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埼玉県が養殖量No.1の川魚「ホンモロコ」って何?

森本毅郎 スタンバイ!

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埼玉県が養殖量No.1の川魚「ホンモロコ」って知っていますか?「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で、レポーター阿部真澄が取材しました。
阿部真澄

★全国初!子持ちホンモロコの大量生産に成功した埼玉県

埼玉県が、ある魚を量産する養殖技術を全国で初めて確立しました。海に面していない埼玉県が養殖する魚とはどんな魚なのか?埼玉県の水産業の研究・指導をする埼玉県水産研究所 大力圭太郎さんに伺いました。

大力圭太郎さん
「全国で初めて、子持ちのホンモロコを大量に生産することに成功しました。ホンモロコとは琵琶湖原産の魚で、鯉とかフナが同じ仲間だが、その中で最も美味しいと言われている魚。大きさは10センチ位。琵琶湖の方では焼いて食べたり、天ぷらにしたりとか。埼玉ではそのほか砂糖や醤油で煮込み煮魚で食べている人が多い。埼玉が全国で一番ホンモロコを養殖している。」
ホンモロコ2

ホンモロコ(全長10~15センチ位)

ホンモロコ1

水産研究所内で養殖しています

では何故、埼玉県でホンモロコが養殖されているのかということですが、埼玉県では昔モツゴという別の川魚がよく食べられていました。ただ、モツゴの養殖は難しく、代替できるものを探していたところ、ホンモロコにたどり着き、35年前から養殖を開始しています。今では県内で年間20トンを養殖し、全国1位の養殖量になったそうです。

★「子持ちホンモロコ」で更にブランド化を!

埼玉県水産研究所 大力圭太郎さん
「子持ちモロコは雌のモロコで時期になったらお腹が膨れていく。琵琶湖の方でも子持ち時期は珍重されている。生産者からも今の時期は卵が入って美味しいよねとかいう声もあるので、全部子持ちということで売れば現在は1キロ3,000円で取引されているが、それが3,500円で売れるかもしれない。価値の向上と消費拡大に向けたようなことが期待できるのではないかと思っています。」

現在、埼玉県内のホンモロコは、養殖でも1キロあたり3000円で取引されています。(トラフグや車海老と同じ位の価格で高級!)もともとは琵琶湖原産だったのですが、数量が減ったため価格が高騰し、現在京都の料亭では高級魚として扱われています。
埼玉県では2008年から「彩のもどこ」というブランドをつけて出荷していて、今回の子持ちホンモロコで更にブランド化を強化していきたい、いずれは全国的に広げていきたいということでした。

★「ホンモロコ」埼玉県での認知度は?

埼玉県にお住まいの方達に、ホンモロコを知っているか、子持ちホンモロコをどう思うか聞いてみました。

【知っている派】

「知らないです。川魚は食べないので、新鮮な海のお魚しか食べないです。スーパーで出されれば買うかもしれないですけれどね。」
「知らないです。全く聞いたこともないです。知っていれば目に止まるかもしれないので、認知してないだけかも。子持ちししゃもみたいに焼いて食べるとか、お手頃な価格であれば食べる。」
「隣のおじさんが飼っていた。食べる用じゃなくて観賞用で。水槽で見ているものだと思っていました。食べたことはない。売り方によるんじゃない?知らないと手が出ない。どっかで食べて美味しいという人がいると周りの人まで広がる。まずはどっかで食べさせることを考えたほうがいい。」

【知らない派】

「雑魚っていうのは気醤油で煮ると崩れなくてよくお酒のつまみとか佃煮にして食べた。好きです。飲んべえだから。道の駅で売ってる。でも値段が高いんですよね・・・だけど年配の方は佃煮などを作ると思う。子持ちホンモロコは食べてみたい。」
「名前は聞いた事がある。淡水魚。食べたことない。食べて美味しければみなさん買われるけど、そういうチャンスがない。」
「名前だけは聞いた事ある。食べられるかどうかも知らない。食卓に乗るかどうかはわからないが、食べる機会があれば食卓に乗るかも。」
「近所からいっぱいもらって、煮ました。雑魚って言うんですよ、この辺では。うちの地域は結構食べる地域で、主人が食べていました。」

取材を進めていくと、ホンモロコは川魚と言うことで、利根川が流れている埼玉県の北部や東部では知られていて、特に高齢の方達は馴染み深い魚だということがわかりました。ただ、やはり若い人を中心に知らない人のほうが圧倒的に多かったです。また、食べられる場所や売っている場所がどこかわからないという声も沢山出ました。

ホンモロコ3

一般的な食べられ方はホンモロコの佃煮

★ホンモロコを広めたい!埼玉県の想いと課題

埼玉県水産研究所 大力圭太郎さん
「どこで買えるのかという情報は出せるが、お店で食べたいとなった時には難しい。食べられる店は数軒だけ。子持ちモロコができたので使いたいと言ってくれる人が、増えてくれれば食べられるお店が増えると思う。こういった文化を次に繋げていくためにも、子持ちモロコっていうブランドをきっかけに興味持って頂いて、食べてくれる人が増えると嬉しい。」

ホンモロコは現在、生産者の軒先販売や道の駅でしか売っておらず、一般の人が購入するのにはハードルが高いことも事実ですし、食べられるお店もまだ数件だけです。埼玉県では、ホンモロコの生産者の情報をホームページなどで掲載して、直接生産者に連絡をして売っているかどうか問い合わせできる仕組みは作っているそうですが、一般の人や、取り扱ってくれる魚屋さん、食事処にも知られていない現状もあるということで、今回の子持ちホンモロコをきっかけに広げていきたいと話していました。

(取材・レポート:阿部真澄)

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