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羽田圭介「番組を通して、誰かに楽曲提供を出来たら」

新番組「ACTION」全パーソナリティ・ロングインタビュー
木曜パーソナリティ:羽田圭介


「ACTION」木曜日パーソナリティは、芥川賞作家に加えて、TVバラエティにも引っ張りだこの羽田圭介氏。熱心なTBSラジオリスナーでもあると話す羽田さんがこの番組で起こしたいアクションを伺いました。

(取材・文)高木”JET”晋一郎
(撮影)渡邊明音



ラジオは本音を喋るんだなっていうこと

── 今回「ACTION」パーソナリティをお受けになられての感触はいかがでしょうか?

TBSラジオはずっとリスナーとして聴いていたので、まさか自分にパーソナリティのお話がくるとはって、驚きましたね。最初は様々なお仕事の一つという認識だったんですが、よくよく考えると、すごい話だぞ、これは……と後から実感が湧いてきた感じでした。

── そもそもTBSラジオを聴くようになったきっかけは?

小学校五年の頃から中学受験のための勉強をし始めていたんですが、近所の塾まで母に車で送ってもらう時に、カーラジオで「荒川強啓 デイ・キャッチ!」が流れていたんですよね。それが96~7年だったので「デイ・キャッチ!」自体も始まって数年ぐらいの時期でしたね。

そして塾が終わって、迎えの車では宮川賢さんの「宮川賢の誰なんだお前は?!」を聴いて、っていうのが、TBSラジオを聴き始めたきっかけでしたね。他にも伊集院光さんの「伊集院光 日曜大将軍」とかを時々聴いていたんですけど、本格的にハマったのは、中3の時に聴いた「コサキンDEワァオ!」でしたね。

── 羽田さんが高校生の頃の執筆されたデビュー作「黒冷水」の中には、話を展開させる材料として、「コサキン」や「さまぁ〜ずの逆にアレだろ!?」「爆笑問題カーボーイ」が登場しますね。

聴き始めたのは本当に偶然なんですよね。風邪を引き夕方から実家の和室に隔離された日があったんですが、夕方に寝てたから夜中に目が覚めて、そこから眠れなくなっちゃって。それで防災用のラジオをつけたら、小堺一機さんが「おっぱい」みたいな下ネタをハイテンションで喋っていたんですよね(笑)。

やっぱり小堺さんには「『ごきげんよう』の人」っていうイメージがあるから、下ネタを言うイメージが全くなくて「え、小堺さんって真面目なお昼の人なはずなのに……」っていう衝撃がまず大きかったんですよね。そうしたら関根勤さんもその話に乗って「くだらねぇ~」みたいな話をずっとしてて。関根さんにもそういうイメージが無かったから、その二人のギャップがスゴすぎて気になっちゃって、翌週も、そのまた次も……って聴いてたら、ヘビーリスナーになっていったんですよね。

── 「裏関根」「裏小堺」がキッカケだったと(笑)。

「王様のブランチ」で「黒冷水」を紹介して頂いた際に、スタジオにいらっしゃった関根さんと間接的にやりとりをしたことがあって、その御礼のメールは「コサキン」のメールフォームに送りました(笑)。その後「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を獲ってテレビに出るようになった後に、関根さんとクイズ番組でご一緒する機会があって、そこで挨拶に伺ったら、関根さんから「おお!久しぶり!」って。初対面ではあったんですけど、関根さんはメールでのやり取りも含めて、僕が「コサキン」リスナーであることは覚えてて下さって、「黒冷水」のことも改めて話してくれたり。10年以上経っていたのですが、リスナーのことを覚えて下さってるんだなって、それは本当に感動しましたね。

── 「コサキン」も含めて、羽田さんがラジオに惹きつけられた理由は?

先程の小堺さんや関根さんのトークみたいに、ラジオは本音を喋るんだなっていうことでしたね。そこから「UP’S」や「JUNK」の深夜枠のラジオを聴くようになって。「深夜の馬鹿力」「カーボーイ」「逆にアレだろ!?」「吠え魂」……「雨上がり決死隊べしゃりブリンッ! 」は放送時間が30分だった時代から聴いてましたね。中学以降、実家のある埼玉から、東京の私立校に通っていたので、自宅から最寄り駅までの自転車で向かうあいだは、テープやMDに録音したラジオを聴きながらーー当時はイヤホンしながら自転車に乗るのは道路交通法違反じゃなかったので(笑)ーー通って、電車の中では読書するなり、引き続きテープを聴いたりという感じでしたね。その当時で鮮明に覚えてるのが、「時報が変わったこと」なんですよね。

── 2000年4月から現在の時報に変わりました。

新御茶ノ水駅の長いエスカレーターを上りながらラジオを聴いてたら、時報の音が変わってて、それにものスゴく違和感を覚えたんですよ! 多感な時期だったので(笑)。伊集院さんもスゴく文句を言ってましたよね。

── 2時の時報が鳴るたびに「変な音!」と言ってましたね、しばらく(笑)。

それを聴いて「そうだそうだ!」って。それは未だに昨日のことのように覚えてますね(笑)。

── 「ACTION」のパーソナリティの中では、武田砂鉄さんとは以前から面識があるそうですね。

僕のデビュー元である出版社に武田さんが勤められていて、一緒に書店回りをしたりしていましたね。

── 武田さんもラジオのヘビーリスナーで、自転車を立ち漕ぎしながらテープのA面とB面を変えられるスキルを身につけられていたそうで。

それぐらいは僕もしてましたよ。

── あるあるなんですか(笑)。武田さんとラジオのお話はされたことは?

