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iPhone7の裏側に「総務省指定」の文字。実は喜ばしいこと?

森本毅郎 スタンバイ!

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★iPhone7。よく見ると「総務省指定」の文字

きょうは、先日発売されたiPhone7の背面に、漢字で「総務省指定」と書かれていることについて、「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で田中ひとみが取材しました。

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iPhone7にの裏面に表記されている、「総務省指定」の文字

iPhone7の「総務省指定」という表記について、高市総務大臣が記者会見で「必要な表示を行っているもので、かっこ悪いと言われるとがっかりです。」と発言するほど、話題になっています。そんなに不評なのか?iPhoneユーザーはどう思っているのか、聞いてみました。

★iPhoneユーザーからは「ダサい」の声

●「ださいと思います。アップル製品なのに漢字で書いてるところがカッコ悪いと思う。しょうがないんで買いますけど、無いほうが良いです。」
●「予約しました。待ちに待ってます。全然知らなかったです。日本語いらないんじゃないですかと思います。英語で完結したほうがカッコ良いです。」
●「7にしたばかりです。書いてあるの知ってます、日本語入ってくるとチープ。中国っぽいヤダっていうコメントとかありましたね。」
●「確かにダサイですね、総務省って書いてあると冷めます。なめまわしたくなってるのにそこに総務省って書いてあると急に引き戻される。あんまりカッコ良くないと思いますよ。」

お話を伺ったほとんどの方は「日本語なんていらない、やめて欲しい」という意見で、特に発売してすぐに買ったiPhoneファンは、スタイリッシュなカッコ良さを求めていました。

一方で、「気にしない」という意見の方もいました。

★一部で「気にならない」派も存在!

●「 特に気にしないです。別に裏の文字はiPhoneには関係ない。こんな文字を見て気にするってことはないですね。」
●「気になんないです、ここまで見ないでしょ。特にこだわって買ったわけじゃないんでどうでもいいかな。」
●「全然いいんじゃないですかね。カバーするから見えないし。漢字が入って新しい。パっと見て、今までなかったので面白いし、カワイイと思いますけどね。」

昨日話を聞いた印象だと、世代や性別を問わず意見はバラバラ。でも確かに「ださい派」の方が多かったので、総務大臣が発言するほど注目されているのも納得でした。

では、どうして急に日本のiPhone7にだけ「総務省指定」という文字が入ったのか。ITジャーナリストの三上 洋さんのお話です。

★「総務省指定」の表記は電波法が規定

ITジャーナリスト 三上 洋さん

「総務省指定という刻印が入っているのは、Suicaなどで使えるおサイフケータイで使う「FeliCa(フェリカ)」というチップが入っているからなんです。電波法で、一定の距離において、ある程度強い電波を出すものについては「総務省指定」という文字を必ず刻印することが決められています。そのために今回はiPhone7に漢字の刻印が入ることになりました。」

正確には「3メートルの距離で500マイクロボルト以上」の電波出力がある通信機器の場合は、総務省の認定が必要となります。500マイクロボルト未満なら記載する必要がないのですが、今回のiPhone7は条件に該当するため、「総務省指定」の刻印が入っている、ということでした(ちなみに他のスマホはどうかと思い、Galaxy(ギャラクシー)を展開するサムスンに電波出力を聞いてみたのですが、出力数は公表していないとの回答でした)。

 

★他のおサイフスマホにはなぜ「総務省指定」がない?

さて、ここで疑問なのが、おサイフケータイで使うICチップ「FeliCa」は他のスマホにも入っているのに、そちらは刻印が見当たらない、ということです。なぜiPhone7以外のスマホには刻印がないのか?再び三上さんのお話です。

ITジャーナリスト 三上 洋さん
「実は、電波が強いからともうひとつ、iPhone7の場合「書き込む」という機能があるからです。例えば、お店にあるSuicaの読み取り機や改札の機械にはカードを読み取って、データを書きかえたりできるものがあります。それと同じようなものがiPhoneに入っている。つまりリーダーだけではなくライター、書き込みも出来て他のFeliCaとは全く違う方式になっている。」

「どうしてiPhone7にだけ刻印が入っているのか?」。その答えは、電波の強さもありますが、もう1つ、今までのおサイフスマホにはなかった機能がついているためということです。

例えば、FeliCaを使った決済機能で代表的なSuica(カード)は、それ自体が電波を出さないので、カードには「総務省指定」の記載はありません。一方、電波を飛ばして“読み書き”をする改札機側は、中の装置に全て「総務省指定」の刻印が入っているそうです(JR東日本に取材)。今回のiPhone7に「総務省指定」の記載があるのも、改札機と同じく“読み書き機能”がついているためでした。

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他にも、「FeliCa」が搭載されたカードリーダーは…

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裏側にやっぱり、「総務省指定」のマークがありました

つまり、iPhoneは、Suicaのカードの代わりとしてだけではなく、アプリなどがあれば、お店のレジ横のカードリーダーや、改札機にもなれる機能がついている、というわけです。

今さて、今回、アップルが日本のFeliCaを採用することがなければ必要なかった「総務省指定」の刻印。実は、「アップルがFeliCaを採用する」とは、とても大きなことのようなんです。

★日本の技術が認められた?!アップルがFeliCaを採用する意味

ITジャーナリスト 三上 洋さん
「FeliCaは日本独自の規格として日本だけで発展してきた歴史があります。日本の改札はラッシュのときに何万人が短い時間で通ります。この短い時間で読み取って決済をしなくてはなりません。独自開発をしないとラッシュに対応できなかった。ところが、国際標準にフェリカが採用されようとしています。ですのでiPhoneによって、世界に通じるようになるかもしれないという期待があります。」

日本独自の技術であるFeliCaをアメリカのアップルが採用した、というのは、日本のガラパゴス技術が認められた?!という一大ニュースだそうなんです。「iPhoneに漢字はださい?」という疑問の裏では、実は、日本の技術が世界で認められるかもしれない…というスゴいお話でした。

FeliCa機能は、10月下旬に提供が開始されるということです。

TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ!」は月〜金6:30-8:30放送中。
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