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宮藤官九郎「ラジオはスゴく救いになる」

新番組「ACTION」全パーソナリティ・ロングインタビュー
月曜パーソナリティ:宮藤官九郎


「脚本家/監督/俳優/バンドなどなど様々なアプローチで活躍し、TBSラジオでも過去に「キック・ザ・カンクロー」でパーソナリティを務めていた宮藤官九郎氏。今回のパーソナリティ陣の中でも最もベテランの氏が、「ACTION」月曜日を担当します。

(取材・文)高木”JET”晋一郎
(撮影)中村彰男



「普通のラジオ」もやってみたいなという思いもあった

── 新番組「ACTION」の月曜パーソナリティという、週のキックオフを宮藤さんはご担当されますね。

以前、パーソナリティをさせて貰った「キック・ザ・カンクロー」は、30分番組の中で、好きな音楽をかけて、好きなゲストを呼んで、好きなことを喋って……という内容だったし「宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD(ニッポン放送)」もそうですが、今までは自分の名前が冠になった番組がほとんどだったので、そういう構成であることになんの疑問も持たなかったし、ストレスなく、楽しくやって来たんですが、ニュースがあったりショッピングがあったりっていう「普通のラジオ」もやってみたいなという思いもあったんですよね。だから、このお話を貰ったときは嬉しかったですね。

── いわゆる、夜や深夜の放送ではない、日中のラジオ番組の構成ですね。

今まで僕が担当した番組は、完全に酒飲んでる時間でしたからね(笑)。

── いままでとは違う番組構成のプログラムに興味を持たれたのは?

ラジオを流しっぱなしにして仕事することが特に多いんですよね。TBSさんは「伊集院光とらじおと」「ジェーン・スー生活は踊る」「赤江珠緒たまむすび」「荒川強啓デイ・キャッチ!」っていう流れが心地良くて。その中に入って、そういう心地いい番組の進行が果たして自分に出来るのか。だから、今回抜擢してもらったのは、その一つのキッカケかなと思ったし、ダメだったら辞めちゃうんですが(笑)。それは冗談ですが、とりあえず出来るかどうか、チャレンジですね。

── 「やってみる/やってみよう」という、「ACTION」の番組コンセプトにもフィットするのではないでしょうか(笑)。

だから、この番組のパーソナリティを務める事自体が、自分にとってのアクションだと思いますね。あと「デイ・キャッチ!」の後番組というのも大変なチャレンジですよね。「デイ・キャッチ!」は「大人の時間」というか、世の中の事をしっかり真面目に考える時間だったし、そこが大好きだったんですよね。だから、俺がその時間に入って大丈夫か……と。



今でも仕事中はラジオを聴くことが多い

── 宮藤さんは「ビートたけしのオールナイトニッポン」にハガキを投稿されていたそうですね。

中高生の頃にやってた「ビートたけしのANN」がラジオを聴き始めたキッカケですね。夢中になって聴いてたし、ラジオを通してたけしさんと繋がりたい、認識されたいって気持ちがスゴく強くて、それでハガキを書いてました。後期のたけしさんのANNって、放送が始まるまでたけしさんが来るかどうかすら分からないっていう、リスナーとしては賭けみたいな部分もあったんですよ。だからつけたら「今日はたけし軍団の日か……」みたいな(笑)。それで高校を卒業して地元の宮城から東京に出てきてからは「大沢悠里のゆうゆうワイド」や「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」を聴き始めて。それもあって、今でも仕事中はラジオを聴くことが多いですね。

── お仕事の時にラジオを流される理由は?

捗るんですよね、仕事が。良い意味で邪魔にならないと言うか。自分の聴覚だけはラジオに向いてるけど、他の部分では自分の生活を続けられるっていう状態が好きなんですよね。その中で色んな情報が入って来たり、良い意味で聴き流したり出来るのが良い。それに、何が起こるかわからない深夜ラジオではなく、日中のラジオを聴くようになると、毎日同じパーソナリティが喋って、同じコーナーがあるっていうのが、スゴく救いになるって事に気づいたんですよね。時間帯的にも、自分もそういう放送が出来ればなって思ってます。

── ちなみに今回のパーソナリティ陣の中では、羽田圭介さんは「キック・ザ・カンクロー」を聴かれていたそうです。

え~、変わってますね(笑)。でも嬉しいですね。「おやすみ日本(NHK)」にも来て下さって。なに考えてるか分かんない人だな、と思ったんですけど、その羽田さん含め、今回のパーソナリティ陣を見て、みなさん何考えてるか分からない人だな……と(笑)。ただ、よく考えたら僕もそう言われがちだし(笑)、どうなるか分からなくて面白そうですよね。でも僕が一番年上なんですよね。だから一番年上らしい放送にしないとな、と思うんだけど、自信ないんだよな、そういうの……(笑)。

── ゲストなどは考えられていますか?

会ったことのない人と話してみたいですね。あんまり有名じゃ無い人とか、一般の方と話してみたい。「ゆとりですがなにか(日本テレビ)」を書いた時に、いわゆるゆとり世代の人といっぱい会って喋ったんですけど、当たり前だけど、それぞれの方にそれぞれの人生や考え方があるし、「普通の人」って「普通じゃない」んですよね。そういう部分を、ラジオとしても提示出来たらなって。

── この番組でやってみたいことは?