無いですね~一度も。武田さんがラジオが好きだったということも、いま知りましたし、本当かなぁって。

── 疑う部分ですか、そこ(笑)。

そんな感じは全然無かったので、だから納得はしても、本当だとは心の底からは思っていないです(笑)。他のパーソナリティの方だと、宮藤官九郎さんは、司会をされてる「おやすみ日本」(NHK)に二回出させて頂いて。僕の中では「キック・ザ・カンクロー(TBSラジオで2003年~2007年に放送された宮藤さんの番組)」のパーソナリティのイメージが強いし、TBSラジオのベテランですよね。尾崎さんとは面識が無いんですが、バンドに加えて文筆もされているということで興味がありますね。DJ松永さんは「オードリーのオールナイトニッポン(ニッポン放送)」のイベントの後に一緒に飲みに行ったんですよ。あの人は本当にお酒を一滴も飲まないんですね、キャラじゃなくて! あと、「前の番組が好きだった人たちから、しばらくの間は違和感を覚えられるでしょうね」というような話も少ししました。ただ、新番組だし、お手本みたいなモノが無いほうが、自分の曜日のオリジナリティも出ると思うし、変に影響されないためにも、他の曜日もあまり聴かないほうがいいのかな、ぐらいに思っていますね。

── 今回の「ACTION」の「やってみたい/やってみる」というコンセプトについてはどう考えられていますか?

「やってみたいこと」って沢山あるけど、やらないままになることも多いなって、最近すごく思うんですね。生活に追われてたり、逆に追われてなくても、すぐに年月は過ぎていっちゃう。だから、なにかをやる、やってみたいと思わせるっていう、動機づけをする番組っていうのは、すごく良いと思いますね。



番組を通して、誰かに楽曲提供を出来たら

── 最近、羽田さん自身がACTIONされたことは?

去年の5月からダンス教室に通っているんですよ。歌番組に出た時に、直立不動でポップスを歌ってしまって、そこで「少しは踊れなきゃダメだな……」って。月5~6回、ジャズダンスとヒップホップダンスを習っているんですけど、スタジオでしか練習しないからなのか、全然上手くならなくて。だから、公園でラジカセ持って練習しないといけないかなって(笑)。

── では、この番組を通してやってみたいことはありますか?

最近、作曲教室にも通い出したんですね。だから番組を通して、誰かに楽曲提供を出来たら面白いなって。誰もが羨むような、めちゃくちゃコンペの倍率が高い歌手のところに…。誰かに自分の作った曲を採用して貰うみたいな、目標とか発表の場が無いと、モチベーションが続かないと思うんですよね。10代だったら、自分の中のエネルギーだけでいけると思うんですけど、僕にはもう既に小説家っていう職業がある中で、他のことをやろうとすると、なにか目標が無いと飽きてしまいそうで。それに、趣味でいいとか、趣味で終わるみたいな、「趣味的」なモノが好きじゃないんですよね。ほんのちょっとでも良いから、商業ベースに乗るようにしたいし、そうしないと真剣味が伴わないんじゃないかなと思うんですよね。小説も趣味で書くつもりはもともと無かったし、やるなら仕事にしたいんですよね。だから、そのために番組を利用しようと思ってます(笑)。

── 羽田さんの曜日の独自性についてはなにか考えられていますか?

この番組を通して、取材したいですね。小説家である自分が、この番組を利用するとしたら、気になる職業の人だったり、気になるスキルを持っている人をゲストに呼んで、お話を伺いながら、それが取材になるといいなって。番組としてはそれが放送のコンテンツになって、小説家としての自分の仕事にもフィードバックする。それが出来れば、ストレスのない状態で、訊きたいことが色んな方に訊けるかなって。

── ご自身も学びつつ、リスナーにも伝えつつ、というか。そこで気になる職業などはありますか?

映画とかのカラーグレーディング(色補正)の職人さんに話を訊いてみたいですね。自分も最近、You Tubeで自分の本を朗読する動画を作ったりしてるんで、映像に興味があるので、カラーグレーディングは実際どういうお仕事やスキルなんだろうって。それから、僕は毎日自分でコーヒーを淹れて飲んでるんですが、この前、結局買わなかったんですけど、10万円ぐらいのエスプレッソマシーンを買おうかどうか迷って。だから、すごくコーヒーマシーンに詳しい人に話を伺えていればなぁとか。あと、簡単でヘルシーで美味しい料理の作り方とか。

── その意味では、ご自分に役立つことが知りたいと。

やはり自分の興味があることを訊きたいですね。そこで熱が生まれるだろうし、その熱はリスナーにも伝わるだろうなって。そういう風に、毎回の放送でこつこつと積み重ねて行きたいですね。とにかく目の前のことをやっていくしか無いし、そこに歴史が生まれて行くのかなって。そう考えています。

羽田 圭介(はだ けいすけ)

1985年10月19日生 東京都出身
高校在学中の2003年に「黒冷水」で文藝賞を受賞。2015年には「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞を受賞。現在は、テレビ東京「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」
にも出演中。執筆の傍ら、YouTubeチャンネルを開設し、自ら撮影・編集を行うほか、作曲やダンスも習っているという好奇心旺盛ぶり。



4月1日(月)スタート!
TBSラジオ 新番組「ACTION」

月〜金曜日 15:30〜17:30
パーソナリティ:【月】宮藤官九郎、【火】尾崎世界観、【水】DJ松永(Creepy Nuts)、【木】羽田圭介、【金】武田砂鉄
アシスタント:幸坂理加

よりワクワクする明日がくるように。
より楽しい日々が過ごせるように。
よりよい社会になるように。

この番組は、パーソナリティ、ゲスト、スポンサー、リスナーたちが「やってみた/やってみたい」という様々な「ACTION」を持ち寄り、呼びかけ、連鎖していくプラットフォーム。

なんでも受け身じゃつまらない!「やってみたい」を「やってみる」情報エンタテインメントプログラムです。