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自宅でも老人ホームでもない「高齢者向け分譲マンション」とは?

森本毅郎 スタンバイ!

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★高齢者の住まいの新形態「高齢者向け分譲マンション」

今日は、高齢者の終の住処についての最新事情を、「森本毅郎・スタンバイ!」(TBSラジオ、月~金、6:30-8:30)の「現場にアタック」で田中ひとみが取材しました。

町田市の高齢者向け分譲マンション「デュオセーヌ緑山」

町田市の高齢者向け分譲マンション「デュオセーヌ緑山」

★入居対象は「元気な高齢者」

昔だったら自宅に住み続けるのが当たり前でしたが、今は老人ホームや、地方への移住を選択する方もいます。

そんな中、新たな選択肢として最近増えつつあるのが、高齢者向けの分譲マンション。どういうものなのか、町田市の「デュオセーヌ緑山」を扱っている株式会社フージャーズホールディングスの広報担当に聞きました。

株式会社フージャーズホールディングス 広報担当
「元気だけど身の回りに不安があって、例えば突然倒れてしまうことを不安に思う方が住むことが多い。有料老人ホームは「朝ですよ」とスタッフが来て声をかけてみたいな生活の支援は手厚いんですが、この家だとスタッフがいつも入ってくるという状況は無い。普通のマンションに生活しているのとまったく同じ。
ただ何かあった時に、近隣の協力医療機関と連携する体制をとってます。」

外観は一般的なマンションと変わりないのですが、中はさまざまな配慮がされています。例えば部屋のトイレやお風呂に「緊急」と書かれたボタンがあり、体調が悪くなった時に押すと常駐の看護師やマンションのスタッフが駆けつけます。室内には他にも人の動きを感知するセンサーがあり、長時間部屋の中で人の動きがない、つまり倒れていると疑われる場合もスタッフに連絡が行きます。

トイレの壁には、「緊急」ボタンが。押すと、24時間いつでもスタッフが駆けつけます。

トイレの壁には、「緊急」ボタンが。押すと、24時間いつでもスタッフが駆けつけます。

「自分はまだ健康だけど高齢で、子供は独立して別居している。自宅で倒れても誰も気付かないかも知れない。かといって有料老人ホームほどの手厚い介護サービスは必要ない…」という方に、この「高齢者向けの分譲マンション」のニーズが合致したという訳です。

部屋にもよりますが、40平米の部屋がおよそ3000万円、60平米で5000万円など。決して安くはありませんが、ちょうど今日オープンするこちらは、既に部屋の7割が埋まっているそうです。こんなに高いのになぜ売れるのか聞いたところ、今ある他の高齢者向け住宅は大半が賃貸契約になっている一方で、分譲マンションは購入すれば自分の財産となり、もし体調が悪化してしまい別の施設に移るときには中古で売ることもできる点が評価されているようです。

そしてこの高齢者向け分譲マンションには、もう1つ大きな特徴があります。

★共用スペースで居住者同士の交流が活発化

株式会社フージャーズホールディングス 広報担当
「共用施設を用意しておりますので、住民同士がビリヤード、カラオケ等を通じて仲良くなっていただけるような仕組みを作ってます。あとサークル活動が入居者の中で始まる時に大きなホールが必要になるので多目的室を用意してます。」
入居者なら誰でも遊べるビリヤード台

入居者なら誰でも遊べるビリヤード台

入居者の中には新たな出会いを求めて入居する方も多いそうです。施設を運営する側としても、囲碁・将棋・麻雀。映画鑑賞用のスクリーン・ダンススタジオとして使える鏡張りの部屋などさまざまな設備を備えて、住民同士が交流しやすい環境を整えています。(その分、一般的な分譲マンションと比べると管理費がお高く月額一人6万円程度となっているのですが・・・)

東京都小平市からさいたま市の高齢者向け分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」にご夫婦で移り住んだ、72歳、岩原邦夫さんに、マンション内での出会いについて聞いてみました。

★同世代の友人が増えた!

グランコスモ武蔵浦和居住者 岩原邦夫さん
「このマンションの良い所は、住んでる方が同じジェネレーションの人が多い。すぐ友達になる。江戸時代の長屋?風情があって人情があって、私11階に住んでるんですが、11階の皆さんはまさにそんな感じ。お隣さんからこんなの作ったけど食べてみない?とか。あと大浴場がある。そこが男の情報交換の場。まず入居した時は「どちらから?」と。慣れてくると「今日どこ行った?」とか、「豪栄道が優勝したね」とか。話題は盛りだくさんですよ。」
グランコスモ武蔵浦和居住者 岩原邦夫さん

「グランコスモ武蔵浦和居住者 岩原邦夫さん」

高齢者向け分譲マンションの利用者は70~80代が最も多く、岩原さんは自分の部屋でお風呂に入ったことが一度も無いというくらい、大浴場で、同世代の住民とおしゃべりを楽しんでいるそうです。また、リオデジャネイロ・オリンピックの期間は大きいテレビが置いてあるスペースに皆で集まって観戦したり、自分で英会話サークルも立ち上げてみたり、グランコスモ武蔵浦和での生活を満喫されています。また、岩原さんは、武蔵浦和という立地についても満足しているようです。

★終の住処、決め手は「利便性」

グランコスモ武蔵浦和居住者 岩原邦夫さん
「武蔵浦和というこの周辺の地区の環境とか、交通アクセス。予想以上に良かったので、私も「ここなら」とすぐ決めた。年取ったら静かに過ごしたいなって、誰しも一般的に思うじゃないですか。だけど考えてみるとあんまり静かすぎても年取ったら人里離れた海が見えるあんまり人のいない所とか山の別荘地のとか、あれちょっとひと昔前の発想だったかもね。やっぱり年取っても文化の享受を受けたいっていうかな。便利さ。それをやっぱり求めちゃうんだね。」

高齢者の地方移住という政策が一時話題になりましたが、それがどうも評判が悪いようで、それが、こうしたマンションが売れる理由の1つにもなっているようです。

さいたま市の高齢者向け分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」

さいたま市の高齢者向け分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」

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