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誰でも楽しめるスポーツ吹き矢

人権TODAY

毎週土曜日「堀尾正明+PLUS!」内で8:15頃に放送している「人権トゥデイ」。
様々な人権をめぐるホットな話題をお伝えしています。

誰でも楽しめるスポーツ吹き矢

今回は、「スポーツ吹き矢」を取材しました。

スポーツということで、きちんとしたルールがあります。
ルールは、1m20cmの筒の中に矢を入れて、5メートルから
10メートル先の的に向かって吐く息で矢を放ちます。
的は直径が20センチで3点、5点、7点と中心に向かって
得点が上がって総得点を競うというもの。

私が取材したのは東京・港区でスポーツ吹き矢を広めている
ボランティア団体「港おたっしゃ麻布支部」で、
週一回、午前と午後に分けて練習会をしています。
取材をした日は10人くらいが参加していたのですが、
車いすの方や、80歳を過ぎた方が、みんな同じ筒を使って、
同じ的に矢を吹きます。

スポーツ吹き矢は13年前に始まり、そのほぼ初めから
携わってきた、港おたっしゃ麻布支部代表の
荒井和子(あらい かずこ)さんに団体を作ったきっかけを聞きました。

荒井和子さん
『 前に、障害者の人にリハビリ体操をしていて、
 なかなか健常者と障害者が同じ舞台で戦える競技ってない。
 これを体験した時に、障害者も高齢者も同じ土俵で
 戦えるスポーツだなと思ったのがきっかけ。』

誰もが挑戦できる理由は、高得点を出すポイントが、
腹式呼吸にあるから。

吹いた後の矢を拾いに行くと、自分の矢の刺さりの深さや
方向で、自分の腹式呼吸の深さや、構えの正しさが
わかるんだそうです。

このスポーツ吹き矢を始めようと思ったきっかけを、
車椅子を使っている70代の男性と、
スポーツ大好きだけど、身長が低い50代の女性に伺いました。

男性
『 脳梗塞してから歩けなかった。3年前にチラシで見て。
 できるかできないかやってみようと。休み休みやって、
 足に負担掛けないようにしながらがんばってます。』
女性
『 腹式呼吸をしてみたかった。なかなかできなくて。
 でもスポーツ吹き矢では腹式呼吸が基本ということで、
 それならどこも体を痛めることなくできるかなと。』

体が不自由であるとか、年齢に関係なく、
なにかスポーツをしたいという気持ちが叶うことは
うれしいですよね。

この「スポーツ吹き矢」は最初は知名度が低くて
始めた5年ほど前は参加者も6人くらいしかいませんでした。
会場を借りるのにも、吹き矢というだけで「危ない」と
断られたこともあったそうです。

ところが「口コミ」でその面白さが広がって、
今では「港おたっしゃ麻布支部」だけで40人に増え、
日本の競技人口は2万5千人にもなるんです。
面白さに加えて、こんなことが楽しみだと話す方もいました。

男性
『 会社辞めて家にいると会話少なくなるでしょ。
 こういう所にきて、会話することで、
 頭の体操になる。仲間作りもできますね。』
女性
『 なかなか年配の方と接する事少ないんですけど、
 そんな感じさせないですね。みんな若いです。』

競技に集中できる楽しみも良いけれど、
やっぱりみんなでワイワイと話し合いながら
楽しめることも大事にしたいですね。

担当:波岡陽子