしょう。

【ジェーン・スー】
鬼籍に入っている方のなかで最も抱かれたい人です。

【高橋芳朗】
フフフフフ、堀井さんがバカウケしてます!

M4 Moon River / 勝新太郎

夜を歌う+8

【高橋芳朗】
まるでブランデーの海に浸かっているような勝新太郎さんのあまーい「Moon River」でした。悶絶していた堀井さん、いかがでしたか?

【堀井美香】
これはなにか公に認められたものですね(笑)。

【ジェーン・スー】
なに言ってるの?(笑)

【堀井美香】
これは公式なもの……なんて言うんだろう? 密かに聴くというよりは。

【高橋芳朗】
オフィシャルの「Moon River」ということですか?

【堀井美香】
そうそう(笑)。

【ジェーン・スー】
日本の宝(笑)。

【高橋芳朗】
今夜は天気予報によると雲の合間から月が見えるかどうか微妙なようですが、もしお月様が顔を出した際には勝新のオフィシャル「Moon River」など聴いてみてはいかがでしょうか。

【ジェーン・スー】
勝新の「Moon River」を聴いたら、いつもモジモジしてるふたりでもなんか起こっちゃうかもよ?

【堀井美香】
勝新は「ムーンリバー」の「ム」の声の出し方からして違うもん!

【ジェーン・スー】
もう一回やってみて!

【堀井美香】
「ンムゥ~~~ン♪」みたいなね(笑)。

【高橋芳朗】
というわけで、今回はひさびさの勝新締めでお送りいたしました!

―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ―― ◇ ――
当ラジオ番組では「日々の生活に音楽を」をコンセプトに、音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんによる洋楽選曲を毎日オンエア。最新1週間のリストは以下です。

9/9(月)

(11:11) The Girl Is Mine / Paul McCartney & Michael Jackson
(11:25) Behind the Lines / Phil Collins
(11:36) Second Hand Woman / Steve Winwood
(12:12) Love in Store / Fleetwood Mac

9/10(火)

(11:08) Am I The Same Girl / Barbara Acklin
(11:25) Since You Showed Me How to Be Happy / Jackie Wilson
(11:37) Higher & Higher / Erma Franklin
(12:13) Honey Babe / Ginji James
(12:50) 世界は僕の両手に / ザ・テンプターズ

9/11(水)

(11:08) September Gurls / Big Star
(11:36) Hooked On Love / Brinsley Schwarz
(12:14) Magnet / NRBQ
(12:50) Muswell Hillbilly / The Kinks

9/12(木)

(11:04) Take The ‘A’ Train / 美空ひばり
(11:24) You’re The Top / Anita O’Day
(12:36) Sometimes I’m Happy / Sarah Vaughan
(12:14) Between The Devil and The Deep Blue Sea / Ella Fitzgerald
(12:50) 河童 / 石川さゆり (ゲスト選曲)

9/13(金)

(11:04) Clouds Across The Moon / The Rah Band
(11:36) Boy Who Cried Wolf / The Style Council
(12:13) Don’t Work That Hard / Scritti Politti