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町山智浩×武田砂鉄!編集者からライターになった2人の初対談

ACTION

9月20日(金)のゲストコーナーは、映画評論家の町山智浩さんにお越しいただきました!火曜日の「たまむすび」でもおなじみの町山さんですが、今回は「ACTION」にて武田砂鉄さんと初対談です。

武田:町山さんが週刊文春で連載している「言霊USA」は、もう何年ぐらいやってますか?

町山:10年です。500回!

武田:もう僕は町山さんはもちろんですが、ナンシー関さんや小田嶋隆さんみたいに、週刊誌でずっと連載するということに憧れを持っているんですよね。それって今、なかなか一から積み上げるのって難しいじゃないですか。週刊誌って町山さんぐらいの年代の人が牛耳っているから!

町山:あぁ〜、ジジイが上で踏ん張ってますからね。死なないといけないですね(笑)

武田:「こんなくだらないこと書きやがって」という人もいますが、そういう人に限っていろんな記録を樹立していたりして。

町山:本当はそんな人は退場したほうがいいんだけど、「あいつ、人気がないから退場した」って言われるのが悔しいからやっているだけですよ。

武田:そう言われるのが中身がなくても続けるんですね。もう、席が空かないんですよね。

町山:殺すしかないですよ!(笑)

武田:そうですか(笑)もう、僕が中学・高校時代から小田嶋さんや町山さんの文章を読んでいて、それで今たまむすびの月曜日・火曜日にそれぞれ出てるじゃないですか。

町山:いつまでもやってますよね。「隠居しやがれ!」って思いますよね(笑)

武田:本当に席を譲らない人たちだと思ってますよ(笑)

町山:俺のことを「席を譲らない頑固なやつ」みたいに言わないでよ(笑)

武田:まぁ、それを僕らの世代はどう足を引っ掛けて倒すかを考えなきゃいけないんですけどね。

町山:バトルしかないんですかね。でも僕は誰かとバトルをしたかと言うと、そうではないからね!

武田:町山さんが物書きになられたとき、目の上のたんこぶみたいな人が揃っていたことはないですか?

町山:それで言うと、椎名誠さんが大物のコラムニストとしていましたが、週刊文春は自分から降りられたので空きがあったんですよね。だから自主的に退場する人もいますよね。

武田:町山さんは最初編集者をやってからライターになったっていうところが一応僕との共通点ではあるかなと思うんですけど、編集者からライターになる利点はありますか?

町山:利点は…締め切りの本当の締め切りを知っている。

武田:ああ~(笑)

町山:週刊誌だと中綴じになってるから折の最後の方にページをまわしてもらえればスクープが入るぎりぎりまで伸ばせるでしょとか、技術的な部分を知ってる。これは編集者ならではですね。

武田:自分が物書きになるきっかけになったのが80年代90年代に出ていたサブカルチャーとか町山さんがやられてた別冊宝島シリーズはよく買ってて、今読み返すとこれだけ自由に報道できたんだっていうある種うらやましさもあるんですけど。

町山:これは1991年ですか、このとき400字で4000円だったんですよ。今あんまり変わってないんじゃないかな。

武田:そうなんですよ。これだけ物価が変動してもライターに払われるギャラって変わってないんですよね。むしろ…みたいなところもあります。

町山:じゃあこの頃の別冊宝島、初版で何部出してたでしょうか!

武田:今の基準でいくと、15000部ぐらいだと思います。

町山:全然。35000刷ってた。で、10万は普通。

武田:すごいことですよ…。

町山:で、著者全員に印税払ってました。

武田:印税払いですか!普通ライターって書いたきりでいくらなんだけど、著作だと重版って言って、売れたらその分印税が入るんだけど。こういう雑誌形式で印税払いってすごい…。それはある種、どんなテーマをやっても別冊宝島だからって食らいついてきてくれるっていうイメージがあったんですかね。

町山:あったんですね、その頃は。当時僕が10万部以上出していた別冊宝島は4、5冊ありますけど。まあ良い時代でしたね!(笑)

武田:先輩たちに会うと「いい時代でしたね」って終わるんだけど、終わらせないでくれよ!って勝手に思ったりするんですけどね。

町山:書店数も減ってるし、数に限界がありますよね。

武田:でも当時のライターの人たちって、編集者から言われたテーマについて本当は自分で詳しくなかったとしても、やります!って言って3週間後にはあげてくるような時代でしたよね。

町山:そういう時代でした。

武田:たぶん今って政治についてはこの人に聞こうとか、サブカルチャーのこの音楽についてはこの人に聞こうって、物書きの範囲がミニマムになってきてるんですよね。それを自分が読んできた物書きの人たちってなんでもやってたから、発注する側がスペシャリストばっかり発注しようっていう意識が強くて、なんでもやらしてくれるっていう感じが薄まってたりするんですよね。

町山:この頃はまだニュージャーナリズムの影響があったんですよ。だから自分は知らないところに飛び込んでそれを体験して調べてそれをそのまま書くというジャーナリズムを色んな方々がやっていて、その一環で作られてるんですよ。別冊宝島っていうのは根底にアメリカンジャーナリズムでもローリングストーンが一番大きくあって。ロックライターに大統領選挙を取材させるとか、そういうことやってたものの延長線上にあるんです。

まだまだ続く!町山智浩×武田砂鉄の初対談。全編はradikoのタイムフリーで!

9月20日(金)のGUEST ACTIONを聴くhttp://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20190920162834

radikoで放送をお聴きいただけます(放送後1週間まで/首都圏エリア無料)