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これが本物の「アポ電犯」の声だ!自治体が取り組む特殊義対策

森本毅郎 スタンバイ!

深刻な特殊詐欺。「オレオレ詐欺」から始まって「振り込め詐欺」「アポ電詐欺」と巧みに進化していて、被害は減りません。殺人事件になってしまったケースまで出てしまいました。そうした中、自治体による特殊詐欺対策が強化されているということ。9月30日TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」(月~金、6:30~8:30)の「現場にアタック」で、レポーター田中ひとみが取材報告しました。


まずは東京・世田谷区。区民向けに「特殊詐欺ホットライン」を開設しました。詳しいお話を、世田谷区・地域生活安全課の横田直樹さんに伺いました。

★気軽に相談できる!世田谷区の「特殊詐欺ホットライン」

世田谷区・地域生活安全課 横田直樹さん
自宅などにアポ電などが入ってきて不審な電話だと思った時に、気軽に相談してもらう特殊詐欺専用の相談窓口です。まず、電話の内容を確認して、内容によっては詐欺の可能性が高いと説明して、相手と連絡を取らないようにアドバイスします。早急に対応が必要な時は警察と連携して対応します。サービスを開始して約1年経って、480件くらいの相談が来ています。
森本毅郎スタンバイ!

世田谷区役所で聞きました

森本毅郎スタンバイ!

世田谷区「特殊詐欺相談ホットライン」

世田谷区は昨年まで、特殊詐欺の被害件数が、7年連続23区でワースト1位…。そこで、チラシやホームページで注意を呼び掛けたりキャンペーンを行うなど、区民に対して注意喚起を続けてきたました。そうした中で、昨年9月から始めたのがこのホットライン。世田谷区民向けのサービスなのですが、それでもホットラインには1年間で480件の相談があったそうです。

★ご近所への呼び掛けを喚起

世田谷区としては、区内の被害を少しでも減らそうとホットラインを開設したわけですが、ホットラインで相談を受けた際の対応も工夫しているようです。

世田谷区・地域生活安全課 横田直樹さん
1カ所電話が入ると周辺の高齢者のお宅にも入ることが多いようなので、電話を切る際には「友達などに注意して教えて下さい」とお願いしています。やはりご近所さんの連携もあるので、効果はあるのかなと思います。

ホットラインは気軽な相談を促すだけでなく、相談を受けた人の周辺の住民にも警戒を呼び掛ける意味合いも大きいということでした。

★本物の「アポ電犯」の声が聞ける!

一方で、世田谷区と同じように、電話を使って特殊詐欺に注意を呼び掛けているのが足立区。足立区の犯罪抑止担当課長、夘野順さんに聞きました。

足立区・犯罪抑止担当課長 夘野順さん
「アポ電体験ダイヤル」というサービスで、特殊詐欺の犯行の際に実際に掛かってきた本物の予兆電話=アポ電を、電話で聞けるダイヤルサービスです。皆さんは、特殊詐欺の手口は知っていても、実際に声を聞いた事がある人は少ない。それを受話器で聞いて、備えてもらう為に設置しました。
森本毅郎スタンバイ!

足立区役所で聞きました

足立区広報誌でも、詐欺対策を呼び掛けています9月20日に開設されたばかりの、足立区の「アポ電体験ダイヤル」。全国から電話をかけることができ、トータル2分ほどの構成となっています。

ガイダンスが流れた後、警察から提供された“実際に犯行に使われたアポ電の音声”が流れ、その後さらに注意喚起のメッセージと続きます。

森本毅郎スタンバイ!

足立区の職員を名乗った、アポ電の音声がこちらです。

本物のアポ電犯
もしもしお世話になっております。私、足立区役所の健康保険課の高木と申しますが…(省略)…お支払い頂いた医療費の一部がお戻しできる内容になっています。

実際に聞いてみると、本物の犯人なのに、本物の区役所職員のような口調の丁寧さで驚きます。また、一方的に話が進むので、こちらに考える隙を与えてくれません。さらに「期限が迫っている」としてせかすので、ますます冷静に考えにくくしてしまうのです。

しかも巧みなのが、「お金が戻ってくる」と、親切を装って、信用させて、対応させてしまうところ。

実際この手口で、「お金を変換するにはATMで銀行口座を操作する必要がある」などとコンビニのATMに誘い込み、電話口で、手順を指図、還付どころか、犯人の口座に振り込ませてしまう、ということです。

森本毅郎スタンバイ!

足立区役所の中に設置されているATMの周辺には、特殊な装置により携帯が繋がりにくくなっています

森本毅郎スタンバイ!

足立区の特殊詐欺被害件数(被害額:約1億9550万円)※令和元年7月現在

 

★あらゆる手を尽くして、被害を未然に防ぎたい

ただ、こうした電話を使った特殊犯罪は、どんどん進化していきます。犯人側も巧みで、手口もどんどん巧妙になり、電話のやり取りの「シナリオ」もバージョンアップが行われていきます。

そこで足立区では、今後は、毎週水曜日にアポ電の音声を更新していく予定で、期限を設けずに注意喚起を続けるそうです。

最後に、足立区の夘野さんは、少しでも被害を減らせればとこんな話を聞かせてくれました。

足立区・犯罪抑止担当課長 夘野順さん
9月20日に始めて、9月27日時点で約1600件の電話を頂いた。聞いた方によると、これなら騙されちゃうかもしれないという声も聞いている。特殊詐欺は全国で発生しているので、通話料は掛かるが全国の多くの人に聞いてもらい、1人でも被害者を減らす為に全国の人に聞いてもらいたい。
田中ひとみ

田中ひとみが「現場にアタック」でリポートしました!