中継みたいな、外からの放送はまだやった事がないんですよね。以前、放送時間に間に合わなさそうで、中継車を動かして貰って、そこから「いま向かってます!」みたいな事をやろうとしたんですよ。それで中継車に乗ったのは良いけど、道路が空いてて放送までにスタジオに着いちゃって、結局「中継車に乗って局に連れてって貰った人」になってしまった(笑)。「かまいたちのヘイ!タクシー!」も好きなので、あの番組みたいに外から放送する機会があったら嬉しいですね。あと、今後TBSでドラマを書かせて貰う機会があるときは、その打ち合わせを月曜日にして貰えると助かるな、と(笑)。



聴くのも、出演するのも、ラジオはスゴく救いになる

── ちなみに、最近TBSラジオでお好きな番組は?

「有馬隼人とらじおと山瀬まみと」の「アナタに丸投げ! 愉快!痛快!曲紹介アワー」はスゴく面白い! 一回だけ、僕も曲紹介を投稿しました。でも、次の週に読まれなかったから、ボツなんだ……と思って、何週か聴かなかったですね、凹んじゃって(笑)。それから「六平直政の気をつけナイト!」はなぜか聴いちゃいますね。「仲良い友達呼んで喋ってるだけ」って部分が良いんですよね。聴いてて安心するし、これは六平さん楽しいに決まってるわ!って(笑)。その前の「今晩は 吉永小百合です」も聴いてますね。あと終わっちゃうけど「さかなクンのレッツ・ギョ~!!」。魚のことしか詳しくならないけど、スゴく面白かった。裏話ですけど、この前さかなクンから「アンハッピーなお知らせがあります。3月で番組が終わります」ってメールがあったんですよ。それでラジオを聴いたら、さかなクンのテンションがいつもより全っ然低くて、申し訳ないけど笑っちゃった。「さかなクン!正直すぎる!」って(笑)。もう「ぎょざいます」を「ございます」って言ってましたからね(笑)

── キャラクターが崩壊してしまって(笑)。

キャラ変わっちゃってた(笑)。あれは面白かったな~。でも、パーソナリティのテンションの問題はありますよね。僕も月曜日だから心配なんですよ。NHK大河ドラマ「いだてん」の脚本を書いてるから、月曜日はその視聴率が出る日なんですよね。今年の僕のバイオリズムとしては、一番絶好調なのが日曜の20時からの45分間。本放送を見て「今週も面白かった!」とテンションが上がるんだけど、月曜の朝に視聴率が出て、それがどんな数字であっても、やっぱりメンタルには良くはない。だから、第一声が心配ですよね。どういうテンションなのか……。

── さかなクンと一緒じゃないですか(笑)。

一緒一緒(笑)。精神衛生上、視聴率は訊かないようにしてるんだけど、どうしても月曜日は「くれぐれも数字の話を俺の前でするなよ」っていう状態なんですよ。でも逆に、その月曜日を利用してやろうかなとも思って。励まされ、褒められ、なだめられながらTBSラジオのスタジオに入った人間の第一声を聴いて欲しい。だから放送の二時間の間で、どこまでテンションが立ち直れるか、そういうドキュメンタリー的な放送になりそう(笑)。それもあるし、やっぱりずっと執筆をしてるんで、ラジオで喋るのは気晴らしにもなるし、聴くのも、自分で出演するのも、ラジオはスゴく救いになるんですよね。だからラジオが好きなんです。

宮藤 官九郎(くどう かんくろう)

1970年7月19日生 宮城県出身
劇団「大人計画」所属。2001年に映画『GO』で第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞。舞台「鈍獣」で第49回岸田國士戯曲賞、ドラマ『ゆとりですがなにか』で第67回芸術選奨文部科学大臣賞など。2005年には『真夜中の弥次さん喜多さん』で映画監督デビューし、新藤兼人賞金賞受賞。主な脚本作品には、映画『謝罪の王様』、『土竜の唄 香港狂騒曲』、ドラマ『あまちゃん』『ごめんね青春!』『監獄のお姫さま』など。現在放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』の脚本も務める。また、俳優や、パンクコントバンド「グループ魂」ではギターを担当するなど、幅広く活動している。



4月1日(月)スタート!
TBSラジオ 新番組「ACTION」

月〜金曜日 15:30〜17:30
パーソナリティ:【月】宮藤官九郎、【火】尾崎世界観、【水】DJ松永(Creepy Nuts)、【木】羽田圭介、【金】武田砂鉄
アシスタント:幸坂理加

よりワクワクする明日がくるように。
より楽しい日々が過ごせるように。
よりよい社会になるように。

この番組は、パーソナリティ、ゲスト、スポンサー、リスナーたちが「やってみた/やってみたい」という様々な「ACTION」を持ち寄り、呼びかけ、連鎖していくプラットフォーム。

なんでも受け身じゃつまらない!「やってみたい」を「やってみる」情報エンタテインメントプログラムです。